毘沙門の家
模型作成して確認:毘沙門台の家01
模型を製作してボリュームの確認
敷地をつくる:毘沙門台の家02
ご実家のお庭を利用して
そこにもう一軒
道路とお庭の高さの違い
そこを利用して設計
設計コンセプトの重要要素となります
庭を囲むブロック塀を取り壊します
間知石の擁壁も一部取り壊します
間知石(けんちいし)
一間を六等分した一尺(30.3Cm)を
石面の一辺とし奥行きは二倍
石の数を数えれば間数が分かるという石です
水盛遣り方:毘沙門台の家03
1階部分の土工事が終わり
基礎工事に入る前に
建物の位置と高さを決定します
横板の上部が水平面で今回はGL-900で設定
1階の中でも段差があるので今回は
この工程を2回行います
複雑な基礎工事:毘沙門台の家04
基礎形状にあわせて土を閉め固め
その上にぐり石を敷きます
水道設備にあわせて先行配管を行ないます
フーチン部分にコンクリートを引き
基礎の型枠を組みやすくします
ぐり石の上に防湿シートを引き込みます
基礎の鉄筋の組み方がおわり
図面通りに施工してあるかチェックします
基礎の立ち上がりが1200ある部分があるの
鉄筋が伸ばしてあります
基礎のコンクリート打ち
アンカーボルト・目地材・止水板のチェック
止水板は基礎のベース部分と立ち上がりの
打ち継ぎ部分が地盤面より下になり
そこから水の進入を防ぐために施工します
基礎の防水工事:毘沙門台の家05
基礎が地中に埋まる部分
どうしても継ぎ目から水が浸入してくるので
FRP防水工事をします
FRPとは繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)の略称で
ガラス繊維などの強化材(補強材)で補強したプラスチックです
現場施工で継ぎ目がでないことが長所です
補強材で繊維シートをはります
成形後の防水面
刻み小屋から①:毘沙門台の家06
基礎工事と平行して
きざみ小屋では大工さんが
手刻みにて構造体を木を加工されています
お施主さんと見学に
写真は丸太から梁材などを加工する機械
奥のレールにのった丸太が
手前ののこ部分をせまってきます
写真は材木屋の上屋にしまってあったもの
以前の住宅で床板につかわれていたケヤキ一枚物です
お施主さんが気に入り購入予定
さてどんな具合に
今度の家につかわれるか楽しみです
刻み小屋から②:毘沙門台の家07
芯あり材(木の芯を含んだ材料)芯なし材など
いろいろな特性をもった材木を
適材適所に
大工さんが使う場所を決めて刻んでいます
十字にかかる梁を組む—渡りあご+だぼ
柱に梁をさす—長ほぞ鼻せん
梁にかける—大入れあり掛け
刻み小屋から③:毘沙門台の家08
土台→梁材→柱と
大工さんは木材を刻んでいきます
基礎に段差があるので
現場での打ちあがりの高さを確かめてから柱は刻みます
手刻みにする理由のひとつは柱を
”長ほぞ”でとめることです
柱が金物に頼らず自立する姿をみると
建物の強さを実感できます
建物の四隅に使う通し柱です
意匠にあわせてか柱の性質を見分けて
大工さんが使う場所を決めてくれます
柱・梁を組んでいきます:毘沙門台の家11
こみ栓+ボールト:毘沙門台の家12
構造体の木を組み終え
引き抜きを止めるために
『こみ栓』(写真左)と
『ボールト』(写真右)を併用しています
こみ栓が打ち込まれるほぞ穴です
柱とはり 二段ほぞになっています
2段目の梁がかかります
『渡りあご』という組み方です
柱に梁を差し込んで
こみ栓で打ちます
内装工事①:毘沙門台の家15
今回の内装は
水がかかる浴槽部分
→FRP仕上げ
火を使うキッチン部分
→キッチンパネル(メタル系)・ケイカル板
以外は天井も壁も杉の板です
一階は真壁なので
柱に溝を彫ってそこにはめていくので
納まりがとてもきれいにしあがります
2階部分は柱が見えなくなる大壁です
同じ材料でも違う空間にしあがります
内装工事②:毘沙門台の家16
屋根には空を見る穴・窓
壁には
何にでも使える穴・棚
現場の足場板にて作成
木コテ仕上げのモルタル外壁工事:毘沙門台の家17
外壁の工事が完了しました
木ずり板の防水紙の上に
Wラスを貼り上に防水紙をはり
下塗りのモルタルを塗り
仕上げの表情になる木ゴテで
上塗りのモルタルを仕上げ
乾くまでおいておきます
ローラーで塗料を塗っていきます
表面には木ゴテのコテあとがでてきます
FRP浴室加工:毘沙門台の家18
浴槽は据え置き型のものを選び
ただ置くだけです
浴室自体は
現場でFRP加工してつくりました
継ぎ目なしの仕上がりです