無垢の杉板 vs 合板 下地材の選び方

屋根の下地材を「野地板」畳の下地材を「畳下板」と呼ぶように
昔は多くの建物で無垢の杉荒板が使用されていました
しかし、現在では下地材として合板が主流になっています
合板は製造工程で均一に加工され、強度や気密性に優れています
そのため、完成後の強度や気密性能を重視する場合、合板が適しています
特に現代の建物においては、これらの要素が重要視されています
しかし、耐久性に関しては少し違った側面があります
無垢の杉板は湿度が高くなると、逆にその特性を活かし、湿気を吸収・放出することで、長期間にわたって安定した状態を保ちます
合板は湿度管理が適切でないと、その性能を発揮できないこともあるため、湿気の多い環境下では無垢の杉板の方が優れているとも言えるでしょう
写真:畳下板の一部