街のリノベーション – ブダペストの空間体験

1998年初めて訪れたブダペストのその場所は
外壁が汚れて真っ黒に汚れたプライベート住居群で立ち入ることができないように見えました
それでも通路の向こうに落ちる光に引き寄せられ、思い切って中へ足を踏み入れました
セピア色の世界が広がり1ブロックほどの歩く間に、建物と庭が交互に繰り返される風景に心を奪われました
そして2016年、もう一度その場所を訪れることにしました
あの時の印象的な空間体験が忘れられなかったからです
すると、そこは見違えるようにきれいにリノベーションされていました
照明器具やサッシも新しく、私が意を決して歩いた通路には
素敵なホテルやギャラリー飲食店が並んでいました
時代や使う人が変わっても、この空間の構成力・空間の力は変わらないのです
その力強さにいつも引き寄せられ、何度でも足を運びたくなります
建物には、過去から現在までを繋ぐ不思議な力が宿っているのだと感じます