古民家宿|one over another
庄原の築100年の古民家を宿にコンバージョン
里山の暮らしを体験できる宿「welcomeさこちゃんち」
古民家の架構を活かしながら、人が集まり滞在できる空間として再生しました
二階には大きな梁の間を渡るブリッジを設け
木の構造を近くに感じながら空間を行き来できます。
リビングには敷地北側に広がる山や畑の風景を取り込む大開口を設置し
光とともに遠くの景色が室内へと続きます。
かつて囲炉裏のあった場所は、薪ストーブと大きなテーブルを中心に、人が自然に集まる場へと変わりました。
玄関には地栂の丸太ベンチを据え、里山の空気の中で訪れる人を迎えます。
梁、風景、火のある場所がゆるやかにつながり、滞在することで里山の時間を体験できる宿となっています。
▼▼▼この建築のプロセスを見る
※完成写真はページ下部に掲載しています。
スクロールしてご覧ください。
2011年8月のお盆明けから
庄原の築100年の古民家を
民宿に改築設計します
北側の暗いキッチンだった部分と客間部分を
改装してお客さんと集える場所に
写真はそこから見える風景
どのように計画に取り込むか検討中
改築現場のまわりを散歩して
建物の周辺環境をみてまわります
玄関入るとすぐにある洋風の客間部分は
昔のたたきを改築したもの
天井を落として元の姿にする予定
まずは現場調査に
天井裏の状態を確認したところ
そうとう立派な小屋組みがみえました
炉の煤で梁は真っ黒
ついでに天井も壁もみな真っ黒
大きな家にある大量の荷物の大片付け
いるものは赤
いらないものは青とシール分けしていただき運び出し後
解体工事が始まります
要るものは倉庫へ
(改装時用に先代が建立)
そこに再利用する建具などを
工事中はしまっておきます
要らなものは処分へ
トラック5台分運びだし
約50枚の畳を処分することに
炉があり・土間であった空間を
人が集まる場所として再生する予定
その場所に置くであろうストーブ・机
空間の中でどこに置くのか決めるため
部屋のイメージをふくらませようと
まずはストーブ屋さんに
お父様が備蓄された薪で
リビングの暖をつくることは
集まる場所での大切な作業に
続いて家具屋さん
大きな空間にあう机
素材感とともに実際に椅子に座っていただき
家具の周りで起こることを話して
部屋のイメージをふくらませていきます
解体作業を終えてみると
新リビングの中心になる柱が
長年の増改築で加工がほどこされ
とても弱そうな交換することに
製材所にて柱を選ばしてもらいました
地栂の300角に決定
丸太を300角におとすので角には皮が残ります
どんな仕上がりになるのか楽しみです
栂の木肌はとてもきれい
製材所の方は庄原の市庁舎にも
材木を収められたと伺ったので
現場の帰りに市庁舎へ
枝つきの杉の木でした
確かに面白い仕事をだと納得
家の倒れをなおす時
まずは屋根の荷を下ろします
柱の通りごとにジャッキを2か所
計6か所で引っ張ります
6か所に力で家が動きました
引ぱっりおこした状態で補強をしていきます
家が動くことが分かったので
大工さんたちも一安心して
レベルの調整をされています
大きな空間にいっぱいの柱と梁
塗装に関してCGにて確認
新しく入れた梁・柱・建具には色つけない場合
木部すべてに色を入れた場合
色はつけないことに決定しました
家は時代により
間取りを変えて使用されます
梁の架け替えなどにより
次の時代には
表に仕口部分がでてくることもあり
埋木をします
補修前
補修後梁
補修後柱
内部足場が外れ
刻んであったブリッジ梁がかかりました
玄関の腰掛けと客間に上がる式台を
生の地栂を丸太を加工して製作中
直径600長さ5mの木材を加工していきます
まずは長さを調整
壁側になる部分を矩が出るように切り落とし
芯われを少なくするために
芯の部分を切り落とし
丸太の皮を落とし
曲面カンナ掛け
式台の段部分を
大工さんが落としていきます
6人がかりでトラックからおろして
設置工事終了
ベンチの座り具合はもちろん
踏み台もきちんと機能していました
先代・先々代の時代から
使用されず保管されているものを
できるだけ使うことを
一つのコンセプトとして再生しています
黒柿の木は
庭に植えてありましたが
切り倒されたときに
上部の写真のように
荒板状にして保存したありました
さらに削りだしてもらうと
黒の部分が模様となる板に
これからカウンター材として
施工します
広島県の山間の農家(民家)には
敷地内に母屋と働く小屋(納屋と蔵など)がセットで建っていることが多いです
以前改築させていただいた
庄原のwelcomeさこちゃんち(民泊)も
母屋と 納屋と
農機具小屋と 薪小屋があります
薪小屋には
生前お父様がつくられた薪と
以前の改築際して解体して使わなくなった 木材があふれかえっていました
料理・お風呂などを木をつかっていた時代には
重要なエネルギーですから捨てることはないですよね
残された薪を使うことと
また大きな空間をあ暖めるために
改築に際して薪ストーブを設置されました
あっというまに消費される薪
春と夏はお庭つくりをして
秋と冬には次年度を見越して山の整備と薪づくりの生活が続きます
梁がリズムよく架けてある小屋が私は大好きなので
現場に行ったときは
薪小屋へ 納戸の2階へ
湿気があったこと
壁が一部ずれていたこともあって
私も参加して(率先して)壁に空気を入れる開口をあけました
竹で組んだ下地は残して
続いてお施主さんが内部の整備をされて反対側にも開口を
土間をコンクリートにして
残された木で内部の壁・外壁の意匠を
働く小屋は整備され
お庭を見ながら休憩できる小屋となりました
働く小屋は構造がシンプルでわかりやすく魅力的な空間です
母屋の改築を依頼されると必ず働く小屋をみさせていただきます
ぜひ活用を考えられてはいかがでしょうか



