体験袋

本を読んでいて
『体験袋』という言葉が頭に残った
散歩をしたり
旅行をしたり
建築を見学したりするのは
この『体験袋』にいっぱいにしたいからなのだと
体験袋の中身はひとそれぞれだろうけど
どんどんとたまっていく記憶や知識
宝物と同時にゴミもいっぱい入っている
『体験袋』のなかの空間的な部分が
仕事の基本となっていると私は常々感じている
人々にとって住宅をつくるのは
その体験袋から自分が何を取り出し
光を当て創造していくかである
photo:ドゥブロブニク旧市街