熊本県営帯山A団地 ― 30年越しの再訪

熊本県営帯山A団地 ― 30年越しの再訪
大学三年生のときのアルバイトで 熊本県営帯山A団地の竣工模型 制作のお手伝いをしました
建築の話を聞きながらの作業は、大学の講義とはまた違った リアルな建築の空気 を感じる貴重な経験でした

その帯山団地を建築を学んでいる姪っ子と訪れ
敷地内に設けられた スカイウォーク を一周してみました
隣接する 保田窪団地 との違いについて話しながら歩きます

保田窪団地は 住人専用の広場 を持ち、建物の内側は外に開かれていません
一方、帯山団地は スカイウォークを含め、街に対して開かれた設計 になっています
大学時代にこの公共団地における建築家の提案が話題になっていました
中庭は住人だけのものにしてよいのか

30年ぶりに訪れてみると
帯山団地の持つやさしいデザイン に改めて気づきます
ただ、どちらの団地にも言えるのは
建築のもつ プログラムを理解し、楽しめる住人 が必要だということ
民間の住宅であれば、そういう人を募集することもできるのでしょうが……。