減築 ものを減らしたくなる時ありますよね ・家のリフォームをする時 ・外壁をメンテナンスする時 ・住む人が変わる時 ・住まい方が変わる時 家をスリムにすることのできる瞬間です これからのメンテナンスを考えた時 全て必要なものなのか考えてみましょう 今まで設計させていただいたプロジェクトから 改築後 改築前 駐車場が必要ということと フルリノベーションなので 配筋の入っていないブロック塀の撤去 手前に飛び出しているWC部分を減築 リノベーション「ここから50年」 改築後 改築前 母屋と納屋の間の部分に 次々と必要なものを増築しておられました 内部のリフォームをするので間取り変更とともに 原型のかたちにもどし風が通る場所に リノベーション「継ぐ・山いえ畑」 改築後 改築前 外仕事が便利なように下屋を増築されて そこから外WCとその上に太陽光給湯器 新しい生活には必要ないとうことで減築および処分 ダイニングに光が入りこむように リノベーション「Yes国産No接着剤」 改築前 改築後 母屋を宿に使えるように改築 太陽光発電をのせるため 屋根の下地を合板にするとともに 玄関を減築して 客を迎える仕様を内部の空間にあわせて すこし現代的に リノベーション「古民家宿」 2024/09/19 玄関の広さ 玄関の一部 車いすなどを置く場所から ベンチと階段を見る 現在家の設計をするにあたり 1坪(畳2枚)から2坪(畳4枚)が標準的 介護や介助が必要になると 靴箱などをどけて対応することに 昔の日本の家は 広い土間に直接入るので 農家でも・町家でも 玄関は広い空間でした リフォーム前は 家に合わせた大きな玄関で 階段が急なものでした 2階で全ての生活をすることを決め アプローチとなる 玄関と階段を広く設計した事例 自転車を置いたり お茶を飲んだり 玄関に機能を別に持たせると 広さへの考え方も変わります 2024/07/20 Let,s talk 家について 街について 幼稚園について 公園について 老健施設について 葬儀場について どんな空間が良いか話してみよう その言葉が 誰かを動かし 自分を動かし 家がかわり 街がかわる 素敵な空間を 身近に増やしていこう 自分の理想の場所を話し続けよう Let’s talk 2024/07/09 梅雨の前に 数か月前から 横樋から雨があふれはじめました 前回樋を掃除してもらってから7年になります 道路対面の山から屋根に葉が降ってきて それが樋にたまるのでしょう また交通の多い道路なので 砂埃他も積もります 自分でと思いますが ハシゴで手が届く範囲ではないので 樋を施工している板金やさんにお願いしました 時々お掃除しましょう 高いところは業者を呼んで 2024/06/11 GWに家のメンテナンス(実践) GWの休暇をつかって 事務所プチ改装と 住居部分のメンテナンスを 長年見慣れた事務所壁 予算をおさえるため 石こうボードまで大工さんにお願いして セルフビルドの白の塗装でした 事務所前はトラック等の往来が激しく 壁の目地のひび割れを生じていました これから先に メンテナンスをしなくて済む材料を ヘムロックの羽目板をボンドで施工 スイッチまわりもやり切りました 住居のダイニングキッチン部分も 築17年になると汚れが気になり始めました 床はネットで調べて マジックリンを薄めて床板を掃除して その上水拭き 自然塗料を塗装 うるおいが戻ってきました 壁はクロスの上から塗装 壁紙と相性の良い水性塗料を選びました 塗装時間よりも 塗らない部分をおさえる養生が時間がかかります 無理せず二日に分けておこないました 材料費はすべてで 約6万円 レジャー費用をメンテナンスにあててみてはいかがでしょう イベントとして楽しめますよ 2024/05/08 キッチン 家つくりの最初に誰もが悩むこと キッチンをオープンにするか キッチンを独立させるか この家は独立型 カウンター上部の開口によりダイニングとつながります キッチン空間は備え付けるものがたくさん 独立させることにより 家の中はいつもスッキリします 写真はダイニング側からの写真 ダイニングとキッチンをつなぐ カウンターは配膳はもちろん パソコン台として 収納として使うことができます 採光と通風のためでもありますが ゴミ出し動線のための勝手口 勝手口そばの家電収納下はゴミ箱置き場 食料品・食器・タッパー等の収納もたっぷり その並びに冷蔵庫 このキッチンの空間は5.25帖 8.7㎡ 機能的につくれる 独立キッチンも良いですよ 2024/04/17 GWに家のメンテナンス コロナ期にはじめた麦畑は 3年続けて今年は休憩 昨年まではこの時期は畑仕事をしておりました 今年のGWの半分は 大掃除と家のメンテナンスに 自分たちでできる家のメンテナンスは ・床を貼ったり・塗装したり ・壁を貼ったり・塗装したり ・お庭まわりをきれいにしたり GWの旅行代を家にかけると 家がグレードアップされますよ 実家のリビングの床板を張替た時 ウォールナットの床板をネットで購入して 既存床板に張り付けていきました 20畳を2日間かけて施工 やることが決まれば方法を教えてくれる動画はたくさんあります 今年のGWのメンテナンスの予定は 写真の塗装壁が汚れてきたので ・木材(米栂=ヘムロック)を壁にはる ・天井をホワイトに再塗装します ・キッチンまわりのクロスの壁を塗装する ・無垢の床板に再塗装(オイル) 壁の板代他 40000円 塗料他 12000円です なぜか始める前からウキウキです GWのメンテナンスをお考えの方 CONTACTからご相談ください アドバイスできることはさせていただきます 2024/04/11 コ・デザイン 「コ・デザイン」 デザインすることをみんなの手に 上平崇仁著 この本でやっと自分の設計作業にフィットする言葉を見つけたと感じました 20年前からレフトハンズの看板に書いている「家をつくろう」という言葉は 家は住み手と共同でデザインされるべきだという信念から生まれました 設計するすべてのプロセスに住み手が参加するように心がけてきました デザイナーにつくってもらう デザイナー住宅を買うとは違う 家を設計・建設・住まうのプロセスを大切にする設計スタンス 「Co Design」は日本語で協同デザインという意味です デザインのあり方について 本の表紙のゴミ箱を一例として紹介されています デンマークのコペンハーゲンの街中にあるゴミ箱のイラストです デンマークではゴミの分別が行われておらず、すべてのゴミが一緒に捨てられます リサイクルを推進するために「パント」と呼ばれるデポジットの仕組みがあります パントは購入時に1本あたり1クローナの余分な支払いをし、空き缶を返却するとその代金が戻ってくる仕組みです ゴミを集めて換金する生活をする人が腕まくりしてゴミ箱をあさるのは人間としてはいかがなものかと感じたある若者が ゴミ箱にちょっとした仕組みを施す提案をしました ゴミ箱の脇に後後付けのような小さな棚がつけたのです つまり不用意に捨てないための置き場づくりをして誰かへの小さな贈り物をしていることに このデザインにより換金せざるを得ない人々が尊厳を保ちながら、まち全体でリサイクルが促進され、空き缶の廃棄が減少する成功例となったそうです このエピソードは、デザインが形や色だけでなく、社会的な問題を解決する手段であることを示す例として書かれています 本のはじめにの文章に挿入されているエピソードから 「手作りのアップルジュース試飲できます」というキャッチコピーに惹かれ、著者が家族と一緒にそのブースで体験されたお話 リンゴを刻んで絞り、ジュースを作るプロセスが一連の流れで見えるようになっていて、参加者たちは自分でジュースを作り、その過程でコミュニケーションが生まれていたとのこと このイベントは、コペンハーゲンで行われたカルチャーナイトの一環で、デンマークの社会性を反映しています ジュースの生産装置は極めてこの国らしい仕組みに基づいていることがわかります ・貢献すれば誰もが親しく扱われる平等性 ・物事が進んでいく因果関係を見えるようにする透明性 ・見ず知らずの人でも協力し合う信頼性 ・それを遊び心を持って仕組みが一緒に取り組めるようにする共同性 社会的な約束が経験的に学べる場があり、社会の中に溶け込んだデザインが人々の行動を形作ることを示すれいとしてあげられています 私は幼い頃から文字のフォントや包装紙の模様、ファッションに興味を持ってきました デザインという言葉にはあこがれがあります 最近のデザインという言葉へのの安易な扱いには、少々嫌悪感を持ちます 安価なマーケティング手法としてのデザインは、その本来持つべき価値を失わせるものだと感じるからです 私が進んだ建築科で、デザインの本質について学ぶことができました デザインは形や色だけでなく、使い手の生活や環境と深く結びついていることなどです 家を協同で設計し、住み続ける人がその空間を理解することで、社会空間全体のデザインに対する視点も養われていきます 家は単なる建物ではなく、そこで暮らす人々の生活やコミュニティを形作る大切な要素なのだから ぜひ コ・デザイン をいろんな場所で これからの日本の環境をデザインしていきましょう 2024/02/20 建築確認申請 市街地で新築で建物を建てる時等は 建築確認申請が必要です 建築主は役所等に提出しなければいけません 知っていましたか 私たち建築士は代願をしている立場です また申請通りに建物が建っているかどうか 審査を受けて検査済書をうけとらなければ 建ってる建物は違法建築物となります 実家を改装した時も確認済書はありましたが 検査済証はありませんでした 当時の流れなのか太平住宅さんが審査を受けなかったのですが 