香りで空間をととのえる
今年は香りについて考える機会が何度かありました
空気を浄化するのにお香を焚いてみたり、京都でお香のお店を巡ってみたり
仕事的に空間の「見えない気配」みたいなものが気になります
香りも、そのひとつです
昨日は、お香づくりのワークショップに参加してきました
お香に入っている成分は
植物が外敵から自分を守るために持っているものだそうです
その力を、人も昔から上手に使ってきました
木にも香りがあり、家を建ててしばらくは清々しい香りがしています
ヒノキの香りは虫が寄りにくいと言われています
香りの記憶は、旅とも強くつながっています
フランス・プロヴァンスでのラベンダー畑
モロッコのローズ街道で香った甘い香り
京都の庭園でふっと漂ってきたくちなし花の香
空気や気候と混ざって、その土地の記憶となっています
モロッコではバラやミントを紅茶に入れて飲みました
香りのもととなるものは抗菌力などがあるので
口から皮膚から人体に受け入れることもできるそうです
「香るのは自分なのか、空間なのか」
西洋の考え方は、主観と客観を分けて考える
自分に香りをつけて分ける
日本の感覚は、自分と世界を分けず、近い場所で受け止める
空間に香りを漂わせる
香りのとらえ方が違うだけで、空間の感じ方までも変わってくるから不思議です
昨日古代エジプトには「キフィ」という夜に焚く香りを知りました
街には街の匂いがあり、森には森の匂いがあり
香りはその場所の文化や暮らし方を静かに教えてくれます
家づくりのなかでも素材や光や風に加えて、香りがあってもいい
空間の奥行きや記憶に、そっと関わってきそうです
香りが静かに空間をととのえる日があっても良いですね