受け継ぐ建築|古江プロジェクト 04|2階の住まい
住まいのかたちを考える
前回までに建物と敷地の状況を整理し、
既存建物の可能性を確認してきました。
今回の計画では、2階を住まいとして整えていきます。
1回目の打ち合わせ
最初の打ち合わせでは、
必要な部屋や暮らし方についてお話を伺い、
それをもとに6つのゾーニング案を作成しました。
ヒアリングでは寝室は北東側というお話がありましたが、
現地で感じた環境から、南東側に配置した案もあわせて提案しています。
また、2階は広さに余裕があるため、
一部を外部空間として開く提案も行いました。
洗濯がお好きだと伺っていたため、
十分に干せる場所を確保できるように考えています。
これらの案は、どれか一つに決めるためのものではなく、
暮らし方を共有するためのたたき台として用意したものです。
2回目の打ち合わせ
前回のゾーニングをもとに、
今回は住まいの中での動きを整理していきました。
- LDKでの過ごし方
- テラスや洗濯室への動線
- 寝室とLDKの距離
- トイレの位置
日常の生活をイメージしながら図面として配置していきます。
今回の計画はビルの2階部分のため、
玄関の位置は既存のまま固定されています。
その中で、どの方向に向かって住まいに入るのかによって、
空間の構成は大きく変わってきます。
外観のかたちも含めて調整しながら、
部屋の配置を変えた5つの案を作成し、比較検討を行いました。
案を通してイメージを共有する
それぞれの案の違いを説明しながら、
どの位置にどの部屋があるとよいのか、
暮らしのイメージをお聞きしていきます。
差異を理解することで、
その人に合った暮らしのかたちが見えてきます。
設計では、提案を通して対話を重ねることで、
その人が求めている暮らしが明確になっていきます。
方向性を定める
複数の案を検討した上で、
ひとつの案をベースとして進めていくことになりました。
その後の検討によってプランは少しずつ変わっていきますが、
住まいの骨格はこの段階で見えてきます。
住まいのかたちは、対話の中から少しずつ見えてきます。