施主にそのことを知らしていたでしょうか ノーだと思います 私は事務所をかまえたころ25年前から 全ての建物で検査済みをとってきているといいたいとこですが 一軒だけ工務店さんからの依頼で検査済みとらなかった建物あります 建築基準法が昭和25年に制定されてから その時からずっと検査済証は必須でしたが 工務店や建築士がお施主さんからの要望がないのをいいことに そのままにしていた状況 空き家利用の時はどのように対応していくべきか論議がひつようでは 2024/02/09 フィリップ・ジョンソン邸へ行こう 表紙買いした雑誌を 久々に手に取り読んでみました 写真の『ガラスの家』という住宅作品は 好きな住宅として学生の時にあげていたもの ・フィリップ・ジョンソン 先生 ・中村好文 先生 買いますと * * * この住宅は 設計者の週末の隠れ家であり 鉄とガラスでできた小屋である 内部に壁は存在せずガラスで作られた箱の中の空間は感覚的には一つの大きなホールである 私が気に入った1つ目の理由は この大きなホールを家具やオブジェの配置によっていくつかの領域に自然に分かれていることである 無理やり用途によって細々と分けないところである ジョンソンの言葉で言うなら 家具の配置で部屋や通路の役割を果たしている空間の領域やボリュームを自然と浮かび上がらせている点である 2つ目の理由は単純な構造ではあるけれど日本にもある箱物建築などと比べてどこか色気があるところである 装飾もたいして施されていないのにどことなく感じられる設計者の美的センスである 規則的な中に見てとれる何かである ここでは屋根を突き抜けて 垂直に伸びる円形の塔がそう感じさせる一番のものである 日頃は装飾過剰な建物を見ることが多かったのでシンプルながらも内容のある住宅に魅了された * * * 大学2年生の時の課題で私が写真と図面からの家の感想です この雑誌のガイド役は建築家の中村好文先生 1974年に出版されたこの本で「ガラスの家」に出会ったそうです 「床から立ち上がった円筒は、その床に敷いてあるのと同じレンガからできていて、この家の主にモチーフとなっている。これはミースに由来するものではなく、私がかつて見た火事で焼かれて基礎とレンガの煙突だけ残った木造の農家のすがたから導き出されたからである。」 本のなかの説明に詩的なものを感じこころ揺さぶられたそうです フィリップ・ジョンソン先生は莫大な財産を受け継いだ建築家でありながら MoMA(ニューヨーク近代美術館)のキューレーターであり 抽象絵画のコレクターでした 建物だけをみて設計者のことまで気にせずにいた大学二年生の自分と 今の自分をつないでくれた大切な建物が『ガラスの家』 家具で仕切られた空間の作り方は日本のつい立てや床の高さで空間を分ける日本的な部分も感じられ 魅了された煙突の位置や形はモンドリアンなどの抽象絵画の画家の影響を受けていることも今ならわかります さらに言えば、この家は広大な敷地に建つ9個の建物の一つに過ぎないということ 機能は部屋ごとでなく建物ごとに分けてあることにおどろき そのことを気にもしてなかった自分におどろきました ガイドの中村好文先生の文章で案内されるそれぞれの建物 意味があり実験をしている過程のすべてが人生 ガラスの家で息をひきとったフィリップ・ジョンソン 建築家の生涯かたる素敵な作品とともに天国へ なんて詩的な締めくくりだろう 読みごたえのある雑誌です ぜひ一読あれ 私は「ガラスの家」を見にいつかアメリカに行くことに決めました 2024/02/01 1 2 3 4 5 Next › Last » カテゴリー 家づくりのすすめ 伴東のライ麦畑 設計とは 体で感じる 思い出 デザイン 建築探訪 旅から 日々の生活 木について まちについて 空間づくりのヒント やりたいこと 家について 本の紹介 街の風色 ブログ記事一覧 増築 減築 乙島の浜(壱岐) 料亭三宜楼見学 モクヨンビル見学記 玄関の広さ Let,s talk
玄関の広さ 玄関の一部 車いすなどを置く場所から ベンチと階段を見る 現在家の設計をするにあたり 1坪(畳2枚)から2坪(畳4枚)が標準的 介護や介助が必要になると 靴箱などをどけて対応することに 昔の日本の家は 広い土間に直接入るので 農家でも・町家でも 玄関は広い空間でした リフォーム前は 家に合わせた大きな玄関で 階段が急なものでした 2階で全ての生活をすることを決め アプローチとなる 玄関と階段を広く設計した事例 自転車を置いたり お茶を飲んだり 玄関に機能を別に持たせると 広さへの考え方も変わります 2024/07/20 Let,s talk 家について 街について 幼稚園について 公園について 老健施設について 葬儀場について どんな空間が良いか話してみよう その言葉が 誰かを動かし 自分を動かし 家がかわり 街がかわる 素敵な空間を 身近に増やしていこう 自分の理想の場所を話し続けよう Let’s talk 2024/07/09 梅雨の前に 数か月前から 横樋から雨があふれはじめました 前回樋を掃除してもらってから7年になります 道路対面の山から屋根に葉が降ってきて それが樋にたまるのでしょう また交通の多い道路なので 砂埃他も積もります 自分でと思いますが ハシゴで手が届く範囲ではないので 樋を施工している板金やさんにお願いしました 時々お掃除しましょう 高いところは業者を呼んで 2024/06/11 GWに家のメンテナンス(実践) GWの休暇をつかって 事務所プチ改装と 住居部分のメンテナンスを 長年見慣れた事務所壁 予算をおさえるため 石こうボードまで大工さんにお願いして セルフビルドの白の塗装でした 事務所前はトラック等の往来が激しく 壁の目地のひび割れを生じていました これから先に メンテナンスをしなくて済む材料を ヘムロックの羽目板をボンドで施工 スイッチまわりもやり切りました 住居のダイニングキッチン部分も 築17年になると汚れが気になり始めました 床はネットで調べて マジックリンを薄めて床板を掃除して その上水拭き 自然塗料を塗装 うるおいが戻ってきました 壁はクロスの上から塗装 壁紙と相性の良い水性塗料を選びました 塗装時間よりも 塗らない部分をおさえる養生が時間がかかります 無理せず二日に分けておこないました 材料費はすべてで 約6万円 レジャー費用をメンテナンスにあててみてはいかがでしょう イベントとして楽しめますよ 2024/05/08 キッチン 家つくりの最初に誰もが悩むこと キッチンをオープンにするか キッチンを独立させるか この家は独立型 カウンター上部の開口によりダイニングとつながります キッチン空間は備え付けるものがたくさん 独立させることにより 家の中はいつもスッキリします 写真はダイニング側からの写真 ダイニングとキッチンをつなぐ カウンターは配膳はもちろん パソコン台として 収納として使うことができます 採光と通風のためでもありますが ゴミ出し動線のための勝手口 勝手口そばの家電収納下はゴミ箱置き場 食料品・食器・タッパー等の収納もたっぷり その並びに冷蔵庫 このキッチンの空間は5.25帖 8.7㎡ 機能的につくれる 独立キッチンも良いですよ 2024/04/17 GWに家のメンテナンス コロナ期にはじめた麦畑は 3年続けて今年は休憩 昨年まではこの時期は畑仕事をしておりました 今年のGWの半分は 大掃除と家のメンテナンスに 自分たちでできる家のメンテナンスは ・床を貼ったり・塗装したり ・壁を貼ったり・塗装したり ・お庭まわりをきれいにしたり GWの旅行代を家にかけると 家がグレードアップされますよ 実家のリビングの床板を張替た時 ウォールナットの床板をネットで購入して 既存床板に張り付けていきました 20畳を2日間かけて施工 やることが決まれば方法を教えてくれる動画はたくさんあります 今年のGWのメンテナンスの予定は 写真の塗装壁が汚れてきたので ・木材(米栂=ヘムロック)を壁にはる ・天井をホワイトに再塗装します ・キッチンまわりのクロスの壁を塗装する ・無垢の床板に再塗装(オイル) 壁の板代他 40000円 塗料他 12000円です なぜか始める前からウキウキです GWのメンテナンスをお考えの方 CONTACTからご相談ください アドバイスできることはさせていただきます 2024/04/11 コ・デザイン 「コ・デザイン」 デザインすることをみんなの手に 上平崇仁著 この本でやっと自分の設計作業にフィットする言葉を見つけたと感じました 20年前からレフトハンズの看板に書いている「家をつくろう」という言葉は 家は住み手と共同でデザインされるべきだという信念から生まれました 設計するすべてのプロセスに住み手が参加するように心がけてきました デザイナーにつくってもらう デザイナー住宅を買うとは違う 家を設計・建設・住まうのプロセスを大切にする設計スタンス 「Co Design」は日本語で協同デザインという意味です デザインのあり方について 本の表紙のゴミ箱を一例として紹介されています デンマークのコペンハーゲンの街中にあるゴミ箱のイラストです デンマークではゴミの分別が行われておらず、すべてのゴミが一緒に捨てられます リサイクルを推進するために「パント」と呼ばれるデポジットの仕組みがあります パントは購入時に1本あたり1クローナの余分な支払いをし、空き缶を返却するとその代金が戻ってくる仕組みです ゴミを集めて換金する生活をする人が腕まくりしてゴミ箱をあさるのは人間としてはいかがなものかと感じたある若者が ゴミ箱にちょっとした仕組みを施す提案をしました ゴミ箱の脇に後後付けのような小さな棚がつけたのです