プラス強さ暖さ

竹原の家|リノベーション|増築を重ねた家の再生

竹原の家|リノベーション|増築を重ねた家の再生

平屋部分を強く暖かく

 

竹原の家|リノベーション|増築を重ねた家の再生
竹原の家|リノベーション|増築を重ねた家の再生

玄関は既存空間を利用

竹原の家|リノベーション|増築を重ねた家の再生
竹原の家|リノベーション|増築を重ねた家の再生

陶器とアイアンのディテール

竹原の家|リノベーション|増築を重ねた家の再生

竹原の家|リノベーション|増築を重ねた家の再生

テラスから光と緑を取り込む

竹原の家|リノベーション|増築を重ねた家の再生
竹原の家|リノベーション|増築を重ねた家の再生
竹原の家|リノベーション|増築を重ねた家の再生

建築素材の再利用

床材をキッチンカウンターの腰壁に

竹原の家|リノベーション|増築を重ねた家の再生

葭戸を個室の夏の間仕切りに

どの建物をなおすのか(はじまり):竹原の家01

どの建物をなおすのか(はじまり):竹原の家01

三棟ある平屋部分を

改装して暮らしたい

あたたかく暮らしたい

という

お話をいただいて現場へ

だいたい初見で建物を理解できるのですが

今回は難しい

年々建物が増築されて

さらに寿命の違う素材の混合している

その上に保障期間がまだある設備が

屋根に乗っている

『何をどーするんだ』

ということをまとめる作業から

誰の寿命に合わせるの?

施主それぞれの思いはどこにあるの?

そんなことを考えながら

計画スタートです

複合問題を解くような感じです

 

1棟目:1964年に建てられた平屋

太陽光発電がのる

セメント瓦 土壁上に波板補修

2棟目:1972年に建てられた2階建

太陽熱給湯器がのる

セメント瓦 モルタル壁上に塗装

3棟目:1980年に建てられた2階建

窯業系瓦 モルタル壁の上に塗装

4棟目:亡くなられたお父様自作の物置

 

セメント瓦の耐用年数は?:竹原の家02

セメント瓦の耐用年数は?:竹原の家02

家を雨から守ってきた

屋根にあがってみる

セメント瓦が葺いてある

54年が経っている

屋根材本来の耐用年数はすぎている

 

 

 

 

セメント瓦の耐用年数は?:竹原の家02

竹原はセメント瓦の家が多い

雨の量は少ないと聞いたが

基材のセメントの状態を考えると

家をリフォームするときに変えるのがよいかと

建築の大先輩に意見を聞き

施主に葺き替えをおすすめする

 

 

セメント瓦の耐用年数は?:竹原の家02

7年前に太陽光発電をのせたとき

施工会社に屋根は大丈夫ですといわれたらしい

確かに雨はもってはなさそうですが

屋根の耐用年数については施工会社はどう考えていたのだろうか

保障についてはあと三年のこっている

太陽光発電をもう一度乗せるか等

検討することがたくさんあります

全部できればいいのでしょうが

予算があることなので優先順位を決めて計画する

 

 

図面通り建っているだろうか?:竹原の家03

図面通り建っているだろうか?:竹原の家03

最後の増築工事の

確認申請用の図面をお持ちだったので

それをもとに現況調査の開始

 

図面が保存してあるかどうかで

作業の手間が変わってきます

しっかり図面と書類はとっておきましょう

 

図面通りにはできてませんでしたが

現地調査の指針ができます

 

 

図面通り建っているだろうか?:竹原の家03

計画を進める前に

建物の構造と理解するため

押入れの点検口から

施主と一緒に屋根裏に

 

基本構造を理解して

どこまで手を入れるか

見せれる梁や柱か

見てみないとわからないです

図面通り建っているだろうか?:竹原の家03

野地板や梁を見たら

雨漏りしているかもわかります

 

