レフトハンズでのとり組み 新築編

25年の軌跡とこれから
レコード①:新築の設計
設計事務所を立ち上げてから早いもので25年が経過しました。これまで、多くの新築プロジェクトに携わり、施主の方々と一緒に家づくりを進めてきました。この機会に、これまでの取り組みを整理し、振り返りながらお伝えしたいと思います。
まずは新築建築についての取り組みです。
当事務所では、施主の方々に積極的に設計に参加していただくスタイルを採用しています。
一緒に考え、一緒に創る、そんなプログラムを最初のプロジェクトから継続して進めてきました。
特に間取りの設計においては、単に感覚的に作るのではなく、分析的な視点を大切にして平面図を描いています。
その結果、実際に建てた家の数を上回る、量のプランが書いてきました。
これまでに培ったノウハウには、施主の理想を叶える間取りを生み出す自信になっています。
設計依頼の方法
当事務所がこれまで受けてきた設計依頼の方法は、以下の2つに大別されます。
- 施主からの直接依頼(知人や紹介を通じての依頼も含む)
- 工務店からの依頼
いずれの場合でも、施主と密接にコミュニケーションをとりながら進めることを大切にしています。
業務範囲について
設計事務所としての主な業務は、新築建築における全体的な設計・監理を行うことです。
具体的には以下の内容が含まれます:
- 間取り・性能・構造などを施主と話し合いながら図面化
- 建築工事現場での品質管理
また、トータルでの設計・監理だけでなく、以下のような部分的な業務にも対応しています。
- 間取りのみの相談
- セルフビルドを希望する方への実施設計図作成
- 工務店が施主と話し合った内容に基づく建築確認申請のサポート
施主のニーズに柔軟に応えることで、多様な家づくりの形を支えてきました。
手掛けた建物の種類
これまでに手掛けた建物は、用途や構造、場所の条件など、多岐にわたります。
以下に主な例を挙げます。
木造住宅
- 手刻みによる伝統的な木造住宅
- SE工法を採用した木造住宅
- 気密測定を行った広島型環境共生住宅
- 寒冷地仕様の住宅
- 接道条件が厳しい土地での住宅
- 店舗や事務所と併用の住宅
木造倉庫
- 車の整備工場
- サッシ組み立て工場
木造別荘
- 敷地の段差を利用した家具工房付き別荘
鉄骨造
- 3階建ての住宅
混構造
- 鉄骨の駐車場の上に2階建て木造住宅を設置
これからも「建て主の思いをかたちに」
設計事務所としての歩みを振り返ると、25年間という時間の中で多くの経験と学びを得ることができました。
これからも施主と共に家づくりを楽しみ、理想を形にしていくことを目指します。
どのようなご相談でも、ぜひお気軽にお声がけください。
2024/10/21
レフトハンズ25周年記念 住宅相談会

レフトハンズは26年目を迎えました。何も知らない状態からスタートして、広島という地で木造住宅の設計・建築を通して、施主の皆さまや建築業界の先輩方から多くのことを学ばせていただきました。この経験をもとに、さらに皆さまの理想の住まいを実現するお手伝いをしていきたいと考えています。
今住んでいる家、どれくらい知っていますか?
皆さんは、現在お住まいの家についてどのくらいご存知でしょうか?また、家に関する相談事は誰にしていますか?
「工務店」や「リフォーム業者」の紹介は、多くの無料相談窓口が対応していますが、家そのものの住まい方やこれからの「家計のかけ方」、片付け方、そして「家の構造」については誰に相談すればいいか迷う方も多いのではないでしょうか。
そんな時こそ、家づくりの専門家である設計士に相談してみるのはいかがでしょうか。レフトハンズは、住まいに関する幅広いお悩みに応えることをしています
個性を大切にしたアドバイスで、理想の住まいを実現
私は昔から、世の中にあるものをそのままなぞって作るのが苦手です。ただ、その人ならではのライフスタイルや価値観に合った住まいを見極め、適切なアドバイスをすることには自信があります。
家づくりは、一人ひとりの価値観や暮らしに合わせたオーダーメイドが重要です。住まいの間取りだけでなく、長く住むための維持費、収納や整理整頓の方法、そして家の耐震性や断熱性などの構造的な側面まで、トータルでサポートすることを目指しています。
26年目の新たな挑戦:一人ひとりにアイデアをプレゼント
レフトハンズ創業25周年を記念して、今年は皆さまに「住まいのアイデア」をひとつずつプレゼントするつもりで活動していきます。住まいのお悩みや将来の暮らしに関するご相談があれば、ぜひお話をお聞かせください。
できるだけ直接お会いして対話を通じたご提案を心がけていますが、メールや電話でのご相談にも対応しています。今年は、時間が空いている限り柔軟に対応する予定ですので、ぜひお気軽にご連絡ください。
ご相談方法について
- 事前予約をいただければ確実に対応が可能です。
- ふらっとお立ち寄りいただいても、できる限り対応いたします。
これからも施主の皆さまの声に耳を傾け、家づくりを通じて理想の住まいをお届けするお手伝いをしてまいります。
2024/10/01
レフトハンズ施工例集:木造住宅の増築
物を一つ買う時
ほんとに必要か考えますよね
ひとつ部屋を増築する時もいろいろ考えます
広くなればそれでよいといのではもったいない
家が次のステージに移行する時なので
いろんなことを適えていきましょう
いくつかの事例から

