木のリズム|あさおか台の家
リズム1|既存木製階段の段板と手すり
リズム2|テラス・ポーチの仕上げアピトン材
リズム3|和室真壁の柱のリズム
リズム4|カリンパ床材の木目・ヘムロック壁材の木目
リズム5|昔の練り付け合板だけどすべてはこの偽物の模様から
リズム1|既存木製階段の段板と手すり
リズム2|テラス・ポーチの仕上げアピトン材
リズム3|和室真壁の柱のリズム
リズム4|カリンパ床材の木目・ヘムロック壁材の木目
リズム5|昔の練り付け合板だけどすべてはこの偽物の模様から
ひとり暮らしの私の母のため
様々な選択肢を検討後で
あと20年を見据えてのリノベーションです
大切に考えることは
○超高齢になった時の母の生活空間の確保
○現在の生活を楽しむ仕掛け
○父の設計の思いを進化させる
施主と設計者の立場でお伝えします
各リンクにアクセスしてください
足腰が悪くなり2階にあがれなくなった時の
生活スペース
バリアーフリーにしておきます
魅力的な場所にしましたがまだ元気と2階へ
美装するだけでは面白くないと
何年も前から考えていましたが
ここにテラスをつくることを決めたら
計画がスムーズに動きはじめました
ここで育ち設計士になったのだから
父の設計した家の良いところを評価して進めることに
父は意匠はアメリカの方へ向いていましたが
平面のつくり方や和風の良いところも理解していました
雪見障子にジーンズのぬりかべ
写真の外壁のひびは
2001年の芸予地震の時にできたもの
私は事務所を開設したばかりで
あまり知識もなかったため
内部や屋根に変化がないことを良いことにそのままに
ひびにコーキングをしただけで済ませていた
祖父祖母82・81才の春
2012年
窓の向こうの浴室の換気扇から水が滴り始める
2階への給水管の劣化してピンホールができていた
在来工法のお風呂からUBに
全ての住設をその時にやり替える
この時祖父祖母は93・94才の春
家にずっといることが増えていた
この時期に足場を組むのはためらわれた
同居する母にこれからのことを聞くと
まだ先のことは決められないと
最小限の工事にすることに
100才まで生きた祖父祖母の家だったため
だれが支払うのかと
相続はだれがするのか等考えると
そのままという選択に
外壁はすでにぼろぼろに
改装の時期はとっくに過ぎている
祖父祖母も他界して
相続も私がしたことにより
家の管理をしていかなければいけない立場に
コロナで母は家にいることが多くなったので
庭に好きな木を植えて楽しめるようにしたところ
老後もこの家に住み続けたいと母81才の初夏
やっと改装開始です
夏は避暑に姉の住む釧路へ行くので
その期間でできるところまで
建設当初は屋根は軽いコロニアル葺き
その後瓦を上からかぶせて施工
荷重が増えたことにより
家への負担がゆがみをもたらしているよう
この家の将来の住み手はわからないけど
母がこれから20年住むのに
快適に楽しく暮らせるような改装を決行することに
改装を始めるにあたり
荷物を整理している時に見つけた写真
祖父母はすぐにお庭をつくったよう
あさおか台の団地の上り口には
愛魚園という鯉屋さんが
近隣にはたくさんの園芸屋さんが
池に鯉がおよぎ
玄関には迎えの松
これが当時のお庭が流行りだったよう
父が建築雑誌を読みながら書いた図面がある
図面とおりに施工されている
(ノートに残っている)
このGIという雑誌の
カルフォルニアに建つシーランチの住宅群が
好きだったのではないかと推測する
屋根の形状はスケッチと違っているが
要するに我が家のモデルはアメリカである
父が他界してしばらくして玄関は引き戸に
屋根は瓦に
外観はお庭に合わせて和のテイストに
施主は母だけどあまり細かいことを聞かずに
図面を書き始める
なんでもできるけど何をするか悩み始め
以下の内容にしぼることに
母のこれからの家
私や姉と弟の実家