つまり不用意に捨てないための置き場づくりをして誰かへの小さな贈り物をしていることに このデザインにより換金せざるを得ない人々が尊厳を保ちながら、まち全体でリサイクルが促進され、空き缶の廃棄が減少する成功例となったそうです このエピソードは、デザインが形や色だけでなく、社会的な問題を解決する手段であることを示す例として書かれています 本のはじめにの文章に挿入されているエピソードから 「手作りのアップルジュース試飲できます」というキャッチコピーに惹かれ、著者が家族と一緒にそのブースで体験されたお話 リンゴを刻んで絞り、ジュースを作るプロセスが一連の流れで見えるようになっていて、参加者たちは自分でジュースを作り、その過程でコミュニケーションが生まれていたとのこと このイベントは、コペンハーゲンで行われたカルチャーナイトの一環で、デンマークの社会性を反映しています ジュースの生産装置は極めてこの国らしい仕組みに基づいていることがわかります ・貢献すれば誰もが親しく扱われる平等性 ・物事が進んでいく因果関係を見えるようにする透明性 ・見ず知らずの人でも協力し合う信頼性 ・それを遊び心を持って仕組みが一緒に取り組めるようにする共同性 社会的な約束が経験的に学べる場があり、社会の中に溶け込んだデザインが人々の行動を形作ることを示すれいとしてあげられています 私は幼い頃から文字のフォントや包装紙の模様、ファッションに興味を持ってきました デザインという言葉にはあこがれがあります 最近のデザインという言葉へのの安易な扱いには、少々嫌悪感を持ちます 安価なマーケティング手法としてのデザインは、その本来持つべき価値を失わせるものだと感じるからです 私が進んだ建築科で、デザインの本質について学ぶことができました デザインは形や色だけでなく、使い手の生活や環境と深く結びついていることなどです 家を協同で設計し、住み続ける人がその空間を理解することで、社会空間全体のデザインに対する視点も養われていきます 家は単なる建物ではなく、そこで暮らす人々の生活やコミュニティを形作る大切な要素なのだから ぜひ コ・デザイン をいろんな場所で これからの日本の環境をデザインしていきましょう 2024/02/20 建築確認申請 市街地で新築で建物を建てる時等は 建築確認申請が必要です 建築主は役所等に提出しなければいけません 知っていましたか 私たち建築士は代願をしている立場です また申請通りに建物が建っているかどうか 審査を受けて検査済書をうけとらなければ 建ってる建物は違法建築物となります 実家を改装した時も確認済書はありましたが 検査済証はありませんでした 当時の流れなのか太平住宅さんが審査を受けなかったのですが 施主にそのことを知らしていたでしょうか ノーだと思います 私は事務所をかまえたころ25年前から 全ての建物で検査済みをとってきているといいたいとこですが 一軒だけ工務店さんからの依頼で検査済みとらなかった建物あります 建築基準法が昭和25年に制定されてから その時からずっと検査済証は必須でしたが 工務店や建築士がお施主さんからの要望がないのをいいことに そのままにしていた状況 空き家利用の時はどのように対応していくべきか論議がひつようでは 2024/02/09 フィリップ・ジョンソン邸へ行こう 表紙買いした雑誌を 久々に手に取り読んでみました 写真の『ガラスの家』という住宅作品は 好きな住宅として学生の時にあげていたもの ・フィリップ・ジョンソン 先生 ・中村好文 先生 買いますと * * * この住宅は 設計者の週末の隠れ家であり 鉄とガラスでできた小屋である 内部に壁は存在せずガラスで作られた箱の中の空間は感覚的には一つの大きなホールである 私が気に入った1つ目の理由は この大きなホールを家具やオブジェの配置によっていくつかの領域に自然に分かれていることである 無理やり用途によって細々と分けないところである ジョンソンの言葉で言うなら 家具の配置で部屋や通路の役割を果たしている空間の領域やボリュームを自然と浮かび上がらせている点である 2つ目の理由は単純な構造ではあるけれど日本にもある箱物建築などと比べてどこか色気があるところである 装飾もたいして施されていないのにどことなく感じられる設計者の美的センスである 規則的な中に見てとれる何かである ここでは屋根を突き抜けて 垂直に伸びる円形の塔がそう感じさせる一番のものである 日頃は装飾過剰な建物を見ることが多かったのでシンプルながらも内容のある住宅に魅了された * * * 大学2年生の時の課題で私が写真と図面からの家の感想です この雑誌のガイド役は建築家の中村好文先生 1974年に出版されたこの本で「ガラスの家」に出会ったそうです 「床から立ち上がった円筒は、その床に敷いてあるのと同じレンガからできていて、この家の主にモチーフとなっている。これはミースに由来するものではなく、私がかつて見た火事で焼かれて基礎とレンガの煙突だけ残った木造の農家のすがたから導き出されたからである。」 本のなかの説明に詩的なものを感じこころ揺さぶられたそうです フィリップ・ジョンソン先生は莫大な財産を受け継いだ建築家でありながら MoMA(ニューヨーク近代美術館)のキューレーターであり 抽象絵画のコレクターでした 建物だけをみて設計者のことまで気にせずにいた大学二年生の自分と 今の自分をつないでくれた大切な建物が『ガラスの家』 家具で仕切られた空間の作り方は日本のつい立てや床の高さで空間を分ける日本的な部分も感じられ 魅了された煙突の位置や形はモンドリアンなどの抽象絵画の画家の影響を受けていることも今ならわかります さらに言えば、この家は広大な敷地に建つ9個の建物の一つに過ぎないということ 機能は部屋ごとでなく建物ごとに分けてあることにおどろき そのことを気にもしてなかった自分におどろきました ガイドの中村好文先生の文章で案内されるそれぞれの建物 意味があり実験をしている過程のすべてが人生 ガラスの家で息をひきとったフィリップ・ジョンソン 建築家の生涯かたる素敵な作品とともに天国へ なんて詩的な締めくくりだろう 読みごたえのある雑誌です ぜひ一読あれ 私は「ガラスの家」を見にいつかアメリカに行くことに決めました 2024/02/01 1 2 3 4 5 Next › Last » カテゴリー 家づくりのすすめ 伴東のライ麦畑 設計とは 体で感じる 思い出 デザイン 建築探訪 旅から 日々の生活 木について まちについて 空間づくりのヒント やりたいこと 家について 本の紹介 街の風色 ブログ記事一覧 増築 減築 乙島の浜(壱岐) 料亭三宜楼見学 モクヨンビル見学記 玄関の広さ Let,s talk
Let,s talk 家について 街について 幼稚園について 公園について 老健施設について 葬儀場について どんな空間が良いか話してみよう その言葉が 誰かを動かし 自分を動かし 家がかわり 街がかわる 素敵な空間を 身近に増やしていこう 自分の理想の場所を話し続けよう Let’s talk 2024/07/09 梅雨の前に 数か月前から 横樋から雨があふれはじめました 前回樋を掃除してもらってから7年になります 道路対面の山から屋根に葉が降ってきて それが樋にたまるのでしょう また交通の多い道路なので 砂埃他も積もります 自分でと思いますが ハシゴで手が届く範囲ではないので 樋を施工している板金やさんにお願いしました 時々お掃除しましょう 高いところは業者を呼んで 2024/06/11 GWに家のメンテナンス(実践) GWの休暇をつかって 事務所プチ改装と 住居部分のメンテナンスを 長年見慣れた事務所壁 予算をおさえるため 石こうボードまで大工さんにお願いして セルフビルドの白の塗装でした 事務所前はトラック等の往来が激しく 壁の目地のひび割れを生じていました これから先に メンテナンスをしなくて済む材料を ヘムロックの羽目板をボンドで施工 スイッチまわりもやり切りました 住居のダイニングキッチン部分も 築17年になると汚れが気になり始めました 床はネットで調べて マジックリンを薄めて床板を掃除して その上水拭き 自然塗料を塗装 うるおいが戻ってきました 壁はクロスの上から塗装 壁紙と相性の良い水性塗料を選びました 塗装時間よりも 塗らない部分をおさえる養生が時間がかかります 無理せず二日に分けておこないました 材料費はすべてで 約6万円 レジャー費用をメンテナンスにあててみてはいかがでしょう イベントとして楽しめますよ 2024/05/08 キッチン 家つくりの最初に誰もが悩むこと キッチンをオープンにするか キッチンを独立させるか この家は独立型 カウンター上部の開口によりダイニングとつながります キッチン空間は備え付けるものがたくさん 独立させることにより 家の中はいつもスッキリします 写真はダイニング側からの写真 ダイニングとキッチンをつなぐ カウンターは配膳はもちろん パソコン台として 収納として使うことができます 採光と通風のためでもありますが ゴミ出し動線のための勝手口 勝手口そばの家電収納下はゴミ箱置き場 食料品・食器・タッパー等の収納もたっぷり その並びに冷蔵庫 このキッチンの空間は5.25帖 8.7㎡ 機能的につくれる 独立キッチンも良いですよ 2024/04/17 GWに家のメンテナンス コロナ期にはじめた麦畑は 3年続けて今年は休憩 昨年まではこの時期は畑仕事をしておりました 今年のGWの半分は 大掃除と家のメンテナンスに 自分たちでできる家のメンテナンスは ・床を貼ったり・塗装したり ・壁を貼ったり・塗装したり ・お庭まわりをきれいにしたり GWの旅行代を家にかけると 