増築後
増築前
趣のある家のお庭に
その空間を壊さない様に
また既存の空間を活かせるように
様々なリフォーム「お庭に増築」

増築後
増築前
レフトハンズの事務所の住宅部分の中庭に
パンのオーブンを設置するために増築
既存の外壁等を利用して

増築後
増築前
2階のベランダを撤去して
玄関のアプローチ兼テラスを作成
2024/09/21
レフトハンズ施工例集:減築した家
ものを減らしたくなる時ありますよね
・家のリフォームをする時
・外壁をメンテナンスする時
・住む人が変わる時
・住まい方が変わる時
家をスリムにすることのできる瞬間です
これからのメンテナンスを考えた時
全て必要なものなのか考えてみましょう
今まで設計させていただいたプロジェクトから

改築後
改築前
駐車場が必要ということと
フルリノベーションなので
配筋の入っていないブロック塀の撤去
手前に飛び出しているWC部分を減築

改築後
改築前
母屋と納屋の間の部分に
次々と必要なものを増築しておられました
内部のリフォームをするので間取り変更とともに
原型のかたちにもどし風が通る場所に

改築後
改築前
外仕事が便利なように下屋を増築されて
そこから外WCとその上に太陽光給湯器
新しい生活には必要ないとうことで減築および処分
ダイニングに光が入りこむように

改築前
改築後
母屋を宿に使えるように改築
太陽光発電をのせるため
屋根の下地を合板にするとともに
玄関を減築して
客を迎える仕様を内部の空間にあわせて
すこし現代的に
2024/09/19
玄関のつくりも広さも自由です

玄関の一部
車いすなどを置く場所から
ベンチと階段を見る
現在家の設計をするにあたり
1坪(畳2枚)から2坪(畳4枚)が標準的
介護や介助が必要になると
靴箱などをどけて対応することに
昔の日本の家は
広い土間に直接入るので
農家でも・町家でも
玄関は広い空間でした

リフォーム前は
家に合わせた大きな玄関で
階段が急なものでした
2階で全ての生活をすることを決め
アプローチとなる
玄関と階段を広く設計した事例

自転車を置いたり
お茶を飲んだり
玄関に機能を別に持たせると
広さへの考え方も変わります
2024/07/20
機能の多いキッチンを部屋として考える

家つくりの最初に誰もが悩むこと
キッチンをオープンにするか
キッチンを独立させるか

この家は独立型
カウンター上部の開口によりダイニングとつながります
キッチン空間は備え付けるものがたくさん
独立させることにより
家の中はいつもスッキリします
写真はダイニング側からの写真

ダイニングとキッチンをつなぐ
カウンターは配膳はもちろん
パソコン台として
収納として使うことができます

採光と通風のためでもありますが
ゴミ出し動線のための勝手口
勝手口そばの家電収納下はゴミ箱置き場

食料品・食器・タッパー等の収納もたっぷり
その並びに冷蔵庫
このキッチンの空間は5.25帖 8.7㎡
機能的につくれる
独立キッチンも良いですよ
2024/04/17
木目プリントは”なんちゃって”ではない? デザインの慣れとは

木目プリントが使われる理由について、考えたことはありますか?
最近、私もその理由に気づいたので、少しお話ししてみようと思います。
よく見かけるのが、木目の模様がプリントされたシート。
実際の木ではなく、木目がデザインされたシートが使われているのを、日常的に目にしますよね。
では、なぜこの素材が選ばれているのでしょうか?単色のシートでも良いのではないか、と疑問に思っていたこともありました。

