余分な部屋

家の中でも
私的な部分と公的な場所のグラデーションがあってよいと思う
現状は寝室とリビングという
超私的な場所と超公的な場所
それ以外に中間的な場所はあまりない
なんでも使える場所をつくることが
公的にも私的にも使えるばしょがあると
いろんな広がりを感じることができるのではないでしょうか
2021/02/09
L+DK

私が育った家
ダイニングキッチンとリビングは別の部屋でした
リビングについては時代によりいろんな場所に変わりました
父が設計した家ですが
この使い方がすごく日本的だなと思います
火があった場所以外はどこでもどのようにでも過ごせる
LDK+個室というのはマンションの間取りによく見られます
ついでに建売にも
キッチン・ダイニング・リビングの使い方を整理すると
自分たちの間取りが作れると思います
photo:緑井の家 キッチンからダイニング
2021/01/28
景色のとりこみ

築100年の家
北側で閉じられたいた場所を
あけてみたら素敵な風景が遠くまで
庄原の田園風景を窓で切り取って
お客様をお出迎え
家を改築するとき新築するとき
そこから見えるものをどれだけ意識していますか
こころの中の空間がひろくなりますよ
2020/10/30
トップライト

窓からのひかりと違う
上からのひかりを取り入れられるトップライトは
空間を違うものに感じさせてくれる有効なスパイスです
屋根に開口を開けるということは
雨水の処理をしっかりおこなわないといけません
長年の使用に耐えうるようにメンテナンスも
トップライトが開放できるばあいは
夏の暑いときに上昇する空気の逃げ場をつくることができます
2020/10/26
住居+アルファー

ひと昔前約40年前の家には客間というものがありました
リビングはなくダイニングキッチンが家族の場所
客間は+α的な要素だったのでしょう
レフトハンズの事務所は住宅のなかにあります
写真の陶芸作家さんの工房も住宅のなかにあります
これから改装する家も余白な部分はお客さんを招く場所に
住居+αがあるんです
実はその場所が多目的に使えるんです
どんな場合も変更がきく間取りが作れるのが日本の木造建築の良さです
ひとつ部屋を多めに設けてみては
または子供部屋後の有効活用を考えましょう
2020/10/20
窓の自由

オランダに住んだことがある方に薦められて行った
クレラー・ミュラー美術館
ゴッホ美術館に次ぎゴッホの作品が所蔵されていることで有名です
その中に窓で印象に残った展示空間がありました
窓の大きさ
窓の設置高さ
窓の割方
窓と展示品との関係
窓からの風景
どれも私は好きな場所でした
今の日本の住宅では窓の性能・素材・大きさ等
窓にはたくさんの自由があります
うまく使いこなすだけで
ワンランクアップして空間になりますよ
2020/10/14
照明器具選び

空間つくりとともに進行するのが照明計画
照明にもいろいろな種類があります
ペンダント
ブランケット
ダウンライトなど
その部屋のつくり方に対してご提案してます
同じ空間でも照明の当て方によっていろんな変化を楽しめます
2020/07/19
群青色

改築の打合せで壁のしっくいを淡い紫に決められたので
イメージ画像を探していたら
見学して印象的だったブルーの壁を思い出しました
木の色・群青色・和紙の白
いかがですか?意外とあう?
photo:熱海・起雲閣
2020/06/10
内か外か

日本の家は梁柱でできていることから
内と外をあいまいにする空間が作れる
家と庭の関係も大切にしてきた
家の区画も狭くなり車に占領されている
家で外を楽しむ空間をまた持つことができるよう
暮らし方にあった土地の分割を
経済的に無理って
豊かになるはずが豊かでない生活を強いる
2020/05/27
土地を選ぶ

杉林が林立する高野山奥の院は
苗木の寄進を受けた信仰林だそうです
江戸時代からの造林です
空海さんが高野山を開いたのは
『山の上に平らな土地を見つけたから』
それからの高野山の姿は山林も含めて人力によって自然を尊びながらつくられています
では皆さんが土地を選ぶのはどんな理由があるのでしょう
私は川のそばで本を読む習慣があったのですが
事務所を建てたのは川のそばでした
生活を道路でなく川に開いたことで自然を感じながら過ごせてます
2020/05/01