diary20260301 呉市で土地探し1万歩
この日曜日
家の設計をご依頼いただいた友人と
**呉市**で土地探しをしてきました。
今回の条件は、できれば「平らな土地」。
けれどまずは、それぞれのまちの空気を知ることから。
不動産情報を見るだけでなく、
実際に歩いてみることにしました。
川原石の路地を歩く
印象に強く残ったのは
川原石町。
細い道と階段でできた、立体的なまちです。
曲がり角の先が見えない。
階段をのぼると、また別の路地が続く。
まるで子どものころ
迷路で遊んでいた感覚。
どこへ続くのかわからないけれど
少しわくわくする。
ふらふら歩いている私たちに
地元の方が声をかけてくれました。
「この先は行き止まりよ」
「上まで上がると景色がええよ」
その自然なやさしさが、とても心地よい。
坂のあるまちですが、
道路やインフラは整理されていて、
思っていたよりも暮らしやすそうな印象もありました。
土地探しは条件だけでは決まりません。
そのまちの人の雰囲気や距離感も、
これからの暮らしを左右する大切な要素だと感じました。
10,000歩 ビル33階分
歩き続けた一日の終わり。
友人のスマートフォンには
「10,000歩」の表示。
もっと歩いた気がするね、と笑いながら確認すると
なんとビル33階分をのぼった計算になるそうです。
呉市の斜面地は
実際に歩いてみると想像以上に高低差があります。
景色は美しく、まちは魅力的。
けれど今回探しているのは、できれば平地。
毎日の暮らしや将来のことを考えると
段差の少ない土地には安心感があります。
ときめきと現実のあいだで、
静かに検討する時間です。
広島駅から近い立体的なまちの可能性
**広島駅**から
それほど遠くない距離に、こんな立体的なまちがある。
そう思うと、ぐっと面白く感じました。
細い路地と斜面の風景を歩きながら
ふと、イタリアの
**チンクエ・テッレ**を思い出しました。
坂の途中に小さな店があり
住まいと商いが混ざり合う暮らし。
観光地にするという意味ではなく、
地形を受け入れながら
小さく個性的に営む生活。
呉市にも、そんな可能性があるのではないかと
少し想像が広がりました。
土地をさがしながら、まちを知る
呉市での土地探しは
単に「条件のよい平らな土地」を見つけることではありませんでした。
斜面地の魅力に心を動かされながら
現実的な条件と向き合う。
土地をさがすことは
未来の暮らしを具体的に想像すること。
設計は、図面を描く前からはじまっている。
10,000歩のなかで
そんなことを身体で知った日曜日でした。