単に木の組み方を見るのが好きなのですか

時間の流れを感じる瞬間です

リフォーム時にできること?竹原の家04

リフォーム時にできること?竹原の家04

家の調査が終了したので

計画を始める前に

施主の方にあらためて伝えさせていただきました

リフォームでできること

この家でやっておいた方が良い優先順位も

お話させていただきました

 

○構造的強度を上げていく

(耐震性・梁柱の補強・金物設置)

○外壁・屋根の耐用年数をあげる

(雨水の侵入を防ぐため)

○断熱性能・気密性能をあげる

○加齢に対応する

○間取りの変更

(住人の変化・使い方にあわせて)

○設備の取り換え

窓の大きさと高さ再確認:竹原の家05

窓の大きさと高さ再確認:竹原の家05

毎回現場で必ずおこなっていること

外部と内部をつなぐ建具のチェック

施主さん立会いのもと

アルミサッシ発注前に

設計図書だけでなく

窓の大きさ高さの確認を

窓の大きさと高さ再確認:竹原の家05

壊す前の現場は

川側は西側ということもあり

窓がありませんでした

全体的に家が暗くなるので

西へも開き

木製建具で調整できるように

 

窓の大きさと高さ再確認:竹原の家05

西側は川土手なので

その緑をとりこむように

窓の大きさと高さ再確認:竹原の家05

大きく開けすぎても

外からのぞきこまれるので

高さは現場で10センチほどあげました

寝室の窓はすべて10センチ小さく

部屋ができてくると

このチェックの意味が施主に伝わるようです

シロアリ被害のあと:竹原の家06

シロアリ被害のあと:竹原の家06

設計中に

床下や天井裏に入って

構造体の位置を確認しました

プランニングに合わせて

新規の構造体(梁・柱)を設置し

あわせて屋根・床・外壁を合板で

構造的補強になるよう設計してました

解体してみると

梁にシロアリ被害のあとが多数

梁が強度的に期待できないものを含めて

補強の仕方をあらためて大工さんと考えます

シロアリ被害のあと:竹原の家06

一番のしろあり被害あとは

既存建物と今回改築している建物をつなぐ部分

屋根のかけ方に頭を悩ませる部分です

 

シロアリ被害のあと:竹原の家06

やはりうまく水を流せてない部分は

湿気を含みシロアリの攻撃を受けてました

シロアリ被害のあと:竹原の家06

つなぎ部分の屋根の形状では

水の処理が不安なので

解体かけなおしを工事に入れておいて正解

被害が発覚しましたが

予算を見込んでなかったので

キッチンのグレード他

変更できるもので予算を捻出しました

構造的な不安をすべてなくして次の工事へ

断熱の改修(寒さ対策):竹原の家07

断熱の改修(寒さ対策):竹原の家07

寒さへの対策は

・隙間風が入らないよう

・建物自体が冷えないように

・窓から太陽光を取り入れる

を考えます

 

断熱の改修(寒さ対策):竹原の家07

壁・天井は

地域にあった断熱抵抗値をもった

断熱材を入れこみ

その上に気密シートをはります

気密シートは断熱材の中に水分が入って

壁の中で結露するのを防ぎます

 

断熱の改修(寒さ対策):竹原の家07

床は

断熱材を床組の間に敷きこみ

その上の合板で

気密をとります

断熱の改修(寒さ対策):竹原の家07

外壁に張った合板およびシートでも

空気の流れを止めています

床と外壁の接触部分から

壁の中に冷たい空気が入らないように

日差しが当たるのは西日が主なので

夏は暑さを妨げるよう窓に内窓を設け

冬は暖かさを取り込みます

 

構造の補強(かためる系):竹原の家08

構造の補強(かためる系):竹原の家08

改築するとき

それは補強ができるとき

改築部は平屋なので

単体で動きが少なくなるように

かためる系の補強をしていきました

まずは既存の基礎を利用して

床組をレベル200あげて組みます

川が近いので床上浸水を多少でも防ぐため

 

 

 

構造の補強(かためる系):竹原の家08

その上に厚さ24ミリの合板で

床の水平剛性を高めます

(床の動きを止める)

 

