受け継ぐ建築|古江プロジェクト 06|実感をかさねる
実施設計とは
基本設計では、建物全体の方向性や
二階の住まいの骨格を整理し、
これからの暮らし方を共有してきました。
実施設計では、その考えをもとに、
実際に建てられる建築へと
具体的に整えていきます。
今回のプロジェクトでは、
建物全体を再生する設計と、
二階の住まいを創造する設計を、
同時に進めていきました。
既存のRC建物を土地と見立て、
その上に木造の住空間をつくる。
それが、この計画の大きな特徴です。
図面を描くだけではなく、
実際に見て、触れて、確かめることも、
実施設計の大切な仕事になります。
キッチンを確認する
住まいの中でもキッチンは、
毎日使う時間が長い場所です。
今回はステンレスキッチンメーカーへ伺い、
オーダーキッチンの打ち合わせを行いました。
寸法や使い勝手だけでなく、
清掃性や細かな納まりまで確認し、
長く使い続けられる仕様を
一つひとつ注文して製作してもらいます。
住まいの中心となる場所だからこそ、
時間をかけて検討しました。
木材を選ぶ
棚板に使う木材を探すため、
お施主様と材木市場へ足を運びました。
実際に木材を見比べながら、
ウォールナットの一枚板と、
槙の木を選んでいます。
木は図面だけでは決まりません。
木目や色合い、質感や重さ、
一枚ごとに異なる表情があります。
実物に触れることで、
住まいのイメージも少しずつ
具体的になっていきました。
素材を確認する
大阪のショールームでは、
床材やタイルを確認しました。
床材は色だけではなく、
硬さや足触り、メンテナンス性、
時間とともに変化する表情まで
説明を受けながら比較しています。
タイルも実際に光の下で見ながら、
発色や質感を確認しました。
写真やカタログでは分からないことも、
実物を見ることで判断できます。
また、洗面台についても、
細かな使い勝手や納まりを確認し、
住まい全体との調和を考えながら
仕様を決めていきました。
実感をつみかさねる
今回の実施設計では、
図面だけではなく、
木やタイル、床材など、
実際の素材を見ながら設計を進めました。
設計の進め方は、
すべてのプロジェクトで
同じではありません。
図面から理解が深まる方もいれば、
実物を見ることで、
住まいのイメージが広がる方もいます。
お施主様が何に興味を持ち、
どのように住まいを理解していくのか。
その対話を重ねながら、
設計の進め方も一緒につくっていきます。
