木の構造体:緑井の家
緑井の家は構造体は”木”です
垂直にたつ柱も 横に寝ている梁も
それらを昔の大工さんたちは金物を使わずに
仕口(刻み方・加工の仕方)で強い構造体をつくってきました
強いといっても考え方には2種類あります
・やわらかくしなって持つ柔構造
・固めて固めて動かないようにする剛構造
昔の木造の建物は柔構造ですが
今の建築基準法で建てられてきた建物はほとんど剛構造です
今回の緑井の家は市街地にあるので基準法の仕様で立てなければなりませんが
大工さんが培ってきた仕口木組みの良いところをとりいれて建てています
・大空間を支える梁の構造体に渡りアゴ
梁と梁を十字に組んで四角形が変形しないようにします
化粧の大梁に6本の梁がアゴかけで組まれています
・横に伸びる梁を一体化する追掛大栓継ぎ
・柱が自立する力を強める長ほぞ込栓打ち
プレカットなどで柱を組むときのホゾは単ホゾです
柱上部はプレカットで9センチ
柱下部は手で刻んでいただきました
土台に長ホゾで入れ込み