空気の流れのデザイン:昔の工夫と現代の機械

昔の建物を見学すると、空調機や換気扇がない時代ですが
空気の流れが巧妙にデザインされていたことに気づきます
写真で紹介しているのは、2階の洋室に取り付けられていた換気口です
この換気口は暖かい空気が自然に上昇することを利用し
そのまま屋根へと排出される仕組みです
空気の流れを意識して設計されており
部屋の雰囲気を壊さずに機能的な効果を発揮します
空調機や換気扇が必須の存在となり
これらは電気で動き、効率的に空気を動かすことができます
性能面では確実に進化しており、安価で空気を循環させることができるため、室内の快適さが増しています
しかし、これらの機械は、部屋のデザインとの一体感が欠けることがあります
プラスティック製の換気扇や空調機が目立つことで、空間全体の美しさが損なわれてしまうと感じます
換気扇や空調機がデザインされたとしても
部屋との調和を考慮した設置がなされていない場合
機能性は向上しても、空間全体の美観が損なわれることがあるのです
昔の建物に見られるような、自然の力を活かした空気の流れとデザインの調和を
現代に再現することが今後の家づくりの大きなテーマになっていくのではないでしょうか
空調機・換気扇・扇風機がない時代の建物を見学すると
空気の流れがデザインしてある
写真は2階の洋室につけてあった換気口
あったかい空気は上にあがるので
口を設けて屋根へさらに外部に
洋室の雰囲気を壊さないようにデザインされている
現在は機械のプラスティック性のものが設置される
電気で動いて安価で空気を動かすので性能はアップ
しかし部屋全体でのデザイン性はダウン
空調機・換気扇がデザインされても
部屋との一体感は気にもされてない