ボリューム

街散歩中に見つけた風景
平和公園から十日市にわたる橋から
川の先にはサッカー場
今までは川の向こうに山が見えていました
こうやって見ていると息詰まりそう
球技場のボリュームがいきなり街の中には
ちょっときつい
2023/11/25
memory of life

食べ物・色・匂い
様々な思い出の扉がありますが
私の場合は空間の中での動きみたいなもので
ぼわーっとしたもので思い出します
物的に建物の思い出ではありません
今回改装したあさおか台の家
子供の頃のことは大半はこの家の敷地の中に
その場所を改修することで
いろんな思い出がよみがえりました
写真の和室洋間の2間続きの場所は
最初は祖父・祖母の生活空間
父親の葬儀をした場所
親族が集まりお祝いをするところ
これからは母がいつしか生活する場所に
それまでは昔使っていたものと
まったく同じロッキングチェアーと
大切にしまわれたアルバムたち
着古したものに愛着があるように
家には性能だけでは語れないものがあります
memory of life…
2023/10/20
塗るデニム

実家の改装
和室にデニムを塗ってみました
デニムの繊維が入った塗り壁です
デニム工場から廃棄される布を粉砕したものを壁に
この家を設計した父親がジーンズ好きだったこと
天井の布クロスが50年前から紺色なので
インスタで流れてきた広告を見てすぐ採用
色は少し調色して和室に合うように
既存の客間の家具と合わせてみました
2023/10/06
ロッキングチェアー

今年の夏は8月9月は
実家の改装にかかりきりでした
設計・施主・自主施工部分と
家の歴史を知るために写真を見返していると
ロッキングチェアーにのっている姿がたくさんあったので
母の改築祝いにその当時のデザインのものを探し
リペアして姉弟でプレゼントしました
これから母が老後にお庭を見ながら過ごすのに
家族との思い出を振り返りながら
そんな時間に一番似合う椅子だと思います

久しぶりに座ったら
思い出の座り心地と違いました
イスが小さく感じました
2023/10/05
アートプラザ

磯崎さんの作品を見たのは
大学時代に熊本から広島に帰る途中
北九州市の美術館と図書館と2つ
まだ設計課題もしてない頃でしたので
空間の記憶があいまいでした

アートプラザに足を踏み入れて
あらためて磯崎さんのすごさに気づきました
とにかくわかりやすい
これは公共建築には大切な要素だと思います

コンクリートを木造の組み物のように
軽く見せている

空間構成と
ディテールの意味が重なっていることなどなど
私がめざしたい建築を
体感することができて幸せな時間でした
もっと磯崎作品を見ようと思いました
2023/05/07
風の丘葬祭場

葬祭場の見学に向かい
そこが古墳のそばであることに
立地の妙を感じました

こう配屋根の角度が気になって
ぼーっと見ている私です

コンクリートのディテール

手すりの作り方と
光の取り込み方

アプローチのフェンスのディテール
かたちをつくる面白さを
思い出させてくれる建物でした
2023/05/06
ゆうステーション(道の駅小国)

大学入学してすぐの5月くらいに
小国町での宿泊研修に参加しました

その時おとづれたゆうステーションは
バスターミナルだったと思いましたが
今は道の駅も兼ねています

単純明快な形とガラスで
子供の頃訪れた
広島にあった丹下さんが設計した
児童図書館を思い出しました

天井はべニアであることに
今回気が付きましたが
30年以上も前の建物ですが
木のトラスの軽やかさは
今でもずば抜けていると思います

2023/05/05
八代市立博物館未来の森ミュージアム

芝山のスロープをあがったところに
博物館の入り口
丘の上にある軽やかな空間
アプローチと建築空間が一体でデザインされたものを
はじめて見たのがこの博物館でした

いまでは普通のことのように
環境と建築空間が一体で設計されていますが
この博物館が建つまでの
美術館や博物館とは様相が違います

軽やかな屋根が空間を包みます

こちらは水前寺公園

こちらは阿蘇の風景
熊本の環境との一体感
優れたデザインは色あせないと思います
2023/05/04
県営帯山A団地

大学三年生の時にバイトで
この建物の竣工模型のお手伝いをしていました
いろんな建築の話を聞きながらの作業でした
大学のなかにはない空気をすっていたような

帯山団地に設けられたスカイウォーク
建築を勉強している姪っ子と一周
となりの保田窪団地との違いを話しながら

保田窪団地の広場は
住人だけがつかえる広場で
内側は外に開いていません
帯山団地はスカイウォークを含め外に開いています
建築家が公共団地のプログラムの提案をするのを
大学時代にしっかり見せていただきました

30年たった現在訪ねてみると
帯山団地のもつやさしいデザインに気づくことができました
またどちらの団地も
建築物の持つプログラムを理解した住人が必要だと思います
それを楽しんでくれるような
民間であればそういう人を募集できるのでしょうが
2023/05/03
お祭り広場公衆トイレ

建築を見るために熊本を訪ねるので
新しいアートポリスプロジェクトを見ようと
調べたところ
大学の近くの立田山自然公園に
設計競技で建てられた公衆トイレを発見

公衆トイレのブースが
山に向かって並べられ
ブースから出ると山
いったん暗い手洗い場
ブースと外の中間を消去

そのかわり
ブースで囲む内部空間には
抜けわたる青い空

ランダムに組まれた丸太の屋根は軽く安く仕上げ
どこまでも風が抜けわたる
公衆トイレの新しい形を見ました
良い建築を見せていただきました
2023/05/02