その答えは、「新しい素材に対する抵抗を減らすため」。
昔、木の床が一般的だった時代、次第に薄い木の板を張った「突板床板」が登場し、今ではシートが主流になってきました。この変化に驚くかもしれませんが、シート張りでも、木目のデザインを採用する理由は、実はとてもシンプルです。それは、私たちが無意識に「木の質感」を求めているから。
木目の模様を使うことで、**「自然な温かみ」や、「落ち着いた雰囲気」**を作り出し、部屋に心地よさを与えることができるのです。これが、木目プリントがいまだに人気の理由だと気づきました。デザインの慣習が、時間をかけて私たちの生活に馴染み、心地よいものとして根付いているのです。
たとえば、コンクリート打放しのような壁紙や、タイルのようなサイディング材も、時に「なんちゃってデザイン」と言われることがありますが、木目プリントはただの模倣ではなく、視覚的な安定感を与えてくれます。それを無視して、素材について考えずに家を購入するのは、視覚的な慣れがあまりにも大きく影響しているからかもしれません。

ところで、触感で選ぶことが少なくなった現代。
かつては木の床の温もりを感じることが大切でしたが、今ではその感覚が薄れてきています。
私は実家の2階の床をリノベーションする際、DIYで15ミリ厚のウォールナットの床板を張り替えました。
この木材は、硬さがあり、家具を置いても丈夫で、傷がついても気になりません。
実家が新築された昭和43年頃のフローリングは、突板が張られたデザインで、当時はとても新しいスタイルでした。今では珍しくなったデザインですが、50年以上経った現在、ところどころ剥がれてきています。

家や建築を考えるとき、素材選びやデザインの背後にある意図に気づくことが大切です。
木目プリントのシートが選ばれる理由も含めて、私たちの暮らしにどんなデザインがフィットするのか、少し立ち止まって考える時間を持ってみるのも良いかもしれません。
素材が持つ力、そしてそれがどのように空間を豊かにしていくのかを、私たち設計事務所としても常に追求しています。
2024/02/09
思い出の場所の改装 memory of life

食べ物・色・匂い 様々な思い出の扉がありますが
私の場合は空間の中での動きみたいなもので
ぼわーっとしたもので思い出します
物的に建物の思い出ではありません
今回改装したあさおか台の家
子供の頃のことは大半はこの家の敷地の中に
その場所を改修することで
いろんな思い出がよみがえりました
写真の和室洋間の2間続きの場所は
最初は祖父・祖母の生活空間
父親の葬儀をした場所
親族が集まりお祝いをするところ
これからは母がいつしか生活する場所に
それまでは昔使っていたものと
まったく同じロッキングチェアーと
大切にしまわれたアルバムたち
着古したものに愛着があるように
家には性能だけでは語れないものがあります
memory of life…
2023/10/20
家の思い出 ロッキングチェアー

今年の夏は8月9月は
実家の改装にかかりきりでした
設計・施主・自主施工部分と
家の歴史を知るために写真を見返していると
ロッキングチェアーにのっている姿がたくさんあったので
母の改築祝いにその当時のデザインのものを探し
リペアして姉弟でプレゼントしました
これから母が老後にお庭を見ながら過ごすのに
家族との思い出を振り返りながら
そんな時間に一番似合う椅子だと思います

久しぶりに座ったら
思い出の座り心地と違いました
イスが小さく感じました
2023/10/05
「間取りの自由」家づくりのすすめ

いつ・どこで・何を・誰と・どのように
家を建てるのでしょう
大小様々な選択の連続です
ある種の修行のよう
選択する修行から解放されませんか
家づくりのすすめ
「間取りの自由」

畑を3段買われた施主から
家具の工房のご依頼
敷地も広くどこに建てるのかからスタート
段差を利用したスキップフロアーに

二軒建てるには少し幅が狭い敷地に
中庭を囲んだ二世帯住宅
中庭で家族が行き来できるように
真ん中で二つに分けれます

築百年の古民家宿
あまり使わないであろう母屋の二階への
階段を省くことを考えていたら
二階同士をつなぐブリッジ誕生

こちらも古民家
西日が差し込み西側についた縁側
家のアプローチを演出する壁に
家は南と東に開くことに
小さい頃家の間取りを書いたことがありませんか
レフトハンズの基本設計は
施主と一緒に間取りをつくりあげる作業です
お施主さんとやり取りすることで
間取りがどんどんと自由になっていくのを
設計者として感じています
オンリーワンの間取りを手にいれませんか
2023/02/06
お問い合わせ・相談
どこから・なにからはじめてよいかわからない方も大歓迎
まずはお気軽にご相談ください
暮らしをアップデートするアイディアをご提案します