家がグレードアップされますよ 実家のリビングの床板を張替た時 ウォールナットの床板をネットで購入して 既存床板に張り付けていきました 20畳を2日間かけて施工 やることが決まれば方法を教えてくれる動画はたくさんあります 今年のGWのメンテナンスの予定は 写真の塗装壁が汚れてきたので ・木材(米栂=ヘムロック)を壁にはる ・天井をホワイトに再塗装します ・キッチンまわりのクロスの壁を塗装する ・無垢の床板に再塗装(オイル) 壁の板代他 40000円 塗料他 12000円です なぜか始める前からウキウキです GWのメンテナンスをお考えの方 CONTACTからご相談ください アドバイスできることはさせていただきます 2024/04/11 コ・デザイン 「コ・デザイン」 デザインすることをみんなの手に 上平崇仁著 この本でやっと自分の設計作業にフィットする言葉を見つけたと感じました 20年前からレフトハンズの看板に書いている「家をつくろう」という言葉は 家は住み手と共同でデザインされるべきだという信念から生まれました 設計するすべてのプロセスに住み手が参加するように心がけてきました デザイナーにつくってもらう デザイナー住宅を買うとは違う 家を設計・建設・住まうのプロセスを大切にする設計スタンス 「Co Design」は日本語で協同デザインという意味です デザインのあり方について 本の表紙のゴミ箱を一例として紹介されています デンマークのコペンハーゲンの街中にあるゴミ箱のイラストです デンマークではゴミの分別が行われておらず、すべてのゴミが一緒に捨てられます リサイクルを推進するために「パント」と呼ばれるデポジットの仕組みがあります パントは購入時に1本あたり1クローナの余分な支払いをし、空き缶を返却するとその代金が戻ってくる仕組みです ゴミを集めて換金する生活をする人が腕まくりしてゴミ箱をあさるのは人間としてはいかがなものかと感じたある若者が ゴミ箱にちょっとした仕組みを施す提案をしました ゴミ箱の脇に後後付けのような小さな棚がつけたのです つまり不用意に捨てないための置き場づくりをして誰かへの小さな贈り物をしていることに このデザインにより換金せざるを得ない人々が尊厳を保ちながら、まち全体でリサイクルが促進され、空き缶の廃棄が減少する成功例となったそうです このエピソードは、デザインが形や色だけでなく、社会的な問題を解決する手段であることを示す例として書かれています 本のはじめにの文章に挿入されているエピソードから 「手作りのアップルジュース試飲できます」というキャッチコピーに惹かれ、著者が家族と一緒にそのブースで体験されたお話 リンゴを刻んで絞り、ジュースを作るプロセスが一連の流れで見えるようになっていて、参加者たちは自分でジュースを作り、その過程でコミュニケーションが生まれていたとのこと このイベントは、コペンハーゲンで行われたカルチャーナイトの一環で、デンマークの社会性を反映しています ジュースの生産装置は極めてこの国らしい仕組みに基づいていることがわかります ・貢献すれば誰もが親しく扱われる平等性 ・物事が進んでいく因果関係を見えるようにする透明性 ・見ず知らずの人でも協力し合う信頼性 ・それを遊び心を持って仕組みが一緒に取り組めるようにする共同性 社会的な約束が経験的に学べる場があり、社会の中に溶け込んだデザインが人々の行動を形作ることを示すれいとしてあげられています 私は幼い頃から文字のフォントや包装紙の模様、ファッションに興味を持ってきました デザインという言葉にはあこがれがあります 最近のデザインという言葉へのの安易な扱いには、少々嫌悪感を持ちます 安価なマーケティング手法としてのデザインは、その本来持つべき価値を失わせるものだと感じるからです 私が進んだ建築科で、デザインの本質について学ぶことができました デザインは形や色だけでなく、使い手の生活や環境と深く結びついていることなどです 家を協同で設計し、住み続ける人がその空間を理解することで、社会空間全体のデザインに対する視点も養われていきます 家は単なる建物ではなく、そこで暮らす人々の生活やコミュニティを形作る大切な要素なのだから ぜひ コ・デザイン をいろんな場所で これからの日本の環境をデザインしていきましょう 2024/02/20 建築確認申請 市街地で新築で建物を建てる時等は 建築確認申請が必要です 建築主は役所等に提出しなければいけません 知っていましたか 私たち建築士は代願をしている立場です また申請通りに建物が建っているかどうか 審査を受けて検査済書をうけとらなければ 建ってる建物は違法建築物となります 実家を改装した時も確認済書はありましたが 検査済証はありませんでした 当時の流れなのか太平住宅さんが審査を受けなかったのですが 施主にそのことを知らしていたでしょうか ノーだと思います 私は事務所をかまえたころ25年前から 全ての建物で検査済みをとってきているといいたいとこですが 一軒だけ工務店さんからの依頼で検査済みとらなかった建物あります 建築基準法が昭和25年に制定されてから その時からずっと検査済証は必須でしたが 工務店や建築士がお施主さんからの要望がないのをいいことに そのままにしていた状況 空き家利用の時はどのように対応していくべきか論議がひつようでは 2024/02/09 フィリップ・ジョンソン邸へ行こう 表紙買いした雑誌を 久々に手に取り読んでみました 写真の『ガラスの家』という住宅作品は 好きな住宅として学生の時にあげていたもの ・フィリップ・ジョンソン 先生 ・中村好文 先生 買いますと * * * この住宅は 設計者の週末の隠れ家であり 鉄とガラスでできた小屋である 内部に壁は存在せずガラスで作られた箱の中の空間は感覚的には一つの大きなホールである 私が気に入った1つ目の理由は この大きなホールを家具やオブジェの配置によっていくつかの領域に自然に分かれていることである 無理やり用途によって細々と分けないところである ジョンソンの言葉で言うなら 家具の配置で部屋や通路の役割を果たしている空間の領域やボリュームを自然と浮かび上がらせている点である 2つ目の理由は単純な構造ではあるけれど日本にもある箱物建築などと比べてどこか色気があるところである 装飾もたいして施されていないのにどことなく感じられる設計者の美的センスである 規則的な中に見てとれる何かである ここでは屋根を突き抜けて 垂直に伸びる円形の塔がそう感じさせる一番のものである 日頃は装飾過剰な建物を見ることが多かったのでシンプルながらも内容のある住宅に魅了された * * * 大学2年生の時の課題で私が写真と図面からの家の感想です この雑誌のガイド役は建築家の中村好文先生 1974年に出版されたこの本で「ガラスの家」に出会ったそうです 「床から立ち上がった円筒は、その床に敷いてあるのと同じレンガからできていて、この家の主にモチーフとなっている。これはミースに由来するものではなく、私がかつて見た火事で焼かれて基礎とレンガの煙突だけ残った木造の農家のすがたから導き出されたからである。」 本のなかの説明に詩的なものを感じこころ揺さぶられたそうです フィリップ・ジョンソン先生は莫大な財産を受け継いだ建築家でありながら MoMA(ニューヨーク近代美術館)のキューレーターであり 抽象絵画のコレクターでした 建物だけをみて設計者のことまで気にせずにいた大学二年生の自分と 今の自分をつないでくれた大切な建物が『ガラスの家』 家具で仕切られた空間の作り方は日本のつい立てや床の高さで空間を分ける日本的な部分も感じられ 魅了された煙突の位置や形はモンドリアンなどの抽象絵画の画家の影響を受けていることも今ならわかります さらに言えば、この家は広大な敷地に建つ9個の建物の一つに過ぎないということ 機能は部屋ごとでなく建物ごとに分けてあることにおどろき そのことを気にもしてなかった自分におどろきました ガイドの中村好文先生の文章で案内されるそれぞれの建物 意味があり実験をしている過程のすべてが人生 ガラスの家で息をひきとったフィリップ・ジョンソン 建築家の生涯かたる素敵な作品とともに天国へ なんて詩的な締めくくりだろう 読みごたえのある雑誌です ぜひ一読あれ 私は「ガラスの家」を見にいつかアメリカに行くことに決めました 2024/02/01 1 2 3 4 5 Next › Last » カテゴリー 家づくりのすすめ 伴東のライ麦畑 設計とは 体で感じる 思い出 デザイン 建築探訪 旅から 日々の生活 木について まちについて 空間づくりのヒント やりたいこと 家について 本の紹介 街の風色 ブログ記事一覧 増築 減築 乙島の浜(壱岐) 料亭三宜楼見学 モクヨンビル見学記 玄関の広さ Let,s talk
