住まいづくりと体験袋 – 記憶と空間のつながり
「体験袋」
日々の散歩、旅先での風景、訪れた建築
こうした経験が積み重なっていくのは、「体験袋」に記憶を詰め込んでいくようなものだ
この袋の中には
自分にとっての宝物もあれば
時には整理しきれない情報や
後から価値に気づくものもある
そんな体験の積み重ねが、私が建築を考えるときに無意識に影響を与えていると感じる
住宅を設計するとき、住まい手は自分の「体験袋」から何を取り出し、大切にしたいのかを考える
どんな光を取り入れたいのか、どんな素材に触れて暮らしたいのか
そこに、住む人の記憶や価値観が映し出される
だからこそ、住宅の設計は単に間取りや構造を決めることではなく
その人の体験の一部を形にする作業なのかもしれない
住まい手と対話を重ねながら、その人が大切にしたい「体験袋」の中身をすくい上げ
光を当て、新たな空間を創る
建築は、そうして生まれていくものだと思う