ボリューム

街散歩中に見つけた風景
平和公園から十日市にわたる橋から
川の先にはサッカー場
今までは川の向こうに山が見えていました
こうやって見ていると息詰まりそう
球技場のボリュームがいきなり街の中には
ちょっときつい
2023/11/25
ロッキングチェアー

今年の夏は8月9月は
実家の改装にかかりきりでした
設計・施主・自主施工部分と
家の歴史を知るために写真を見返していると
ロッキングチェアーにのっている姿がたくさんあったので
母の改築祝いにその当時のデザインのものを探し
リペアして姉弟でプレゼントしました
これから母が老後にお庭を見ながら過ごすのに
家族との思い出を振り返りながら
そんな時間に一番似合う椅子だと思います

久しぶりに座ったら
思い出の座り心地と違いました
イスが小さく感じました
2023/10/05
お祭り広場公衆トイレ

建築を見るために熊本を訪ねるので
新しいアートポリスプロジェクトを見ようと
調べたところ
大学の近くの立田山自然公園に
設計競技で建てられた公衆トイレを発見

公衆トイレのブースが
山に向かって並べられ
ブースから出ると山
いったん暗い手洗い場
ブースと外の中間を消去

そのかわり
ブースで囲む内部空間には
抜けわたる青い空

ランダムに組まれた丸太の屋根は軽く安く仕上げ
どこまでも風が抜けわたる
公衆トイレの新しい形を見ました
良い建築を見せていただきました
2023/05/02
土門拳記念館

若い頃好きな建築はと聞かれたら
フィンランドのアアルトのイマトラの教会を見に行くまでは
土門拳記念館と答えていた覚えがあります
この夏再び酒田へ出かけたので
追空間体験へ
前回訪れた時は大学四年生になる前の春休み
建築の詳細については理解をしていなかったので
空間構成のみを追っかけていた
体験的にはリアルに思い出せる
その空間の構成が
土門拳さんの写真との向き合い方を
見ているような感じを受けて
空間づくりとはそういうものかと感動しました
今回の展示はいろんな手の写真
前回の時は展示は手ではなかったけど
手の写真集を買ってきていました
そんなことも忘れて
事務所の名前を決める時に思いついた
レフトハンズ
いろんな時間が重なってみる
土門拳記念館は大切な場所になりました
好きな建物ではずっと座っていることができる
2022/10/07
自然素材と時間

夜な夜な
収穫したライ麦の穂を加工する作業をしていると
素材の自然な色や形に魅了されながら
かたちが揃ってないことのでかかる手間にイライラしたりする
* * *
しばらく作業していると
その中でも効率的な動きができるようになる
「なぜ急ぐひつようがあるのか」と思いながら
楽しい作業ならゆっくり行えばよいではないか
* * *
建築を建てる時も効率が求められてきた
手間をかけることができない時代が続いている
工業化されたプロトタイプの家達
それを推し進めてきたなかで
自然素材の良さを抽出する技術はどこまでのこっているだろうか
表面的・デザイン・言葉としての
耳障りの良い自然素材
使う時には作業の時間も考えていかなくては
職人さんたちが作ることを楽しんでいた時代は
またくるのだろうか
2022/09/30
奥の細道

東北を旅していると
松尾芭蕉の名を目にすることが何度か
旅スキの私でも
芭蕉43才にして150日の旅は驚きに値する
それも徒歩にて
永遠に変化のないものごとの本質「不易」
ひと時も停滞せず変化を続ける「流行」
この両面から俳諧の本質をとらえようとしていた芭蕉
建築もその両面において成り立っているが
不易の部分に目をやることを忘れた建築は
もはや建築でもないような気がします
2022/08/29
デザイン

お施主さんの家に行くたび
木でできた楽器
コントラバスの美しさを目にして
デザインについて考える
designとは(weblioから引用)
「美しさ」や「使いやすさ」などを狙い実現するために創意工夫すること
およびその創意工夫の成果を反映させて見た目や機能のあり方のこと。
木の家を設計すること
木の家をデザインすること
完成形の楽器を見るたびやる気がでてくる
2022/06/01
麦畑にpantrip

今年のGWの思い出
麦畑を体感していただくイベントを行いました
麦畑もライ麦畑も
見たことがない人が多く
自然の色と形を感じていただきました
設計士の私は種をまくとき図面を書いて
それを畑に再現するのですが
畑のなかにくりぬかれた四角いステージで
篠笛や安来節が
またパントリップのパンを食べていただきました
あっという間のGWでしたが
畑でいろんな人と語りあい
自然の力をいただいた日々でした
2022/06/01
おぼえているもの

先日従姉の思い出の地へ出かけました
出かけるのは40年ぶり
従姉が小学生の頃過ごした
学校・家・公園・神社などをまわりました
6年間を3時間くらいで
従姉はふわふわ・ぐらぐらしながら
頭が活性化していきました
私は小学校上がる前の記憶なので
言語的なことは何も覚えていなくて
体験的な部分として
写真の家に向かう環境を覚えていました
近くの温泉の建物の雰囲気とか
思い出の一部を切り取った空間体験を
2022/04/22
家の歴史

NHK朝ドラで
親子孫までの三世代100年のお話が放映されたいましたが
家の歴史100年を持つ家が
日本にはどれだけ存在するのでしょう
一番大きな消費財となりつつある世の中
少し考えをシフトして家の寿命について
家族の枠を超えて考えていかなければと思います
* * *
写真は私の実家です
祖父母は国鉄に勤めていて長く官舎に住んでいました
50歳を超えたころにこの家を建てました
私の父親は長男なのでそこに一緒に住むことに
間取りは父が考えたよう
参考にした建築雑誌が私の手元にあります
* * *
今年築50年なので
メンテナンスが必要な部分がたくさん
資料となる写真にうつる祖父・祖母を見て
この家のことを考える時間が増えています
仕事にする一歩手前
家に対す考え方の整理をしなくては
* * *
それにしても50年前の足場はすごいですね
職人さんの身のこなしはどんなものだったのだろう
2022/04/13