梅雨の前に 数か月前から 横樋から雨があふれはじめました 前回樋を掃除してもらってから7年になります 道路対面の山から屋根に葉が降ってきて それが樋にたまるのでしょう また交通の多い道路なので 砂埃他も積もります 自分でと思いますが ハシゴで手が届く範囲ではないので 樋を施工している板金やさんにお願いしました 時々お掃除しましょう 高いところは業者を呼んで 2024/06/11 GWに家のメンテナンス(実践) GWの休暇をつかって 事務所プチ改装と 住居部分のメンテナンスを 長年見慣れた事務所壁 予算をおさえるため 石こうボードまで大工さんにお願いして セルフビルドの白の塗装でした 事務所前はトラック等の往来が激しく 壁の目地のひび割れを生じていました これから先に メンテナンスをしなくて済む材料を ヘムロックの羽目板をボンドで施工 スイッチまわりもやり切りました 住居のダイニングキッチン部分も 築17年になると汚れが気になり始めました 床はネットで調べて マジックリンを薄めて床板を掃除して その上水拭き 自然塗料を塗装 うるおいが戻ってきました 壁はクロスの上から塗装 壁紙と相性の良い水性塗料を選びました 塗装時間よりも 塗らない部分をおさえる養生が時間がかかります 無理せず二日に分けておこないました 材料費はすべてで 約6万円 レジャー費用をメンテナンスにあててみてはいかがでしょう イベントとして楽しめますよ 2024/05/08 キッチン 家つくりの最初に誰もが悩むこと キッチンをオープンにするか キッチンを独立させるか この家は独立型 カウンター上部の開口によりダイニングとつながります キッチン空間は備え付けるものがたくさん 独立させることにより 家の中はいつもスッキリします 写真はダイニング側からの写真 ダイニングとキッチンをつなぐ カウンターは配膳はもちろん パソコン台として 収納として使うことができます 採光と通風のためでもありますが ゴミ出し動線のための勝手口 勝手口そばの家電収納下はゴミ箱置き場 食料品・食器・タッパー等の収納もたっぷり その並びに冷蔵庫 このキッチンの空間は5.25帖 8.7㎡ 機能的につくれる 独立キッチンも良いですよ 2024/04/17 GWに家のメンテナンス コロナ期にはじめた麦畑は 3年続けて今年は休憩 昨年まではこの時期は畑仕事をしておりました 今年のGWの半分は 大掃除と家のメンテナンスに 自分たちでできる家のメンテナンスは ・床を貼ったり・塗装したり ・壁を貼ったり・塗装したり ・お庭まわりをきれいにしたり GWの旅行代を家にかけると 家がグレードアップされますよ 実家のリビングの床板を張替た時 ウォールナットの床板をネットで購入して 既存床板に張り付けていきました 20畳を2日間かけて施工 やることが決まれば方法を教えてくれる動画はたくさんあります 今年のGWのメンテナンスの予定は 写真の塗装壁が汚れてきたので ・木材(米栂=ヘムロック)を壁にはる ・天井をホワイトに再塗装します ・キッチンまわりのクロスの壁を塗装する ・無垢の床板に再塗装(オイル) 壁の板代他 40000円 塗料他 12000円です なぜか始める前からウキウキです GWのメンテナンスをお考えの方 CONTACTからご相談ください アドバイスできることはさせていただきます 2024/04/11 コ・デザイン 「コ・デザイン」 デザインすることをみんなの手に 上平崇仁著 この本でやっと自分の設計作業にフィットする言葉を見つけたと感じました 20年前からレフトハンズの看板に書いている「家をつくろう」という言葉は 家は住み手と共同でデザインされるべきだという信念から生まれました 設計するすべてのプロセスに住み手が参加するように心がけてきました デザイナーにつくってもらう デザイナー住宅を買うとは違う 家を設計・建設・住まうのプロセスを大切にする設計スタンス 「Co Design」は日本語で協同デザインという意味です デザインのあり方について 本の表紙のゴミ箱を一例として紹介されています デンマークのコペンハーゲンの街中にあるゴミ箱のイラストです デンマークではゴミの分別が行われておらず、すべてのゴミが一緒に捨てられます リサイクルを推進するために「パント」と呼ばれるデポジットの仕組みがあります パントは購入時に1本あたり1クローナの余分な支払いをし、空き缶を返却するとその代金が戻ってくる仕組みです ゴミを集めて換金する生活をする人が腕まくりしてゴミ箱をあさるのは人間としてはいかがなものかと感じたある若者が ゴミ箱にちょっとした仕組みを施す提案をしました ゴミ箱の脇に後後付けのような小さな棚がつけたのです つまり不用意に捨てないための置き場づくりをして誰かへの小さな贈り物をしていることに このデザインにより換金せざるを得ない人々が尊厳を保ちながら、まち全体でリサイクルが促進され、空き缶の廃棄が減少する成功例となったそうです このエピソードは、デザインが形や色だけでなく、社会的な問題を解決する手段であることを示す例として書かれています 本のはじめにの文章に挿入されているエピソードから 「手作りのアップルジュース試飲できます」というキャッチコピーに惹かれ、著者が家族と一緒にそのブースで体験されたお話 リンゴを刻んで絞り、ジュースを作るプロセスが一連の流れで見えるようになっていて、参加者たちは自分でジュースを作り、その過程でコミュニケーションが生まれていたとのこと このイベントは、コペンハーゲンで行われたカルチャーナイトの一環で、デンマークの社会性を反映しています ジュースの生産装置は極めてこの国らしい仕組みに基づいていることがわかります ・貢献すれば誰もが親しく扱われる平等性 ・物事が進んでいく因果関係を見えるようにする透明性 ・見ず知らずの人でも協力し合う信頼性 ・それを遊び心を持って仕組みが一緒に取り組めるようにする共同性 社会的な約束が経験的に学べる場があり、社会の中に溶け込んだデザインが人々の行動を形作ることを示すれいとしてあげられています 私は幼い頃から文字のフォントや包装紙の模様、ファッションに興味を持ってきました デザインという言葉にはあこがれがあります 最近のデザインという言葉へのの安易な扱いには、少々嫌悪感を持ちます 安価なマーケティング手法としてのデザインは、その本来持つべき価値を失わせるものだと感じるからです 私が進んだ建築科で、デザインの本質について学ぶことができました デザインは形や色だけでなく、使い手の生活や環境と深く結びついていることなどです 家を協同で設計し、住み続ける人がその空間を理解することで、社会空間全体のデザインに対する視点も養われていきます 家は単なる建物ではなく、そこで暮らす人々の生活やコミュニティを形作る大切な要素なのだから ぜひ コ・デザイン をいろんな場所で これからの日本の環境をデザインしていきましょう 2024/02/20 建築確認申請 市街地で新築で建物を建てる時等は 建築確認申請が必要です 建築主は役所等に提出しなければいけません 知っていましたか 私たち建築士は代願をしている立場です また申請通りに建物が建っているかどうか 審査を受けて検査済書をうけとらなければ 建ってる建物は違法建築物となります 実家を改装した時も確認済書はありましたが 検査済証はありませんでした 当時の流れなのか太平住宅さんが審査を受けなかったのですが 施主にそのことを知らしていたでしょうか ノーだと思います 私は事務所をかまえたころ25年前から 全ての建物で検査済みをとってきているといいたいとこですが 一軒だけ工務店さんからの依頼で検査済みとらなかった建物あります 建築基準法が昭和25年に制定されてから その時からずっと検査済証は必須でしたが 工務店や建築士がお施主さんからの要望がないのをいいことに そのままにしていた状況 空き家利用の時はどのように対応していくべきか論議がひつようでは 2024/02/09 フィリップ・ジョンソン邸へ行こう 表紙買いした雑誌を 久々に手に取り読んでみました 写真の『ガラスの家』という住宅作品は 好きな住宅として学生の時にあげていたもの ・フィリップ・ジョンソン 先生 ・中村好文 先生 買いますと * * * この住宅は 設計者の週末の隠れ家であり 鉄とガラスでできた小屋である 内部に壁は存在せずガラスで作られた箱の中の空間は感覚的には一つの大きなホールである 私が気に入った1つ目の理由は この大きなホールを家具やオブジェの配置によっていくつかの領域に自然に分かれていることである 無理やり用途によって細々と分けないところである ジョンソンの言葉で言うなら 家具の配置で部屋や通路の役割を果たしている空間の領域やボリュームを自然と浮かび上がらせている点である 2つ目の理由は単純な構造ではあるけれど日本にもある箱物建築などと比べてどこか色気があるところである 装飾もたいして施されていないのにどことなく感じられる設計者の美的センスである 規則的な中に見てとれる何かである ここでは屋根を突き抜けて 垂直に伸びる円形の塔がそう感じさせる一番のものである 日頃は装飾過剰な建物を見ることが多かったのでシンプルながらも内容のある住宅に魅了された * * * 大学2年生の時の課題で私が写真と図面からの家の感想です この雑誌のガイド役は建築家の中村好文先生 1974年に出版されたこの本で「ガラスの家」に出会ったそうです 「床から立ち上がった円筒は、その床に敷いてあるのと同じレンガからできていて、この家の主にモチーフとなっている。これはミースに由来するものではなく、私がかつて見た火事で焼かれて基礎とレンガの煙突だけ残った木造の農家のすがたから導き出されたからである。」 本のなかの説明に詩的なものを感じこころ揺さぶられたそうです フィリップ・ジョンソン先生は莫大な財産を受け継いだ建築家でありながら MoMA(ニューヨーク近代美術館)のキューレーターであり 抽象絵画のコレクターでした 建物だけをみて設計者のことまで気にせずにいた大学二年生の自分と 今の自分をつないでくれた大切な建物が『ガラスの家』 家具で仕切られた空間の作り方は日本のつい立てや床の高さで空間を分ける日本的な部分も感じられ 魅了された煙突の位置や形はモンドリアンなどの抽象絵画の画家の影響を受けていることも今ならわかります さらに言えば、この家は広大な敷地に建つ9個の建物の一つに過ぎないということ 機能は部屋ごとでなく建物ごとに分けてあることにおどろき そのことを気にもしてなかった自分におどろきました ガイドの中村好文先生の文章で案内されるそれぞれの建物 意味があり実験をしている過程のすべてが人生 ガラスの家で息をひきとったフィリップ・ジョンソン 建築家の生涯かたる素敵な作品とともに天国へ なんて詩的な締めくくりだろう 読みごたえのある雑誌です ぜひ一読あれ 私は「ガラスの家」を見にいつかアメリカに行くことに決めました 2024/02/01 1 2 3 4 5 Next › Last » カテゴリー 家づくりのすすめ 伴東のライ麦畑 設計とは 体で感じる 思い出 デザイン 建築探訪 旅から 日々の生活 木について まちについて 空間づくりのヒント やりたいこと 家について 本の紹介 街の風色 ブログ記事一覧 増築 減築 乙島の浜(壱岐) 料亭三宜楼見学 モクヨンビル見学記 玄関の広さ Let,s talk
