木のリズム
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木造の家の設計・監理を仕事で手掛けながら
仕事場で 旅先で 生活の中で
写真を撮影してきました
そこにはいつも木がありました
大きくゆったりとした山並みから
手元にある つかい心地の良い木製品まで
日本の生活に自然にとけこんで
気づかないことも多々ありますが
受け継がれてきた木に対する人々の思い・工夫が
そこにたくさんあります
見えたら・聞こえたら それは木のリズム
木のリズムを感じながら
皆様がのぞむ環境をつくるお手伝いを
レフトハンズはこれからも続けていきます
ホテルの窓辺にすわり 陽が沈むまで見ていた風景
ノルウェーのナルビック
「大きな自然と小さな家」というタイトルの
すてきな絵本を手にしたこどものようにずっと見ていた風景
北の大自然に包まれた町はとても静かで「シーン」という音が聞こえてくる
自分が生まれた広島の自然はどんなだったか…
自然林の山と ふもとに等間隔で植えられた針葉樹
まっすぐのびたスギやヒノキの林と
そばに佇む農家の建築
近くの山から木を伐りだし建てられたのでしょう
小枝を山で拾い燃料にする つい80年ぐらい前まで里山にあった生活
手入れされたその里山の風景には 植林された木々が
世代を超えて受け継がれていきます
まちや山を歩いていると会うことができる「大きな木」
その下にかけより 上を見あげる
葉の間からこぼれる光を受けながら 木にタッチする
長年そこにある木の造形は 人々に安心感を与えています
「七つの川が流れている美しい街」と
旅先で出会う人に広島の街を紹介していました
こどもの頃から川で遊び 川のほとりで本を読む
レフトハンズの事務所も川の見える場所に建築しました
川上・川下という言葉があります 川上は山側・川下は街側を表します
木を山から街に運ぶ時に川を利用してきた 木にまつわる言葉だと知りました
山に植えられている木々と
街で使われている木材のつながりを感じる良い言葉です
レフトハンズの打ち合わせスペースのガラスの開口部
垂木という横架材で 長くはねだした庇を支えています
柱と柱・梁と梁 木造建築の構造体は
木の太さや種類により 様々な間で配置されます
格子戸や障子などの昔ながらの木製建具では
木を組むことの美しさを見ることができます
いろんな木の組み合わせ・協奏が
日本の木の空間をつくりだします
大きな梁の重なりが見える古民家宿の玄関に置かれたベンチ
地元の栂の木を大工さんに加工してもらいました
本物から、本物そっくりのプリントまで
床板・天井板などの建築のなかで…
家具やお椀などの生活用具のなかで…
目にすることのある木目たち
木が刻んできた時を大切に扱う日本の文化では
木目は時間をこえるデザインを生み出しています