おぼえているもの

先日従姉の思い出の地へ出かけました
出かけるのは40年ぶり
従姉が小学生の頃過ごした
学校・家・公園・神社などをまわりました
6年間を3時間くらいで
従姉はふわふわ・ぐらぐらしながら
頭が活性化していきました
私は小学校上がる前の記憶なので
言語的なことは何も覚えていなくて
体験的な部分として
写真の家に向かう環境を覚えていました
近くの温泉の建物の雰囲気とか
思い出の一部を切り取った空間体験を
2022/04/22
家の歴史

NHK朝ドラで
親子孫までの三世代100年のお話が放映されたいましたが
家の歴史100年を持つ家が
日本にはどれだけ存在するのでしょう
一番大きな消費財となりつつある世の中
少し考えをシフトして家の寿命について
家族の枠を超えて考えていかなければと思います
* * *
写真は私の実家です
祖父母は国鉄に勤めていて長く官舎に住んでいました
50歳を超えたころにこの家を建てました
私の父親は長男なのでそこに一緒に住むことに
間取りは父が考えたよう
参考にした建築雑誌が私の手元にあります
* * *
今年築50年なので
メンテナンスが必要な部分がたくさん
資料となる写真にうつる祖父・祖母を見て
この家のことを考える時間が増えています
仕事にする一歩手前
家に対す考え方の整理をしなくては
* * *
それにしても50年前の足場はすごいですね
職人さんの身のこなしはどんなものだったのだろう
2022/04/13
星月夜

小さい頃から没頭してしまう趣味
ジクソーパズル
その風景を見るために旅にでたことも
3年前風景の集大成
3000ピースのウユニ塩湖をやりとげて
しばらくお休み状態でしたが
原田マハさんの
「たゆたえども沈まず」
ゴッホについて書いた小説を読んで
久々に火がつきました
絵のパズルの面白さは画家が描いた色の重なりを
細かく見てピースをはめること
次は何の絵をつくろうかな
2022/04/12
ピクチャーウィンドウ

窓で切り取った景色を効果的に見せる技法
ピクチャーウィンドウ
家の設計でも取り入れることがあります
ここ吉島のゴミ処理場は
さらにトンネル空間を歩く効果で
先の景色はさらにきれいに見えることに
映画のロケ地効果で
みなさんがこの空間を体験することになるのかな
2022/04/02
おぼえている場所

先週画家ゴッホについての本を読んでいる時
でてきた町アルル
写真はアルル中心部なのですが
郊外の遺跡から歩いて中心部に戻る時
感じたひかりをいまでも思い出します
私でも絵がきれいに書けるかもと思うくらい
ものがよく見えました
湿度の感じか光の感じがたか理由はわかりませんが
写真には残してないけど
思い出す風景です
2022/02/12
Hotel home

ヘルシンキで泊まった
マンションの一室を借りるHotelhome
暮らすように旅ができます
海外に行って人々の生活空間を体験することは
とても刺激的で
日頃の自分の生活空間を考えることになります
間取りは
玄関を入ってホールを抜けると
この家のメインのLD空間
南側の窓の向こうは
椅子に座ってくつろげるほどのテラス
ソファーでくつろいだり
テーブルにて食事もできます

玄関ホール左手は
シャワー・便器・手洗い・洗濯機のスペース
ビシャビシャになっても
床暖房他で
すぐに乾燥します

玄関ホール右手はキッチン
冷蔵庫・電子レンジから食器まで用意されています
市場で食材を買って料理することが可能です
簡単にここで食事もできます

LD空間の北側は
収納が設けられた寝室です
うれしくなって
鞄の中の少ない衣装を
クローゼットに入れてみました

2016年の旅ですが
今となっては
ネットで予約して
誰にも会わないで
メールで送られてくるコードだけで
旅先の土地でhomeを手に入れる
アフターコロナにも良いホテルかもしれません
2022/01/25
生きるぼくら

先週紹介した
「むらの原理 都市の原理」をわかりやすく
むらの部分の良いところだけを物語にしている小説でした
作者原田マハさんの言葉をかりたら
「お米をめぐる、とっておきの物語。おれの、ぼくらの、わくわくするような物語」
お米は作ったことはないけれど
ここ伴東で畑をかりて麦をつくっていると体感する良い部分が
言葉になって理解できました
私が小説家だったら
「家をめぐる、とっておきの物語。おれの、ぼくらの、わくわくするような物語」
を書けるのにとおもいますが
できないので
設計士としてひとつの家に対してとっておきの物語を仕上げたいと思います
2022/01/24
むらの原理 都市の原理

年末本棚の整理をしている時に久々に手にした本
なんとなく読み始めると
最近、設計の仕事や麦つくりの中で日々考えている
もやもやとした境界線がスッキリとしました
むらの原理と都市の原理を理解することで
今自分が住んでいる環境を
どちらの物差しでも見ることができて
よりよく理解できる気がしてきました
「むらは扶助と義務とで成り立つ自立の社会であり
都市は権利と管理で成り立つ分業の社会」
私は広島市郊外の昭和40年代に造成された住宅団地で育ち
都市で暮らすための教育を受けてきました
社会の一員として分業の一役を担っているのでしょう
戦後むらから人を吸収して都市は広がり
都市のルールでむらについても考える時代が続いて
そのなかで育って生活してきたのでしょう
むらでは
山の木で火を焚き
自然から水を得て
田畑で野菜・米などを作る時
一戸の家は自立できます
都市では
分業をこなし
給料を得て
それを元手にすべてを買うことができます
全てに価格がつけられています
私が最近設計で関わった広島市近郊の農家はむらの原理でできたもの
自立するための設備をいつでも備えることができますが
都市の原理で生活することもできます
私が伴東で耕作している麦畑周辺は
都市化によって地力の持っている土地が
地辺となり売り出されていきます
自立する家をつくることは難しい状況です
TVで見た
農家をシェアハウスにして
都市からちょっと逃げ出したい若者たちが集まっている状態
そこでむらの原理を知ることで
一人の人間の自立に必要なことを知れば
むらでも都市でも生活する場所をみつけ出せるのでしょう
人が自然と共生して
むらと都市を理解し
どちらも成立させていけばよいと思います
最後に
町内会というのは
むら的な扶助の考えを残して都市のなかにあります
もう少し都市になじむように
働きと名前を変更させた方が良いと思いますが
みなさんいかがでしょうか
2022/01/18
雪景色

己斐の家の現場監理に行く前に
雪が降っている中通り道なので
己斐の山上にあるお墓を参りに
天気の良い日は眼下に広がる広島市を眺めることができ
大好きな場所
雪の中で見た景色は
太陽の光による川面の炙りだしショーでした
写真奥の川から順次光があたって
広島市の土地の輪郭を見せてくれました
よく見えない雪の中でよく見えるという
面白い体験でした
2022/01/14
ガードレール

参道の軸線がきれいな神社に参ってきました
参りながら
振り返りながら

夕日があたる時は
このような光の道になります
当然海まで歩いてみたくなりますよね

歩いた先の海岸線にはガードレール
参道からは見えないけど
なんかおかしな光景
車の侵入を防ぐのであればもう少し方法があるのでは
「光の道」の先端ですよ
もしかしたら夕日の祭りの時だけ外すのかしら
2021/12/14