GWに家のメンテナンス(実践) GWの休暇をつかって 事務所プチ改装と 住居部分のメンテナンスを 長年見慣れた事務所壁 予算をおさえるため 石こうボードまで大工さんにお願いして セルフビルドの白の塗装でした 事務所前はトラック等の往来が激しく 壁の目地のひび割れを生じていました これから先に メンテナンスをしなくて済む材料を ヘムロックの羽目板をボンドで施工 スイッチまわりもやり切りました 住居のダイニングキッチン部分も 築17年になると汚れが気になり始めました 床はネットで調べて マジックリンを薄めて床板を掃除して その上水拭き 自然塗料を塗装 うるおいが戻ってきました 壁はクロスの上から塗装 壁紙と相性の良い水性塗料を選びました 塗装時間よりも 塗らない部分をおさえる養生が時間がかかります 無理せず二日に分けておこないました 材料費はすべてで 約6万円 レジャー費用をメンテナンスにあててみてはいかがでしょう イベントとして楽しめますよ 2024/05/08 キッチン 家つくりの最初に誰もが悩むこと キッチンをオープンにするか キッチンを独立させるか この家は独立型 カウンター上部の開口によりダイニングとつながります キッチン空間は備え付けるものがたくさん 独立させることにより 家の中はいつもスッキリします 写真はダイニング側からの写真 ダイニングとキッチンをつなぐ カウンターは配膳はもちろん パソコン台として 収納として使うことができます 採光と通風のためでもありますが ゴミ出し動線のための勝手口 勝手口そばの家電収納下はゴミ箱置き場 食料品・食器・タッパー等の収納もたっぷり その並びに冷蔵庫 このキッチンの空間は5.25帖 8.7㎡ 機能的につくれる 独立キッチンも良いですよ 2024/04/17 GWに家のメンテナンス コロナ期にはじめた麦畑は 3年続けて今年は休憩 昨年まではこの時期は畑仕事をしておりました 今年のGWの半分は 大掃除と家のメンテナンスに 自分たちでできる家のメンテナンスは ・床を貼ったり・塗装したり ・壁を貼ったり・塗装したり ・お庭まわりをきれいにしたり GWの旅行代を家にかけると 家がグレードアップされますよ 実家のリビングの床板を張替た時 ウォールナットの床板をネットで購入して 既存床板に張り付けていきました 20畳を2日間かけて施工 やることが決まれば方法を教えてくれる動画はたくさんあります 今年のGWのメンテナンスの予定は 写真の塗装壁が汚れてきたので ・木材(米栂=ヘムロック)を壁にはる ・天井をホワイトに再塗装します ・キッチンまわりのクロスの壁を塗装する ・無垢の床板に再塗装(オイル) 壁の板代他 40000円 塗料他 12000円です なぜか始める前からウキウキです GWのメンテナンスをお考えの方 CONTACTからご相談ください アドバイスできることはさせていただきます 2024/04/11 コ・デザイン 「コ・デザイン」 デザインすることをみんなの手に 上平崇仁著 この本でやっと自分の設計作業にフィットする言葉を見つけたと感じました 20年前からレフトハンズの看板に書いている「家をつくろう」という言葉は 家は住み手と共同でデザインされるべきだという信念から生まれました 設計するすべてのプロセスに住み手が参加するように心がけてきました デザイナーにつくってもらう デザイナー住宅を買うとは違う 家を設計・建設・住まうのプロセスを大切にする設計スタンス 「Co Design」は日本語で協同デザインという意味です デザインのあり方について 本の表紙のゴミ箱を一例として紹介されています デンマークのコペンハーゲンの街中にあるゴミ箱のイラストです デンマークではゴミの分別が行われておらず、すべてのゴミが一緒に捨てられます リサイクルを推進するために「パント」と呼ばれるデポジットの仕組みがあります パントは購入時に1本あたり1クローナの余分な支払いをし、空き缶を返却するとその代金が戻ってくる仕組みです ゴミを集めて換金する生活をする人が腕まくりしてゴミ箱をあさるのは人間としてはいかがなものかと感じたある若者が ゴミ箱にちょっとした仕組みを施す提案をしました ゴミ箱の脇に後後付けのような小さな棚がつけたのです つまり不用意に捨てないための置き場づくりをして誰かへの小さな贈り物をしていることに このデザインにより換金せざるを得ない人々が尊厳を保ちながら、まち全体でリサイクルが促進され、空き缶の廃棄が減少する成功例となったそうです このエピソードは、デザインが形や色だけでなく、社会的な問題を解決する手段であることを示す例として書かれています 本のはじめにの文章に挿入されているエピソードから 「手作りのアップルジュース試飲できます」というキャッチコピーに惹かれ、著者が家族と一緒にそのブースで体験されたお話 リンゴを刻んで絞り、ジュースを作るプロセスが一連の流れで見えるようになっていて、参加者たちは自分でジュースを作り、その過程でコミュニケーションが生まれていたとのこと このイベントは、コペンハーゲンで行われたカルチャーナイトの一環で、デンマークの社会性を反映しています ジュースの生産装置は極めてこの国らしい仕組みに基づいていることがわかります ・貢献すれば誰もが親しく扱われる平等性 ・物事が進んでいく因果関係を見えるようにする透明性 ・見ず知らずの人でも協力し合う信頼性 ・それを遊び心を持って仕組みが一緒に取り組めるようにする共同性 社会的な約束が経験的に学べる場があり、社会の中に溶け込んだデザインが人々の行動を形作ることを示すれいとしてあげられています 私は幼い頃から文字のフォントや包装紙の模様、ファッションに興味を持ってきました デザインという言葉にはあこがれがあります 最近のデザインという言葉へのの安易な扱いには、少々嫌悪感を持ちます 安価なマーケティング手法としてのデザインは、その本来持つべき価値を失わせるものだと感じるからです 私が進んだ建築科で、デザインの本質について学ぶことができました デザインは形や色だけでなく、使い手の生活や環境と深く結びついていることなどです 家を協同で設計し、住み続ける人がその空間を理解することで、社会空間全体のデザインに対する視点も養われていきます 家は単なる建物ではなく、そこで暮らす人々の生活やコミュニティを形作る大切な要素なのだから ぜひ コ・デザイン をいろんな場所で これからの日本の環境をデザインしていきましょう 2024/02/20 建築確認申請 市街地で新築で建物を建てる時等は 建築確認申請が必要です 建築主は役所等に提出しなければいけません 知っていましたか 私たち建築士は代願をしている立場です また申請通りに建物が建っているかどうか 審査を受けて検査済書をうけとらなければ 建ってる建物は違法建築物となります 実家を改装した時も確認済書はありましたが 検査済証はありませんでした 当時の流れなのか太平住宅さんが審査を受けなかったのですが 施主にそのことを知らしていたでしょうか ノーだと思います 私は事務所をかまえたころ25年前から 全ての建物で検査済みをとってきているといいたいとこですが 一軒だけ工務店さんからの依頼で検査済みとらなかった建物あります 建築基準法が昭和25年に制定されてから その時からずっと検査済証は必須でしたが 工務店や建築士がお施主さんからの要望がないのをいいことに そのままにしていた状況 空き家利用の時はどのように対応していくべきか論議がひつようでは 2024/02/09 フィリップ・ジョンソン邸へ行こう 表紙買いした雑誌を 久々に手に取り読んでみました 写真の『ガラスの家』という住宅作品は 好きな住宅として学生の時にあげていたもの ・フィリップ・ジョンソン 先生 ・中村好文 先生 買いますと * * * この住宅は 設計者の週末の隠れ家であり 鉄とガラスでできた小屋である 内部に壁は存在せずガラスで作られた箱の中の空間は感覚的には一つの大きなホールである 私が気に入った1つ目の理由は この大きなホールを家具やオブジェの配置によっていくつかの領域に自然に分かれていることである 無理やり用途によって細々と分けないところである ジョンソンの言葉で言うなら 家具の配置で部屋や通路の役割を果たしている空間の領域やボリュームを自然と浮かび上がらせている点である 2つ目の理由は単純な構造ではあるけれど日本にもある箱物建築などと比べてどこか色気があるところである 装飾もたいして施されていないのにどことなく感じられる設計者の美的センスである 規則的な中に見てとれる何かである ここでは屋根を突き抜けて 垂直に伸びる円形の塔がそう感じさせる一番のものである 日頃は装飾過剰な建物を見ることが多かったのでシンプルながらも内容のある住宅に魅了された * * * 大学2年生の時の課題で私が写真と図面からの家の感想です この雑誌のガイド役は建築家の中村好文先生 1974年に出版されたこの本で「ガラスの家」に出会ったそうです 「床から立ち上がった円筒は、その床に敷いてあるのと同じレンガからできていて、この家の主にモチーフとなっている。