環境は変えられる—北欧旅からのヒント

北欧の郊外住宅では、木の板張りの外壁をよく見かけます
その色は様々で、赤、青、黄色、緑といった鮮やかなものが多いです
急傾斜な山が多い日本とは異なり北欧では地盤が硬いためか
街並みがなだらかに広がり、目立つ土木構造物がほとんど見当たりません
ノルウェーでホームステイした際
家主のラガハイドから教えてもらったことがあります
外壁の塗り替えは自分たちでするということでした
色を選ぶのは、雪に囲まれる季節も考慮に入れた結果です
また彼女の務める中学校では学年が変わるごとに、みんなで教室の色を選び、塗り替えるそうです。
色を変えることで環境にアクションを起こすという体験は、非常に貴重だと思います
自分たちの環境を自分たちでつくり上げる力を感じることができるのです
青い空や緑の木々はどこにでもあります。
日本にも豊かな色の文化がありますが
街中の外壁の色を見ていると、色の問題だけでなく、庭と家、さらには土木構造物の問題も見えてきます
素材の色を大切にしてきた日本人が作り出した今の街並みを考えると
これからどのように変わっていくべきかが問われる時期なのかもしれません