西城の家|reproduce
かつて家畜小屋だった建物と母屋を改装し、お施主様の要望を空間の隅々まで反映しました。材料はすべて国産材で、ボードや合板、接着剤は使用せず、既存の柱や梁を生かして、床の段差や天井高の違いを取り入れています。
リビングは中央に配置され、ダイニングキッチンからの光が建具越しに入り、空間のつながりを作ります。建具を動かすことで、季節や用途に応じて空間の開き方を変えられるよう計画しました。
田の字型プランで一番暗くなる部屋は、8畳の和室をウォークインクローゼットとして利用。建具で空間を区切り、既存構造を活かしつつ国産材だけで構成された住宅として改装しています。
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※完成写真はページ下部に掲載しています。
スクロールしてご覧ください。
改装に使用する木材は
下地材を含めてすべて国産材に
合板やいろんなとこに使われている接着剤も使わないように
少し前の日本の家を目指します
家具や床材にもこだわります
写真は杉でつくるクローゼット
柱・梁をそのまま活かす形での間取りの計画
家畜小屋と母屋のつなぎの部分の柱は残すことに
空間にリズムが生まれます
建具の種類を変え季節を楽しんでいた昔の人
夏はリビングの建具を納戸に片付けて
リビングがどこまでも広がります
リズム1| 既存の梁と2階床板
リズム2|サクラの木目・杉の羽目板
リズム3|屋根の腕木・垂木のピッチ
リズム4|栗の床板の木目
リズム5|ガラス建具の桟・障子の組子
庄原で古民家を宿に再生させていただいた
お施主さんの紹介で比婆・西城町の古民家へ
いろんな工務店さんをあたっておられました
お友達の工務店に頼むので
設計の仕事をしてほしいとのこと
またお隣が工務店なので
設計事務所の大きな看板をあげて欲しいというご要望が
設計事務所のつかい方もいろいろありますね
生活の必要に応じて増築されたものを
『今』必要かどうかを考える
増築・改築の前に減築の選択をすることも
本棟に付属する下屋部分をすべて取り壊しました
材料等を運びやすくするために
アプローチの石積みの壁をセットバック
正面のサクラの木が存在感を増しました
解体前
解体後
改装のメインは
母屋とつづきのもと家畜小屋です
構造体の架構はまったく変えず
部屋のつなぎ方を変えていくことに
少人数で暮らすには部屋数があるので
部屋に名前をつけて使い方を明確にしていきます
季節に応じた使い方もいいですよね
全体をつなぎ
床の高さ・建具などで区切ります
玄関(改装前)
玄関(改装中)
キッチンからリビング(改装前)
キッチンからリビング(改装中)
仕様する木材は国産でとの要望をいただいていました
床板はこだわりの岩手県産の栗材です巾は150
長さはいろいろと入ってます
短めのものは少しまとめて小さい空間に使いました
写真は塗装前です
既存柱は製材された柱ではないので
まっすぐでないもの
既存の柱の形がまっすぐでないので
柱の外に枠をつけて
半外付のサッシを取り付けました
ひとつひとつのかたちを見分け
大工さんの丁寧な仕事で仕上げます
合板・ボードを使用しないので
外壁の下地は土または板でつくることに
解体時にこわした土を
水をまぜて踏んで材料を再生
竹を伐り時にきっておいたものを
下地として組んでもらい土をつけて行きます
内部の板壁は
でこぼこの柱の面に合わせ
押縁なしで施工する
板を張るのが大工さん一苦労
外部とつながりのない場所
何部屋として使用するのか
どこから光をとりいれるのか
どこまで明るくするのか
いろんな要素で構成されます
・建具のデザイン・つなぎかた
・照明の付け方・明るさ
・壁の素材・色 など
リビングとして再生しました
NO接着剤
建具や家具についても
合板とボンドを使用しないで製作
建具は框戸形式でなく桟戸形式
はめ込むの素材は
杉板またはガラスを使用します
ダイニングキッチンとリビング間仕切り建具
キッチン収納
キッチン収納扉のつくり
住みながら改装する場合は
設備のバトンタッチの時期があります
今回のプランではキッチンを新設後
水回りすべてをこわしました
敷地が広いこともありお風呂は仮設のユニットバスが登場
合板を使わない工事をしているのですが
唯一使用されているのが
キッチンの天板の下地です
ステンレスのフレームだけのものにすればよいのでしょうが
メーカーの指定をするとそのメーカの姿勢によります

もとの廊下部分

家の真ん中で暗いリビング

玄関

寝室

外壁の一部