「方丈の庵」鴨長明:京都・糺の森

京都・下鴨神社の糺の森と方丈記の思い出
京都の下鴨神社に広がる「糺の森」は、静謐で大木がある自然が広がる場所です
その境内に再現された「方丈の庵」を訪ねました
「方丈の庵」は、一丈四方(約3メートル)の小さな空間で
かつて大原に隠遁した僧侶(鴨長明)が生活していた場所を再現したものです
この大きさの空間で彼は『方丈記』などの名著を執筆しました
『方丈記』の中で有名な一節が、現在でも多くの日本人に影響を与えています
ゆく河の流れは絶えずして しかも もとの水にあらず
よどみに浮ぶ うたかたは かつ消えかつ結びて 久しくとどまるためしなし
世の中のある人と栖と またかくのごとし
この詩的な言葉は、私たちの住宅感や暮らしに対する考え方に深い影響を与えていると思います
流れゆく時間と共に、住まいもまた変わりゆくものだということを教えてくれます