鉄道で辿る最北端 – ナルヴィックの静寂
旅をしていると、いつもと聞きなれない音が耳に入ってきます
しかし、鉄道の旅で行ける最北端、北極圏の街ナルヴィックは、無音でした
人々の姿が少ないのはもちろんですが
それ以上に自然の力によって音が吸収されているような感覚を覚えました
街の中での音のない静けさが
まるで音を持たない世界に引き込まれるような不思議な感覚でした
もし鉄鋼石を運び出す工場が動いていたら、もっと街の音が響いていただろうか、とふと思います
それでも、この静けさには何か特別なものがあり、風景の中で心が静まっていく感覚を楽しみました
ナルヴィックでの時間は、ただの移動ではなく、無音の世界に身を委ねる貴重な経験でした
音がないことで、逆に深く感じることができた街の空気
その中で過ごした時間は、いつもの喧騒とは違う、心地よい静けさに包まれていました