diary20250908 名井珈琲店での雑談から
仕事の合間に久しぶりに名井珈琲商店へ
店主がこの夏旅行したスウェーデンのストックホルムの話を聞く
常連さんに加わって、自然と三人でおしゃべりに
バイキングの船や
森の墓地からなぜか方丈の話へ
スウェーデンの「スコーグスシュルコゴーデン」
世界遺産にもなっている公営の墓地である
人は死んだら森に変えるという生死観に裏打ちされた場所である
有名な建築家によってつくられたものとは聞いていたが
設計コンペを経てつくられたという話は今回初めてしった
自然そのままの風景ではなく、人の手によって秩序が与えられている
私は28歳のとき、この場所を訪ね写真の場所を歩いて帰った。
かたちとしての墓地に感動していた
あの頃は死そのものが遠くて、建築に込められた意味を深く考えることはなかった
いまは少しずつ自分の時間や周囲の人との別れを感じはじめ
こうした空間のあり方を身近に受けとめられる
そこから話はスウェーデンの習慣、「死ぬ前のお片付け」へ
身辺を整理し、死後に残された人が困らないように整えておく文化
北欧らしい合理性と、未来の誰かへの優しさが感じられる。
diary20250616 死の片付け(ドスタニング) ブログを読む
さらに日本の話題へ移る
鴨長明の『方丈記』と方丈について
私は鴨長明の生き方に注目していたが
一緒に話していたお客さんは
「方丈の庵は仮設で、移動できるように作られている」点に興味を持っていた
建物そのものが動けるようになっているという視点は、暮らし方の柔軟さに直結している
そのうちに、コーヒー屋の建物の中に方丈を組み込み
宿泊できるような小さなホテルにしたらどうかという案まで飛び出した
三人で盛り上がりながら、私は建築的な仕組みを説明してみた
移動できる小さな建築、仮設性を生かした宿の可能性
日常の会話のなかで、未来の建築の種のようなアイデアが芽生えていた
コーヒーを飲みながら 北欧の森から日本人の生活感まで
語り合う時間と場所そのものが大切な場所です
「方丈の庵」鴨長明:京都・糺の森 ブログを読む