どこが伸びる?木の成長の仕組み

「木は根元から伸びている」――誰もが一度はそんなイメージを持ったことがあるのではないでしょうか?
私も、まるで「ジャックと豆の木」のように木がぐんぐんと根元から成長すると思っていました
ところが、先日受講した木造建築のセミナーで、この思い込みが見事に覆されました
講師の話によると
木が成長するのは形成層と呼ばれる樹皮近くの横方向部分と
成長点と呼ばれる枝や先端の縦方向部分だけだそうです
つまり、木の枝が出ている位置は変わらず、下から伸びているわけではないのです
では、なぜ木が下から伸びているように見えるのでしょう?
それは、下の枝が順に枯れて落ち、内部に巻き込まれて見えなくなるからだそうです
この事実を知ったとき、思い込みの怖さと、自然の仕組みの奥深さに感動しました
自然や建築に関わるセミナーでは、こうした発見がたくさんあります
皆さんもぜひ、木材や建築について新しい視点を得てみてはいかがでしょうか?
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