祖父母が最後まで家で暮らすことにこだわった家
親族にとっての本家
これからもここへ来る人たちが
快適に空間を楽しんでもらえるように
外壁のメンテナンスを始めるにあたり
改めて外壁を見渡すと
いろんなものがくっついている
外部の塗り替えをする前にこれらの状態を確かめ
どうするかを決めます
予算のかかり方が変わります
鍵も壊れ・単板ガラスなのでサッシごと取り換えることに
内部の給排水を再配管直しをすることに
電気の配線も再配管してもらうことに
一部取り換えであとは塗り替えを選択
次回屋根を交換する時期に取り換えすることに
鉄板にさびて穴が開いている状態なのでガルバニウムで葺き直し
木製の劣化が進んでいるので撤去して新しいものに
ひびが入って劣化がひどい部分は
モルタル壁をはがして
合板でモルタル下地になる
ラスカットを貼って
外部から構造補強も行います
引越してきた時から
ずっと2階で暮らしてきた母
膝を痛めていることもあり
階段を上がるのが困難になる日がくるでしょう
1階で暮らす準備をしておきます
生活を始める時のために収納部分を増設
1階が暗いイメージを変えるため
一部窓を新しく設置
1階すべてを車いすで行き来できるように
フルフラットに
扉はすべて引き戸に
1間半の大きな窓
ここからの風景が母のお気にいり
ちょこんとついている木製のテラスを
いろいろなことに使ってきました
さすがに木製のため劣化が激しいので
建物全体の構造補強も含めて
新規のテラスをつくることに
2階はテラスとして
1階は玄関へのアプローチ
半戸外のスペース
現在玄関前でひなたぼっこする
母のスペースを快適に
小学3年生の時に亡くなった父
家について話をしたことはありませんが
この家を通して考え方を想像することが今はできます
現在は引き戸の玄関ですが
竣工当初はドアでした
今改装でまたドアに
さらに玄関の空間の魅力を高めます
玄関につく階段と
そこから続く2階のホール空間
それ以外は部屋から部屋に移動で
狭い廊下はありません
2階の子供部屋は6畳間が3つの空間
いろんな使い方をして子供時代を過ごしました
合板の壁が印象的な空間です
家の真ん中はDK
2世帯だったので
つい最近まで冷蔵庫も食器棚も2つ
それでも余裕の大空間
この広がりをもつ場所は祖母もお気にいりだったよう
その時代の照明・家具も再配置する予定
洋風が流行りはじめていたのでしょうが
父は和室もつくり地窓を多用しています
写真の場所は窓を設計士さんが書いていたので
南からの光をいれるため窓に変更することに
今回唯一窓の間取りの変更です
たくさんの選択肢はありましたが
父の設計時の間取りをいかしての
改装にすることにしました
団地なので隣地の敷地の擁壁が
雨水が流れてくることもあり
湿気が多く苔の生えている家の南側
奥に見える物置を壊して通風よくすることに
床下に潜ってみると
大工さんの忘れた道具がさびていました
床下の環境をよくするため床下換気扇を設置
前回の塗装でふさがれてしまった通気口
ここから空気を取り入れて屋根裏の一番高い部分へ
熱気を抜くための換気口を設置して
地球沸騰時代に備えます
外壁や内壁を変更する部分は
構造補強をしてから仕上げを変更
大きな空間DKを支える鉄骨の仕口部分
下から添え柱をして
大きな空間をこれからも支えます
52年前から我が家の基準色
紺色の天井をずっと見て過ごしてきました
青色好きに紺色の天井のおかげ
改修後も家の中心に紺色に
年数をかけて傾いてきた家
扉は徐々にしまりが悪くなりました
今回は内部の建具をすべてチェンジ
今どきの金物と傾きで色は紺色に
1階の建具はすべて引き戸にして
超高齢の母の生活に備えます
和室の聚楽の壁はアップサイクルで
ジーンズの端布をつかった左官材料
NURU DENIM (ヌルデニム)
色にはこだわりをもって
ユーズドブラックとインディゴブルーの中間ブルーに
