門司料亭建築 三宜楼見学:木造建築3階

壱岐島と広島を車で往復する道中、門司港で素敵な建物に出会いました
1931年に建てられたこの木造3階建ての建物は、門司の繁栄を象徴する料亭建築
延べ床面積は1200㎡以上、栄町銀天街から坂を上った石積みの高台に建てられており
その窓からは門司港駅や関門海峡を行きかう船が見えたことでしょう

この建物の見どころの一つが、2階部分にある「百畳間」と呼ばれる広大な空間
その構造が気になり、見学前から想像を膨らませていました
短い方向で4間(畳長手4枚)の梁が飛ぶ大空間

おそらくトラス構造が内部で組まれているのだろうと推測
館内の断面図を見ると、百畳間の上の3階の床は他の部分よりも高くなっており
その空間を利用して構造が工夫されていることがわかりました

この建物は、建築基準法が制定される前に建てられたものですが
廊下や階段が広く取られていて、明確な動線設計が施されています
1930年代の建築にもかかわらず、多数の人が利用することを考慮したデザインが随所に見られました
