木材輸送と木造建築 地元木材の活用
北欧を訪れた際、鉄道で運ばれる木材を何度か目にしました
一方、日本では現在、木材の輸送はほとんどがトラックに依存しています
かつては自然の力を活用して
上流で伐採された木は川の流れを利用して下流へと運ばれ
家の建築に使われていたのです
このような自然を使った物流は、今ではほとんど見られなくなりました
最近ではトラックの運賃を抑えるためフローリング材や板材も2mを超えるサイズのものが少なくなり
加工のしやすさが優先されています
運ぶ過程を省略して地域の材を地元で活用することこそが、建築における真のエコだと考えます
施主が気軽に良質な材木を購入できる目にもわかりやす市場がもっと普及すれば
地域材を活用した木造建築がさらに身近になるのではないでしょうか
木材輸送の歴史を振り返りながら、エコで持続可能な建築を考えていきたいです