杉板の外壁

三年前に改築した家の杉板の外壁
最初はむらがありましたが
やっと全体がグレーに落ち着いてきました
塗装するか悩んで
無塗装に
ここからはメンテナンスフリーです
杉板の板厚が外壁の寿命

最初に塗装するのは汚れを防止するけど
自然な仕上がりにはなりにくいので
続けて塗装をしていくことに
どちらが良いか好みのお話ですが
20年後になるとどれも濃い色で塗装するか
グレーを許容することになるのが
杉板の外壁だと思います
経年変化が楽しめない人は違う素材を選んだ方が良いです
2023/01/26
樹木と建物

建物を西日から守るための欅並木
山形・酒田の山居倉庫の景色
どちらも残っている幸せな関係

青森・弘前の長勝寺参道
参道にはお寺がたくさん
こちらは建て替えがおこなわれていますが
参道の樹はそのままに

秋田・男鹿半島
なまはげ伝承館裏の神社
山の中に建てられた祠は樹に囲まれている

山形・羽黒山
国宝五重の塔と杉並木
建物より年長の杉も点在する

山形市内の博物館
山形城内にもってこられた建物は
樹と一緒に保存される
2022/10/11
働く小屋

大工さんの支度小屋
屋根はトラス組
小さな部材で大きな空間が作れます
働く小屋
工場をなどを見るとわくわくする
古民家を見に行っても
蔵や納戸の方に興味がわく
構造がいたってシンプルで
木のリズムを感じれるからかな
2022/06/01
建具の高さ

少し前の日本の家は建具の高さは
地方共通で使いまわすことができるものでした
先日事務所に来られた高齢のお客様が
建具の高さは6尺の家が建てたいと
私も民家を改築しながら常々
6尺の建具と天井までの高さの割合の美しさを感じています
最近の日本人が背が高くなったから建具を高くしたのではなく
木の家への美意識が薄まったからではないかと思っています
住空間にも美しさは隠れている
2022/06/01
外壁の色(北欧)

北欧の郊外住宅
木の板張りを見かけますが
色は様々
あか
あお
きいろ
みどりと

急傾斜な山が多い日本と違って
なだらかなのか
地盤がかたいからなのか
日本の街中を占める
きたない土木構造物はほぼ見当たりません

ノルウェーでホームステイした時
ラガハイドに教えてもらったこと
外壁の塗り替えは自分たちでするということ
色をつけるのは
雪にかこまれる季節も想定して

彼女の務める学校を見学したとき
教室の色もカーテンの色も様々
学年が変わったらみんなで選んで
教室の色を塗り替えるそうです
色を変えて
環境にアクションを起こすって
体験しておいた方が良いことですね
自分たちの環境は自分たちでつくれると

青い空はどこにでもある
みどりの木はどこにでもある
日本にも豊かな色の文化がある
けどこと街中の外壁の色を見ていると
色の問題だけでなく
庭と家の問題
土木構造物の問題
素材の色を大切にしてきた日本人が作り出す
今の街並みはいかに
2022/03/08
含水率計

この機器は木材に含まれる水の量を計るものです
人間の肌は水分がほどよくあったほうがよいので
保湿の方で水分を計りますが
木材は乾燥させた方が
形状も安定・強度も増します
昔は木を倒してから、自然に乾燥させていましたが
今は乾燥機にいれて乾燥させています
50年以上かけて育てた木を
最後に急いで乾燥させるサイクルには少し違和感がありますが
なかなか天然乾燥材を手に入れることが難しい時代です
2021/11/21
近くのもので

グロバーリズムが進んで
お金さえあれば
どこにいても同じような生活ができるようになりました
その対価は値段がつけれないくらい高いものになっている気がします
地球の環境のなかで人間は住む場所をかりている
その場所に負荷をかけない生き方をするのであれば
昔ながらのその土地の材料で家を建てることが一番でしょう
それを科学データで説明することも重要ですが
時間経過とともに歴史・文化とともに
国土の中での人々の暮らしを振り返れば
最良の着地点がみつかるとおもうのですが
photo:日干し煉瓦(モロッコ)
2021/11/15
木を運ぶ

木を運ぶ風景を北欧では鉄道から何度かみました
日本では物流は今はトラックですね
昔は川の流れを使って
上流で伐った木を下流の町まで運んで家を建てていました
自然をつかった物流ですね
トラックの運賃を下げるためか
フローリング材や板材も2mを超えるものは少なくなりました
土地のものをつかうとことがエコである
施主が買いやすい材木市場があるといいな
2021/11/09
たくさんの丸太

山から運びだされた杉・ヒノキの丸太
たくさん集積している場所に初めて行きました
工場で作業しやすい寸法のものだけが製材されていきます
規格外のものは
選別して
太すぎるものは合板に
細いものはバイオマスの燃料に
2021/11/08
実家の屋根裏

実家近くの屋根を直した業者さんが
屋根ずれていると教えていただいたようなので
実家の屋根裏に潜ってみました
そこには竣工当時の棟札が
昭和47年に祖父が建てたことがわかります
築49年の家
来年築50年なので大きくメンテナンスをする予定
木組みをすべてチェックして階下に
設計素人の父が書いた平面図を可能にするため
大きな梁や鉄骨が
育った家のことがよくわかるようになったことに少し喜びをかんじました
雨漏りはまだ起こってないようで安心
2021/11/04