つくるのではなく ととのえる | これからの設計のあり方
新しい年を迎え、
あらためて「ととのえる」という言葉とむきあいました。
レフトハンズは、
建築を新しくつくるときも、
建物の改修設計や古民家再生を行うときも、
かたちをつくるときにまず
その場のあり方をととのえることを大切にしてきました
これは、何かを足していく建築ではなく、
今あるものを見つめ直し、
場の状態を整えていく建築行為です。
はなしを聞くことから、設計は始まる
新築であっても、リノベーションであっても、
設計のはじまりは同じです。
安心する家つくりであれば
どこで落ち着くのか。
どんな時間を心地よいと感じるのか。
どんなものに囲まれて暮らしてきたのか。
間取りや仕様の前に、
暮らしの話を聞きだす打ち合わせを行います。
家具や持ち物との距離
光や風の感じ方
そうした感覚を手がかりにしながら
かたちは、少しずつ描かれていきます。
建物の改修設計と、古民家再生について
既存建物の改修設計や古民家再生の仕事では、
この「ととのえる」という姿勢が、
よりはっきりとしてきます。
すでにそこにある建物には、
時間の積み重なりや、
その家で営まれてきた暮らしの記憶が残っています。
それらを消して新しくするのではなく、
今の暮らしに合うように読み替え、
場のあり方を整え直していく。
断熱や耐震といった性能面も含め、
これからの暮らしに無理のない形へと
丁寧に更新していくこと。
それが、レフトハンズの考える
改修設計・リノベーション・古民家再生です。
空間ではなく「場」をととのえる
私が大切にしているのは、
広さや数値で測れる空間ではなく、
時間や空気、人の気配までを含んだ「場」です。
「場」を感じる力は、
日本人が資本主義社会に飲み込まれる以前から
暮らしの中で育まれてきた感覚だと思っています。
庭と縁側、土間と居間。
内と外のあいだをゆるやかにつなぎ、
光や風、季節の変化を感じ取りながら
場をととのえてきました。
効率や利便性が優先される時代になっても、
その感覚は、今も私たちの中に残っています。
今とこれからをととのえる
家は、完成した瞬間がゴールではありません。
季節が巡り、年齢を重ね、
暮らしは少しずつ変化していきます。
新築でも、建物の改修でも、大切なのは
「今の暮らし」と「これからの暮らし」の両方を見ること。
新年のこの時期に、
あらためてそのことを強く感じています。
建築についての考え方を整理したいかたへ
新年の意思表明として
『つくるのではなく ととのえる』
それは、
その人が本来の自分でいられる場所を、
時間をかけて整えていくということ。
今年もレフトハンズは、
新築住宅の設計、
建物の改修設計、
古民家再生やリノベーションを通して、
この一年も、「場」と向き合う仕事を、丁寧に。
新築か、改修か。
建て替えるべきか、古民家を活かすべきか。
何から考えればいいのか分からないまま、
時間だけが過ぎていくことも少なくありません。
レフトハンズでは、
設計を前提としない建築カウンセリングを行っています。
図面を描く前に、
「どんな暮らしをしたいのか」
「今、何に迷っているのか」を
一緒に言葉にしていく時間です。
まだ方向が決まっていない段階でも構いません。
新年の節目に、
暮らしと住まいを一度ととのえる時間として、
お気軽にご相談ください。