これはミースに由来するものではなく、私がかつて見た火事で焼かれて基礎とレンガの煙突だけ残った木造の農家のすがたから導き出されたからである。」 本のなかの説明に詩的なものを感じこころ揺さぶられたそうです フィリップ・ジョンソン先生は莫大な財産を受け継いだ建築家でありながら MoMA(ニューヨーク近代美術館)のキューレーターであり 抽象絵画のコレクターでした 建物だけをみて設計者のことまで気にせずにいた大学二年生の自分と 今の自分をつないでくれた大切な建物が『ガラスの家』 家具で仕切られた空間の作り方は日本のつい立てや床の高さで空間を分ける日本的な部分も感じられ 魅了された煙突の位置や形はモンドリアンなどの抽象絵画の画家の影響を受けていることも今ならわかります さらに言えば、この家は広大な敷地に建つ9個の建物の一つに過ぎないということ 機能は部屋ごとでなく建物ごとに分けてあることにおどろき そのことを気にもしてなかった自分におどろきました ガイドの中村好文先生の文章で案内されるそれぞれの建物 意味があり実験をしている過程のすべてが人生 ガラスの家で息をひきとったフィリップ・ジョンソン 建築家の生涯かたる素敵な作品とともに天国へ なんて詩的な締めくくりだろう 読みごたえのある雑誌です ぜひ一読あれ 私は「ガラスの家」を見にいつかアメリカに行くことに決めました 2024/02/01 1 2 3 4 5 Next › Last » カテゴリー 家づくりのすすめ 伴東のライ麦畑 設計とは 体で感じる 思い出 デザイン 建築探訪 旅から 日々の生活 木について まちについて 空間づくりのヒント やりたいこと 家について 本の紹介 街の風色 ブログ記事一覧 増築 減築 乙島の浜(壱岐) 料亭三宜楼見学 モクヨンビル見学記 玄関の広さ Let,s talk
キッチン 家つくりの最初に誰もが悩むこと キッチンをオープンにするか キッチンを独立させるか この家は独立型 カウンター上部の開口によりダイニングとつながります キッチン空間は備え付けるものがたくさん 独立させることにより 家の中はいつもスッキリします 写真はダイニング側からの写真 ダイニングとキッチンをつなぐ カウンターは配膳はもちろん パソコン台として 収納として使うことができます 採光と通風のためでもありますが ゴミ出し動線のための勝手口 勝手口そばの家電収納下はゴミ箱置き場 食料品・食器・タッパー等の収納もたっぷり その並びに冷蔵庫 このキッチンの空間は5.25帖 8.7㎡ 機能的につくれる 独立キッチンも良いですよ 2024/04/17 GWに家のメンテナンス コロナ期にはじめた麦畑は 3年続けて今年は休憩 昨年まではこの時期は畑仕事をしておりました 今年のGWの半分は 大掃除と家のメンテナンスに 自分たちでできる家のメンテナンスは ・床を貼ったり・塗装したり ・壁を貼ったり・塗装したり ・お庭まわりをきれいにしたり GWの旅行代を家にかけると 家がグレードアップされますよ 実家のリビングの床板を張替た時 ウォールナットの床板をネットで購入して 既存床板に張り付けていきました 20畳を2日間かけて施工 やることが決まれば方法を教えてくれる動画はたくさんあります 今年のGWのメンテナンスの予定は 写真の塗装壁が汚れてきたので ・木材(米栂=ヘムロック)を壁にはる ・天井をホワイトに再塗装します ・キッチンまわりのクロスの壁を塗装する ・無垢の床板に再塗装(オイル) 壁の板代他 40000円 塗料他 12000円です なぜか始める前からウキウキです GWのメンテナンスをお考えの方 CONTACTからご相談ください アドバイスできることはさせていただきます 2024/04/11 コ・デザイン 「コ・デザイン」 デザインすることをみんなの手に 上平崇仁著 この本でやっと自分の設計作業にフィットする言葉を見つけたと感じました 20年前からレフトハンズの看板に書いている「家をつくろう」という言葉は 家は住み手と共同でデザインされるべきだという信念から生まれました 設計するすべてのプロセスに住み手が参加するように心がけてきました デザイナーにつくってもらう デザイナー住宅を買うとは違う 家を設計・建設・住まうのプロセスを大切にする設計スタンス 「Co Design」は日本語で協同デザインという意味です デザインのあり方について 本の表紙のゴミ箱を一例として紹介されています デンマークのコペンハーゲンの街中にあるゴミ箱のイラストです デンマークではゴミの分別が行われておらず、すべてのゴミが一緒に捨てられます リサイクルを推進するために「パント」と呼ばれるデポジットの仕組みがあります パントは購入時に1本あたり1クローナの余分な支払いをし、空き缶を返却するとその代金が戻ってくる仕組みです ゴミを集めて換金する生活をする人が腕まくりしてゴミ箱をあさるのは人間としてはいかがなものかと感じたある若者が ゴミ箱にちょっとした仕組みを施す提案をしました ゴミ箱の脇に後後付けのような小さな棚がつけたのです つまり不用意に捨てないための置き場づくりをして誰かへの小さな贈り物をしていることに このデザインにより換金せざるを得ない人々が尊厳を保ちながら、まち全体でリサイクルが促進され、空き缶の廃棄が減少する成功例となったそうです このエピソードは、デザインが形や色だけでなく、社会的な問題を解決する手段であることを示す例として書かれています 本のはじめにの文章に挿入されているエピソードから 「手作りのアップルジュース試飲できます」というキャッチコピーに惹かれ、著者が家族と一緒にそのブースで体験されたお話 リンゴを刻んで絞り、ジュースを作るプロセスが一連の流れで見えるようになっていて、参加者たちは自分でジュースを作り、その過程でコミュニケーションが生まれていたとのこと このイベントは、コペンハーゲンで行われたカルチャーナイトの一環で、デンマークの社会性を反映しています ジュースの生産装置は極めてこの国らしい仕組みに基づいていることがわかります ・貢献すれば誰もが親しく扱われる平等性 ・物事が進んでいく因果関係を見えるようにする透明性 ・見ず知らずの人でも協力し合う信頼性 ・それを遊び心を持って仕組みが一緒に取り組めるようにする共同性 社会的な約束が経験的に学べる場があり、社会の中に溶け込んだデザインが人々の行動を形作ることを示すれいとしてあげられています 私は幼い頃から文字のフォントや包装紙の模様、ファッションに興味を持ってきました デザインという言葉にはあこがれがあります 最近のデザインという言葉へのの安易な扱いには、少々嫌悪感を持ちます 安価なマーケティング手法としてのデザインは、その本来持つべき価値を失わせるものだと感じるからです 私が進んだ建築科で、デザインの本質について学ぶことができました デザインは形や色だけでなく、使い手の生活や環境と深く結びついていることなどです 家を協同で設計し、住み続ける人がその空間を理解することで、社会空間全体のデザインに対する視点も養われていきます 家は単なる建物ではなく、そこで暮らす人々の生活やコミュニティを形作る大切な要素なのだから ぜひ コ・デザイン をいろんな場所で これからの日本の環境をデザインしていきましょう 2024/02/20 建築確認申請 市街地で新築で建物を建てる時等は 建築確認申請が必要です 建築主は役所等に提出しなければいけません 知っていましたか 私たち建築士は代願をしている立場です また申請通りに建物が建っているかどうか 審査を受けて検査済書をうけとらなければ 建ってる建物は違法建築物となります 実家を改装した時も確認済書はありましたが 検査済証はありませんでした 当時の流れなのか太平住宅さんが審査を受けなかったのですが 施主にそのことを知らしていたでしょうか ノーだと思います 私は事務所をかまえたころ25年前から 全ての建物で検査済みをとってきているといいたいとこですが 一軒だけ工務店さんからの依頼で検査済みとらなかった建物あります 建築基準法が昭和25年に制定されてから その時からずっと検査済証は必須でしたが 工務店や建築士がお施主さんからの要望がないのをいいことに そのままにしていた状況 空き家利用の時はどのように対応していくべきか論議がひつようでは 2024/02/09 フィリップ・ジョンソン邸へ行こう 表紙買いした雑誌を 久々に手に取り読んでみました 写真の『ガラスの家』という住宅作品は 好きな住宅として学生の時にあげていたもの ・フィリップ・ジョンソン 先生 ・中村好文 先生 買いますと * * * この住宅は 設計者の週末の隠れ家であり 鉄とガラスでできた小屋である 内部に壁は存在せずガラスで作られた箱の中の空間は感覚的には一つの大きなホールである 私が気に入った1つ目の理由は この大きなホールを家具やオブジェの配置によっていくつかの領域に自然に分かれていることである 無理やり用途によって細々と分けないところである ジョンソンの言葉で言うなら 家具の配置で部屋や通路の役割を果たしている空間の領域やボリュームを自然と浮かび上がらせている点である 2つ目の理由は単純な構造ではあるけれど日本にもある箱物建築などと比べてどこか色気があるところである 装飾もたいして施されていないのにどことなく感じられる設計者の美的センスである 規則的な中に見てとれる何かである ここでは屋根を突き抜けて 垂直に伸びる円形の塔がそう感じさせる一番のものである 日頃は装飾過剰な建物を見ることが多かったのでシンプルながらも内容のある住宅に魅了された * * * 大学2年生の時の課題で私が写真と図面からの家の感想です この雑誌のガイド役は建築家の中村好文先生 1974年に出版されたこの本で「ガラスの家」に出会ったそうです 「床から立ち上がった円筒は、その床に敷いてあるのと同じレンガからできていて、この家の主にモチーフとなっている。