畳から床へ、仏間を考えた空間づくり

家のリノベーションを行なう時
畳の部屋を床板に変えることはよくあります
その中でも仏間の取り扱いは悩むポイントです
仏間までは必要ないにしても仏壇を家の中でどう配置し、どんな意味を持たせるのかを考えるます。
仏間と洋室の組み合わせについて考えると、どのような空間が最も使いやすいかが重要です
仏間は固定された場所でなくても、どこで手を合わせるか、家族が集まりやすい場所に配置すればよいのです
「だれがどこで手を合わせるか」という点を考えることで、空間がより使い勝手の良いものに変わります
手を合わせることが自然にできる場所に仏檀を置けば、無理なく心を落ち着けることができます
もし仏間を完全に取り入れない、あるいは神仏を家の中から取り除くことになった場合
空間はもっと自由になるのでしょうか
神仏の存在がなければ、空間はよりシンプルで多機能に使えるようになるでしょうか
空間に込められた意味合いが薄れていくとき
空間をどう使いたいか、何を大切にしたいかは、家を作る人々の価値観に委ねられます