無人島の教会 – 野崎島・旧野首教会を訪ねて

ロビンソン・クルーソーを再読しながら
「無人島」という言葉に惹かれ、思い浮かんだのが長崎県の野崎島
かつて人が暮らし、今は無人島となった場所
そして、そこに静かに佇む旧野首(のくび)教会。
この教会は、そこに暮らしていた信者たちが、生活の中で捻出したお金で建てたものです
西洋建築の美しい姿を持ちながら、決して豪華ではなく、土地の人々の思いが詰まった建物
今も保存され、その存在がこの島に生きた人々の歴史を語っています
無人島に残る教会
その風景は、信仰だけでなく、建築の意味を考えさせてくれます
建築は公共のものになり得るのか、誰のためにつくられるのか
住む人がいなくなった後も、その場所の記憶をとどめるものになりうるのか