呉・三和プロジェクト

ともに住む家|呉三和プロジェクト 04| 住まいを考える

呉三和プロジェクト 04

基本設計のはじまり

土地の購入前から、施主ご自身でもプランを検討されていました。

設計士でもあるため、
すでにいくつかの考えをお持ちでしたが、
レフトハンズの進め方として、
あらためて大きなところから整理していくことを共有しました。

配置や関係性といった、
住まいの骨格となる部分から考えていきます。

配置から住まいを考える

土地が決まった段階で、
住まいの大きさもおおよそ定まっていたため、
最初の打ち合わせでは配置計画から検討を始めました。

駐車場と建物の関係、玄関の位置、
そして敷地にどのような余白が残るのかを確認するため、
ラフな配置平面図を作成しています。

平屋の計画の中で、
書斎部分をスキップフロアとした案が選ばれました。

駐車場との関係を整理することで、
畑や庭のスペースを広く確保できることが
大きな理由となりました。

プランを揺らがせる

通常であれば、次の案はこちらで作成していきますが、
今回は施主ご自身で考えてみたいというご希望があり、
一度プランを作成していただきました。

そのプランをもとに、
暮らしのイメージを読み取りながら、
こちらから4つの案を作成し提案しています。

今回の目的は、一つの案にまとめることではなく、
考えを揺らがせることにありました。

複数の可能性を行き来することで、
本当に求めている暮らしが見えてきます。

暮らしを図面に重ねる

方向性が見えてくると、
選ばれたプランに対して家具の配置を描き込んだ図面を
送っていただきました。

実際に使うものがどのように置かれるのかを確認することで、
空間の使い方がより具体的になります。

書斎については、
当初は静かな場所として離すことも考えましたが、
家族のそばにある方がよいという判断となり、
平面計画の中で関係を整えていきました。

住まいは、ものと人との関係の中で形づくられていきます。

かたちを定める

基本設計の最後の打ち合わせでは、
配置図・平面図・断面図・立面図をまとめて提出し、
計画の方向性を確認しました。

この段階で、構造や空間の広がり、
素材のあり方や窓の大きさなども整理されています。

最終的なかたちは、
正方形の平屋に寄棟の屋根をかけた、
シンプルでプリミティブな構成となりました。

このかたちを活かしながら、
住まいを整えていくことを確認しています。

こうした決め方は、
設計に慣れている方ならではの判断かもしれません。

プロセスを共有する

今回の計画では、
施主自身が設計士でありながら、
レフトハンズの進め方を楽しんでいただいていることが印象的でした。

一度自分で考えた案を手放し、
あらためて関係性から整理していく。

そのプロセスを共有することで、
住まいのかたちだけでなく、
考え方そのものを重ねていくことができました。

かたちが持つ力

最終的に選ばれたシンプルなかたちは、
暮らしの自由度を持ちながら、
空間としての強さも備えています。

かたちは単なる外観ではなく、
住まい全体の関係を支える力を持っています。

そのことを、
今回の設計を通して共有できたように感じています。

家族との確認

最後に、これから一緒に暮らされる
お母様とお姉様にもお会いする機会を持ちました。

住まいは、そこに暮らす人同士の安心の中で成り立ちます。

顔を合わせることで、
その関係を確認する時間となりました。

住まいは、かたちと人との関係の中で整えられていきます。

ともに住む家|呉三和プロジェクト 03 |土地の決定

呉三和プロジェクト 03

計画の方向性を考える

土地の検討と並行して、
既存建物を活かすのか、新築とするのかについても検討を進めてきました。

これからの暮らしをどのように整えていくのかを考えながら、
それぞれの可能性を比較していきます。

新築という選択

検討を重ねる中で、
今回は新築として計画を進めていくことになりました。

これまでの経験から、
既存建物を活かすことの可能性と同時に、
その限界についても理解されていたことが、
判断の背景にあったように思います。

土地決定の条件

新築を前提とすることで、
土地の見方もより具体的になっていきました。

まず、計画している住まいが無理なく建てられること、
そして駐車スペースが確保できることを前提としました。

土地の広さについては、広すぎないことを条件としながら、
畑をつくることができる余白を持てるかどうかも検討しています。

既存建物については、違法な建造物が残らないこと、
また処分費用が過度にかからないことも重要な判断材料となりました。

さらに、固定資産税などの維持費についても考慮し、
長く住み続ける上で負担の少ない土地であることを重視しています。

施工性という判断

今回の敷地は前面道路が細く、