試験を兼ねて施工しました
ジーンズ好きの父へのオマージュです
既存の雪見障子に祖父母の客間セット
青はお似合いです
新しく内装に使った羽目板・床板とも
天井ブルーからインテリアブルーに
カーテン・ソファー・敷物への派生していましたが
今回の改装でさらに内部建具・ぬりかべへと
床の間もブルーにしてしまいました
外壁の劣化が気になりながら
ぐずぐず工事を引き延ばしていましたが
母がさらに今を楽しく生活できるようなも変化を
間取りチェンジが決まったことで
設計は前に進みだしました
2階建て部分と
平屋部分とつないで
構造としても補強となるように
テラスのつくりは
アプローチとして
家の顔となるように
朝の母の居場所を快適に
隣からの視線も遮り
朝日だけ浴びれるように
眺望を楽しみ 物が干せるように
間取りのチェンジは人の動きを変えるので
同じ家に住むながら生活のリズムが変わります
リフォームの醍醐味です
最初の目的でした
その時に一緒にできることを行いました
①外壁
②窓(アルミサッシ)
③玄関
④屋根・庇・雨樋
基本は塗り替えでリシンの吹付
クラックのひどいところは大きく地震でゆれたところ
下地で構造補強してモルタルからやり直しました
きれいに塗装しても
下地のちがいは隠せませんでした
モルタルの下に取り付けてあるので
サッシまわりにカッターを入れて取外し
アルミサッシを取り替えます
断熱性能を良くしながら価格も高くないもので
ガラスは熱線反射ガラスに
予算のなかで家のほぼ全部取り替えました
50年前にサッシ比べたら断然性能他
すべて性能向上しています
母はここが一番の喜びポイントでした
安心した暮らしも手に入ったので
テラスによる軒下空間ができたので
玄関内側と一体化を図るため
両開きのガラス戸に
道路に面していない立地ならではの意匠です
屋根は35年前に瓦に吹き替えているので
今回はチェンジなし
この形状の瓦は今でもあるようなのでそのままに
何かあれば部分補修が可能なことがわかりました
樋は雨漏りを起こしている部分補修と
劣化を抑えるための塗装
庇は板金が50年さびていたので
吹き替えとなりました
8月9月の真夏の工事でしたので
現場はとても暑く大変な工事でした
これからの地球沸騰時代に備え
この敷地でできる
をおこないました
まずは敷地の南西の角にあった
家の周辺の空気の流れをよくしました
風通しのよくなった
南側通路に面しているのに
地窓しかついてない和室
いつも暗く閉塞感がありました
窓を設けてあげることで
部屋が明るくなり
部屋うちの
空気の流れを変えました
50年前の家は断熱材が施工されていません
天井裏のあったまった空気が
2階の空調の効きを弱めるので
自然に上昇して棟から出ていくように
また床下の空気のよどむ場所があったので
木造の家は木部の腐朽が気になります
できるだけ空気をながして
長持ちできるように空気チェンジです
強度をあげることはどこまでも可能ですが
今回は父が書いた平面図を守りながら
そのうえでできる補強を考えました
例えばこの写真の
ダイニングキッチンは14畳の大きさ
鉄骨の梁を入れてまでつくった大空間を
残すという決断の上で
既存の柱に添え柱をして
鉄骨と柱の
梁が下がってこないように
洋室の羽目板を張る場所は
下地が必要なので
構造用合板をできる範囲で施工して
地震の揺れが大きかった部分は
クラックが多発
モルタル壁をすべて落として
再度モルタルで仕上げました
増築したテラス部分は
2階建部分と平屋部分をつなぐ場所
床をさらに組みました
耐震補強をガシガシにしたわけではありませんが
なにかするのついでに
補強工事をしてみました
多少は強くなっていることと思います




玄関
和室
洋室
DK
2階テラス
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