動きながら考える、旅と暮らしの共通点

中高時代にバスケットボールをしていた私にとって
瞬時にパスを出すような判断をするときが、一番楽しい瞬間です
その感覚は、旅にも通じるものがあります
一ヵ所にとどまる旅よりも、動き回る旅の方が私の性に合っています
遊動的な生活は、なぜか子どもの頃からずっと憧れてきました
写真は2016年に3か月間ヨーロッパを周遊した時の旅のカバンです
このカバンに収まるだけの荷物を厳選して持ち歩き、必要なものを途中で買い足し、不要になったものは手放す。旅の最後に残るのは、本当に自分に必要なものだけでした。
これって、家での暮らしにも似ていると思うんです
家は持ち運ばないから重さは感じませんが、生活の限界って何で決まるんでしょう?
スペース、時間、それとも心の余裕?暮らしの整理術やミニマリズム、断捨離が話題になる今、この問いを自分自身に投げかけてみる価値があるかもしれません。
2020/04/08
家を買う前に 暇と退屈の倫理学

『暇と退屈の倫理学』著・國分功一郎
「暇」や「退屈」について、そして「動き回ること」や「消費すること」について、時々私は考えていました
そんなときにこの本を手に取ったのです
この本は、現代社会における暇や退屈について深く掘り下げ、私たちの生活の中でそれらがどのように関わっているのかを考察しています
コロナの中、私たちの行動には制限がかけられていることが多く、自由に過ごす時間が限られつつあります
この状況で、私たちが「暇」や「退屈」についてどう向き合うべきかを考えることが、非常に重要だと感じます
本書の中から、いくつか印象に残った言葉を抜粋します
「私たちはパンだけでなく、バラも求めるべきだ。生きることはバラで飾られなければならない。」という言葉。これは、物質的な充足だけではなく、精神的・感覚的な豊かさが必要だというメッセージです。
「遊動生活を維持することが困難になったために、やむを得ず定住化したのだ」という視点も面白いです。つまり、人間は昔、自由に移動しながら暮らしていたが、生活の安定を求めるあまり、定住するようになったという考え方です。
さらに、「定住によって人間は、退屈を回避する必要に迫られるようになった」という主張も興味深いです。定住生活が進む中で、退屈という問題が現れるようになり、それにどう向き合うかが重要になったというわけです。そして、「人々は浪費家ではなく、消費者になることを強いられている」という指摘もあり、現代人がどのように消費をしているのかについて深く考えさせられます。
ぜひ読んでみてください。
2020/04/07
建築設計とは デザインと設計図の大切さ

デザインと設計図の大切さ
服のデザインにおいては
大きさや形
襟や袖
ポケットのデザインはもちろん
使用する生地(素材)や縫い方、縫い目、糸の色など
細かな要素が全体の印象を決定づけます
お客さんの要望を正確に設計図にすることは
理想の仕上がりを実現するために欠かせません
この注文書である図面が、お客さんが望んでいるものであることが重要です
設計者やデザイナーが、建て主の要望に耳を傾け
どのようにデザインを形にしていくかが、最終的な品質に大きな影響を与えます
2020/04/05
光を見よう フィンランド 光の旅

フィンランドの光、その美しさを、この一冊で体感してください。
1998年ヨーロッパ建築を巡る旅の中で、私は1か月を北欧で過ごしました
その中でも特に心を奪われたのがフィンランド
偉大な建築家アルヴァ・アアルト生誕100年を記念して、国全体で彼の建築とデザインを再考してお祝いされていました
闇の時間が長い北欧の冬
その中でもフィンランドの建築は、光を空間に効果的に取り入れることで、特別な温もりと美しさを感じさせます
ユハ・レイヴィスカやアルヴァ・アアルトが手がけた建築は、ただ「見る」だけでなく、光そのものを「感じる」体験を私に与えてくれました
やわらかな自然光が窓から差し込み、壁や天井に描き出す陰影は、建築が空間がいかに光と対話できるかを教えてくれました
この写真集『フィンランド 光の旅』を開けば、私が体験した光の美しさを建築写真を通して感じることができるかもしれません
2020/04/04
五島列島のリノベーションホテル

五島列島に建つ国民宿舎をリノベーションして素敵なホテルに
教会や修道院のテイストを取り入れたデザインが特徴的です
ホテルの客室や共用スペースなど、建物の各所にまるで異国の教会を訪れたかのような雰囲気が漂っています
「空と海の十字路」という大きなコンセプトのもとリノベーションが進められ
五島列島ならではの美しい自然と調和する空間が生まれました
教会めぐりを楽しんだ後に、この空間で静かなひとときを過ごすのは格別です
また訪れたいと思わせる、心を癒してくれる空間が広がっています
Photo:リゾートホテル・マルゲリータ
2020/04/03
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