工事の進め方について不安もありました。

しかし、工務店の方々から施工は可能であるとの判断をいただき、
その懸念が解消されたことが、最終的な決め手となりました。

土地は条件だけでなく、
実際に建てられるかどうかという現実的な視点も含めて
判断していくことが重要になります。

土地の決定へ

こうした条件を一つずつ整理しながら、
最終的に土地を決定していきました。

住まいづくりでは、土地と建物を切り離して考えるのではなく、
同時に整えていくことが大切になります。

住まいは、選択を重ねることで少しずつかたちになっていきます。

ともに住む家|呉三和プロジェクト 02|土地選び中

呉三和プロジェクト 02

土地探し

友人から家を建てる計画を聞いた翌日、
ちょうど休日だったこともあり呉市内の土地情報をもとに
いくつかの候補地を見て回りました。

今回の住まいの大きなコンセプトのひとつは
平らな場所で暮らすことです。

これまでの実家は坂の上にあり、
冬の寒さや日々の移動にも負担がありました。

これからは、歩いて買い物や病院へ行ける場所で
安心して暮らせる環境を整えることが
土地選びの重要な条件になっていきました。

土地を見ることで見えてくること

実際に土地を見て回ることで、
価格と土地条件の関係が少しずつ見えてきます。

その日の見学だけでも、
土地の状態と予算の関係を理解され、
その後はご自身でも候補地を探されるようになりました。

その中で見つけられたのが
三和町の土地です。

現在は二つの候補地を比較しながら
検討を進めています。

土地選びで大切にしていること

検討では土地価格だけでなく、

・解体費用
・所有権移転登記費用
・土地の状態
・自然災害の可能性
・既存建物の老朽化/建築確認済書の有無

なども含めて整理しています。

土地は購入価格だけで判断するものではなく、
その後に必要となる費用も含めて
総合的に判断することが大切になります。

現在も不動産会社と交渉を進めながら
慎重に検討が続いています。

新築という選択

今回新築を選ばれた背景には、
ご本人が設計士として
ご実家の改装に関わった経験もあるように思います。

既存建物を活かす可能性と同時に、
その限界も理解されているからこその判断かもしれません。

設計では、残すことも新しくすることも、
どちらも大切な選択になります。

もうひとつのテーマ

この住まいにはもうひとつ大きなテーマがあります。

地中熱を活用した温熱環境の計画です。

エネルギー事業に関わってこられた経験から、
環境負荷を抑えながら
快適な住環境を実現したいという思いがあります。

そのため、土地価格や建物規模とのバランスを見ながら
このシステムの導入も視野に入れて検討しています。

土地と建築は同時に考える

土地の広さ、建物の大きさ、予算の関係を整理しながら、
最終的な土地購入の判断が進められています。

土地探しは単に場所を選ぶことではなく、
これからの暮らし方を考えるプロセスでもあります。

設計は土地が決まってから始まるのではなく、
土地探しの段階から始まっています。

ともに住む家|呉三和プロジェクト 01|はじまり

呉三和プロジェクト01

プロジェクトのはじまり

この計画は、友人からの相談がきっかけで始まりました。

60才の退職を前に、
これからの暮らしをどのように整えていくのかを
考え始めたことが出発点です。

実家は坂の上にあり、
冬は寒く、買い物に行くにも負担のある環境でした。

これからもお母様が安心して暮らせるように、
歩いて生活できる場所に住まいを整えたい。

そんな思いから、
古家のある土地を購入することになりました。

この住まいは、ご本人とお母様、
そしてお姉様の三人で暮らす家になります。

建築カウンセリングから

最初は既存建物を活かす可能性も含めて、
建築カウンセリングから話を始めました。

残すことも、建て替えることも、
どちらも選択肢として整理しながら、
これからの暮らしにとって何がよいのかを考えていきます。

設計は、建てることから始まるのではなく、
考えることから始まります。

方向性の決定

検討を重ねた結果、
今回は新しく建てる方向で進めることになりました。

これからの生活環境や温熱環境を考えたとき、
新しい住まいとして整えることが
より良い選択になるという判断でした。

このプロジェクトは、
家族がこれからも安心して
ともに暮らしていくための住まいづくりです。

これから

ここから敷地の条件を整理しながら、
具体的な計画を進めていきます。

光や風、周辺環境との関係を確認しながら、
この場所にふさわしい住まいのあり方を探していきます。

このプロジェクトも、
設計の過程を少しずつ記録していきます。

         

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