構造の補強(かためる系):竹原の家08

既存の壁は土壁でしたが

今回は断熱補強も行うので

土壁は残さず

外壁の下地を合板張りに

揺れを防ぐようにします

構造の補強(かためる系):竹原の家08

屋根に関しても

瓦を取り換えるのと同時に

垂木の補強と

下地を合板張りにしました

構造の補強(かためる系):竹原の家08

新しい間取りに合わせて

柱および梁を追加していきます

LDKの大きな空間を支える

梁の大きさがたりないので

下から補強梁を入れて

側面に合板を張って仕上げます

既存の構造体と新しい構造体を

がっちりと合板で固めて補強終了です

 

 

外壁チェンジ:竹原の家09

外壁チェンジ:竹原の家09

外壁チェンジは

一番の家の雰囲気が変化する時

杉板の外壁は

遠くからでも目につく存在感です

張りあがった日から

木目は陽でやけていきます

 

 

外壁チェンジ:竹原の家09

杉板の下地は

18x45の横胴縁(空気の流れ用)

タイベックシート(最終防水用)

構造用合板(構造補強用)

外壁チェンジ:竹原の家09

青緑色の瓦の下地は

既存の屋根下地をはぎ取って

垂木の補強と構造用合板張り

(また太陽光パネルをのせるので)

外壁チェンジ:竹原の家09

断熱改修のため

外壁土壁はすべて落としました

土壁残して

内部や外部に補強も考えられますが

間取りが同じ場合に有効です

 

 

外壁チェンジ:竹原の家09

ここから始まりました

残したもの(大から小):竹原の家10

残したもの(大から小):竹原の家10

新築工事では

すべてを設計して

調和をとればよいのですが

改装工事では

何を残すのかが

計画するうえで重要になり

またアクセントとなります

 

 

残したもの(大から小):竹原の家10

残ったものを

大きなものから

建築年代の違う三棟の関係性

平屋の部分で3棟がつながってます

生活の中心を平屋に移設

 

 

残したもの(大から小):竹原の家10

空間ごと残した玄関

建物の配置的に

玄関の位置を変えることができないので

床材・柱・天井・靴箱ごと

そのまま残してみました

玄関の壁は

先日施主工事にて

薄いグレーの塗り壁に変わりました

 

 

残したもの(大から小):竹原の家10

木製建具

間仕切り壁として利用

欄間部分に使われいた

模様入りのガラス

物入れの扉などで利用

残したもの(大から小):竹原の家10

玄関を照らすための

照明器具の木製の台座

竿縁天井を残すので

別の場所から移して再利用です

見学会の案内:竹原の家11

見学会の案内:竹原の家11

築53年の木造住宅

重ねてきた増築部分を活かしながら

一番古い平屋部分を改築

あと40年の暮らしを想像

あたたかく・安全な

空間つくりをめざしました

 

これからのメンテナンスを考えて

屋根は

耐用年数を越しているセメント瓦をおろして

外壁は杉板とモルタルで

 

所々時間超えたものをつかいながら

玄関は既存状態をのこしつつ

内部はアカシア無垢床板

 

 

これまでの家の理解し

これからの家での生活をrepuroduce

 

リノベーションかかわる話を

聞きにきてください

来られるときには

ご予約いただけると

スームーズに案内できます

 

ぽれぽれ工房さんの陶器と一緒に空間を

お楽しみください

近くにある工房も見学可能です

 

ご予約⇒

現地地図⇒

これまでの工事の過程⇒

 

 

 

 

 

 

 

 

うつわと生活空間:竹原の家12

うつわと生活空間:竹原の家12

竹原の家完成見学会のあいだ

家のうち・そとに

ぽれぽれ工房さんのうつわを

展示させていただいてます

 

 

 

 

うつわと生活空間:竹原の家12

足場がはずれて

家の全景が見えてきました

 

うつわと生活空間:竹原の家12

近くにある工房も

見せていただけると思います

空間とともに楽しんでください

うつわと生活空間:竹原の家12
うつわと生活空間:竹原の家12
         

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