木材の加工方法 手刻みとプレカット

木材をつなぐ仕口の加工方法も、近年は「プレカット」という工場加工技術が主流になっています
プレカットは、工場で機械を使って木材を正確に加工し、現場での組み立てが容易になる方法です
これにより、すべての加工が工場で行えるわけではないものの、均一な仕上がりが得られるという利点があります
ただし、丸太や曲がった梁など、特殊な形状を持つ木材は現在も手刻みでの加工が行われています
手刻みは技術や経験が求められ、また組み上げ後に締まって強度が増すという利点もあるのですが
当然その分価格が高くなります
手刻みを行う大工さんの数や、手刻み現場が年々減少しているのが現実です
プレカットと手刻み、それぞれの良さを見極め、選ぶことが大切です
木の特性を活かした仕口の加工を行うことで、今後の建築においても新しい価値が生まれることでしょう