塗るデニム

実家の改装
和室にデニムを塗ってみました
デニムの繊維が入った塗り壁です
デニム工場から廃棄される布を粉砕したものを壁に
この家を設計した父親がジーンズ好きだったこと
天井の布クロスが50年前から紺色なので
インスタで流れてきた広告を見てすぐ採用
色は少し調色して和室に合うように
既存の客間の家具と合わせてみました
2023/10/06
自然素材と時間

夜な夜な
収穫したライ麦の穂を加工する作業をしていると
素材の自然な色や形に魅了されながら
かたちが揃ってないことのでかかる手間にイライラしたりする
* * *
しばらく作業していると
その中でも効率的な動きができるようになる
「なぜ急ぐひつようがあるのか」と思いながら
楽しい作業ならゆっくり行えばよいではないか
* * *
建築を建てる時も効率が求められてきた
手間をかけることができない時代が続いている
工業化されたプロトタイプの家達
それを推し進めてきたなかで
自然素材の良さを抽出する技術はどこまでのこっているだろうか
表面的・デザイン・言葉としての
耳障りの良い自然素材
使う時には作業の時間も考えていかなくては
職人さんたちが作ることを楽しんでいた時代は
またくるのだろうか
2022/09/30
働く小屋

大工さんの支度小屋
屋根はトラス組
小さな部材で大きな空間が作れます
働く小屋
工場をなどを見るとわくわくする
古民家を見に行っても
蔵や納戸の方に興味がわく
構造がいたってシンプルで
木のリズムを感じれるからかな
2022/06/01
デザイン

お施主さんの家に行くたび
木でできた楽器
コントラバスの美しさを目にして
デザインについて考える
designとは(weblioから引用)
「美しさ」や「使いやすさ」などを狙い実現するために創意工夫すること
およびその創意工夫の成果を反映させて見た目や機能のあり方のこと。
木の家を設計すること
木の家をデザインすること
完成形の楽器を見るたびやる気がでてくる
2022/06/01
生活感

先日昨年竣工した2件の家の見学会を行いました
竣工の時のがらんとした空間を
完成写真として撮らせてもらいますが
その状態が良いというわけではなく
その後なかなかその状態になることがないので
思い出として撮っています
設計した家が住んでる人の理解により
いろんな使い方をされていくことを
誰よりも実は楽しみにしています
生活感がある状態
住宅ではそれが当たり前
どんな生活感もうけいれられる空間つくりをしているつもりです
人は日々変化しているのですから
2022/06/01
建具の高さ

少し前の日本の家は建具の高さは
地方共通で使いまわすことができるものでした
先日事務所に来られた高齢のお客様が
建具の高さは6尺の家が建てたいと
私も民家を改築しながら常々
6尺の建具と天井までの高さの割合の美しさを感じています
最近の日本人が背が高くなったから建具を高くしたのではなく
木の家への美意識が薄まったからではないかと思っています
住空間にも美しさは隠れている
2022/06/01
茅葺

4月に建築士会のイベントにて
茅葺屋根にあがり
身近に見せていただきました
雨の日に
山口の伊東博文生誕の家の茅葺を見て
物を重ねておこなう防水の工法に感動しました
今はシートとか合板とか大きな面をとれるものがいっぱいありますが
小さな茅を重ねていくと
水がしみこむうちに外へ排出
自然原理をうまくもちいた先人たちの知恵が
特別なものになってしまっているのが
とても残念だと思います
家にある麦の穂でためしぶきをしてみたいと考えています
2022/06/01
ピクチャーウィンドウ

窓で切り取った景色を効果的に見せる技法
ピクチャーウィンドウ
家の設計でも取り入れることがあります
ここ吉島のゴミ処理場は
さらにトンネル空間を歩く効果で
先の景色はさらにきれいに見えることに
映画のロケ地効果で
みなさんがこの空間を体験することになるのかな
2022/04/02
ぬり壁の色

旅先で見る日本建築
和室などの色で
時々ぎょっとするほどの色と出会います

左官の材料に色粉を混ぜて
壁の色をつくりだすのでしょう

柱や梁で囲まれた壁は
それぞれがキャンパス
好きに色をつけてもよいのではと
ハーフビルドの家で色をつけてみました
色も特注色の赤と青

青はLDK部分に
赤は縁側だった場所と仏間に

畳
和紙
ふすま紙
天井板
いろんな素材をひとつにまとめる色の力はすごいです
思い切った色使いもよいものです
塗り替えもできますから
2022/03/08
外壁の色(北欧)

北欧の郊外住宅
木の板張りを見かけますが
色は様々
あか
あお
きいろ
みどりと

急傾斜な山が多い日本と違って
なだらかなのか
地盤がかたいからなのか
日本の街中を占める
きたない土木構造物はほぼ見当たりません

ノルウェーでホームステイした時
ラガハイドに教えてもらったこと
外壁の塗り替えは自分たちでするということ
色をつけるのは
雪にかこまれる季節も想定して

彼女の務める学校を見学したとき
教室の色もカーテンの色も様々
学年が変わったらみんなで選んで
教室の色を塗り替えるそうです
色を変えて
環境にアクションを起こすって
体験しておいた方が良いことですね
自分たちの環境は自分たちでつくれると

青い空はどこにでもある
みどりの木はどこにでもある
日本にも豊かな色の文化がある
けどこと街中の外壁の色を見ていると
色の問題だけでなく
庭と家の問題
土木構造物の問題
素材の色を大切にしてきた日本人が作り出す
今の街並みはいかに
2022/03/08