テレビドラマの中の空間設定

最近知人・友人と話題になるドラマと言えば
「続・続・最後から2番目の恋」
「団地のふたり」
両方とも小泉今日子さん主演のドラマです
そのドラマの空間設定のお話を少し書いてみます

「続・続・最後から2番目の恋」
鎌倉が舞台というところなので
いろんな職業の人が住んでいる設定が自然にできる
主な舞台は兄弟姉妹いっぱいのカフェを営む長倉家と
テレビドラマプロデューサー吉野千明さんがひとり住んでいる古民家です
特別な場所はどこにもでてこない
駅・電車・職場・病院・海辺・カフェ・居酒屋・ふるさと
自分たちもいつも利用している場所です
人の会話や思いを丁寧に描くとき
暮している空間が思いを素敵に伝えてくれる
人がどのように思い住んでいるかを知ることで
まちが素敵に見えてくる

「団地のふたり」
東京の公営団地に住んでいる幼馴染のふたりの話
毎回その団地に住む人とのかかわりで物語が進んでいく
団地なので自然と人とのかかわりがうまれる設定
近いけどそれぞれ独立した住戸がある
でも扉を開けて外にでれば近所の人とすぐに関りあえる
今ある既存の建物を舞台にしながら
つかい方や暮らし方を変えるだけで
新しい生活・人との関係を手にすることができると教えてくれる

上記のドラマは既存の建物やまちを利用して
そのプログラムを少しアレンジしている
ごはんを他人ののウチで食べてもいいじゃないということ
家に一緒に住んでいる人だけが家族ではないと
家庭の中で役割で完結する方が楽なのかもしれない
けど
役割にははまらないものを昔から私は探している
その人個人のキャラクターから生まれる楽しい会話や
その会話からうまれるアイディアからまちに広がるといいな
そんな考えの仲間を増やしていきたい

同じ家の中でも部屋の使い方を変えることで
空間で人のかかわりがかわるのだろうか
それも身近にできる実験なので試してみてはいかがでしょう