これはミースに由来するものではなく、私がかつて見た火事で焼かれて基礎とレンガの煙突だけ残った木造の農家のすがたから導き出されたからである。」 本のなかの説明に詩的なものを感じこころ揺さぶられたそうです フィリップ・ジョンソン先生は莫大な財産を受け継いだ建築家でありながら MoMA(ニューヨーク近代美術館)のキューレーターであり 抽象絵画のコレクターでした 建物だけをみて設計者のことまで気にせずにいた大学二年生の自分と 今の自分をつないでくれた大切な建物が『ガラスの家』 家具で仕切られた空間の作り方は日本のつい立てや床の高さで空間を分ける日本的な部分も感じられ 魅了された煙突の位置や形はモンドリアンなどの抽象絵画の画家の影響を受けていることも今ならわかります さらに言えば、この家は広大な敷地に建つ9個の建物の一つに過ぎないということ 機能は部屋ごとでなく建物ごとに分けてあることにおどろき そのことを気にもしてなかった自分におどろきました ガイドの中村好文先生の文章で案内されるそれぞれの建物 意味があり実験をしている過程のすべてが人生 ガラスの家で息をひきとったフィリップ・ジョンソン 建築家の生涯かたる素敵な作品とともに天国へ なんて詩的な締めくくりだろう 読みごたえのある雑誌です ぜひ一読あれ 私は「ガラスの家」を見にいつかアメリカに行くことに決めました 2024/02/01 1 2 3 4 5 Next › Last » カテゴリー 家づくりのすすめ 伴東のライ麦畑 設計とは 体で感じる 思い出 デザイン 建築探訪 旅から 日々の生活 木について まちについて 空間づくりのヒント やりたいこと 家について 本の紹介 街の風色 ブログ記事一覧 増築 減築 乙島の浜(壱岐) 料亭三宜楼見学 モクヨンビル見学記 玄関の広さ Let,s talk
GWに家のメンテナンス コロナ期にはじめた麦畑は 3年続けて今年は休憩 昨年まではこの時期は畑仕事をしておりました 今年のGWの半分は 大掃除と家のメンテナンスに 自分たちでできる家のメンテナンスは ・床を貼ったり・塗装したり ・壁を貼ったり・塗装したり ・お庭まわりをきれいにしたり GWの旅行代を家にかけると 家がグレードアップされますよ 実家のリビングの床板を張替た時 ウォールナットの床板をネットで購入して 既存床板に張り付けていきました 20畳を2日間かけて施工 やることが決まれば方法を教えてくれる動画はたくさんあります 今年のGWのメンテナンスの予定は 写真の塗装壁が汚れてきたので ・木材(米栂=ヘムロック)を壁にはる ・天井をホワイトに再塗装します ・キッチンまわりのクロスの壁を塗装する ・無垢の床板に再塗装(オイル) 壁の板代他 40000円 塗料他 12000円です なぜか始める前からウキウキです GWのメンテナンスをお考えの方 CONTACTからご相談ください アドバイスできることはさせていただきます 2024/04/11 コ・デザイン 「コ・デザイン」 デザインすることをみんなの手に 上平崇仁著 この本でやっと自分の設計作業にフィットする言葉を見つけたと感じました 20年前からレフトハンズの看板に書いている「家をつくろう」という言葉は 家は住み手と共同でデザインされるべきだという信念から生まれました 設計するすべてのプロセスに住み手が参加するように心がけてきました デザイナーにつくってもらう デザイナー住宅を買うとは違う 家を設計・建設・住まうのプロセスを大切にする設計スタンス 「Co Design」は日本語で協同デザインという意味です デザインのあり方について 本の表紙のゴミ箱を一例として紹介されています デンマークのコペンハーゲンの街中にあるゴミ箱のイラストです デンマークではゴミの分別が行われておらず、すべてのゴミが一緒に捨てられます リサイクルを推進するために「パント」と呼ばれるデポジットの仕組みがあります パントは購入時に1本あたり1クローナの余分な支払いをし、空き缶を返却するとその代金が戻ってくる仕組みです ゴミを集めて換金する生活をする人が腕まくりしてゴミ箱をあさるのは人間としてはいかがなものかと感じたある若者が ゴミ箱にちょっとした仕組みを施す提案をしました ゴミ箱の脇に後後付けのような小さな棚がつけたのです つまり不用意に捨てないための置き場づくりをして誰かへの小さな贈り物をしていることに このデザインにより換金せざるを得ない人々が尊厳を保ちながら、まち全体でリサイクルが促進され、空き缶の廃棄が減少する成功例となったそうです このエピソードは、デザインが形や色だけでなく、社会的な問題を解決する手段であることを示す例として書かれています 本のはじめにの文章に挿入されているエピソードから 「手作りのアップルジュース試飲できます」というキャッチコピーに惹かれ、著者が家族と一緒にそのブースで体験されたお話 リンゴを刻んで絞り、ジュースを作るプロセスが一連の流れで見えるようになっていて、参加者たちは自分でジュースを作り、その過程でコミュニケーションが生まれていたとのこと このイベントは、コペンハーゲンで行われたカルチャーナイトの一環で、デンマークの社会性を反映しています ジュースの生産装置は極めてこの国らしい仕組みに基づいていることがわかります ・貢献すれば誰もが親しく扱われる平等性 ・物事が進んでいく因果関係を見えるようにする透明性 ・見ず知らずの人でも協力し合う信頼性 ・それを遊び心を持って仕組みが一緒に取り組めるようにする共同性 社会的な約束が経験的に学べる場があり、社会の中に溶け込んだデザインが人々の行動を形作ることを示すれいとしてあげられています 私は幼い頃から文字のフォントや包装紙の模様、ファッションに興味を持ってきました デザインという言葉にはあこがれがあります 最近のデザインという言葉へのの安易な扱いには、少々嫌悪感を持ちます 安価なマーケティング手法としてのデザインは、その本来持つべき価値を失わせるものだと感じるからです 私が進んだ建築科で、デザインの本質について学ぶことができました デザインは形や色だけでなく、使い手の生活や環境と深く結びついていることなどです 家を協同で設計し、住み続ける人がその空間を理解することで、社会空間全体のデザインに対する視点も養われていきます 家は単なる建物ではなく、そこで暮らす人々の生活やコミュニティを形作る大切な要素なのだから ぜひ コ・デザイン をいろんな場所で これからの日本の環境をデザインしていきましょう 2024/02/20 建築確認申請 市街地で新築で建物を建てる時等は 建築確認申請が必要です 建築主は役所等に提出しなければいけません 知っていましたか 私たち建築士は代願をしている立場です また申請通りに建物が建っているかどうか 審査を受けて検査済書をうけとらなければ 建ってる建物は違法建築物となります 実家を改装した時も確認済書はありましたが 検査済証はありませんでした 当時の流れなのか太平住宅さんが審査を受けなかったのですが 施主にそのことを知らしていたでしょうか ノーだと思います 私は事務所をかまえたころ25年前から 全ての建物で検査済みをとってきているといいたいとこですが 一軒だけ工務店さんからの依頼で検査済みとらなかった建物あります 建築基準法が昭和25年に制定されてから その時からずっと検査済証は必須でしたが 工務店や建築士がお施主さんからの要望がないのをいいことに そのままにしていた状況 空き家利用の時はどのように対応していくべきか論議がひつようでは 2024/02/09 フィリップ・ジョンソン邸へ行こう 表紙買いした雑誌を 久々に手に取り読んでみました 写真の『ガラスの家』という住宅作品は 好きな住宅として学生の時にあげていたもの ・フィリップ・ジョンソン 先生 ・中村好文 先生 買いますと * * * この住宅は 設計者の週末の隠れ家であり 鉄とガラスでできた小屋である 内部に壁は存在せずガラスで作られた箱の中の空間は感覚的には一つの大きなホールである 私が気に入った1つ目の理由は この大きなホールを家具やオブジェの配置によっていくつかの領域に自然に分かれていることである 無理やり用途によって細々と分けないところである ジョンソンの言葉で言うなら 家具の配置で部屋や通路の役割を果たしている空間の領域やボリュームを自然と浮かび上がらせている点である 2つ目の理由は単純な構造ではあるけれど日本にもある箱物建築などと比べてどこか色気があるところである 装飾もたいして施されていないのにどことなく感じられる設計者の美的センスである 規則的な中に見てとれる何かである ここでは屋根を突き抜けて 垂直に伸びる円形の塔がそう感じさせる一番のものである 日頃は装飾過剰な建物を見ることが多かったのでシンプルながらも内容のある住宅に魅了された * * * 大学2年生の時の課題で私が写真と図面からの家の感想です この雑誌のガイド役は建築家の中村好文先生 1974年に出版されたこの本で「ガラスの家」に出会ったそうです 「床から立ち上がった円筒は、その床に敷いてあるのと同じレンガからできていて、この家の主にモチーフとなっている。これはミースに由来するものではなく、私がかつて見た火事で焼かれて基礎とレンガの煙突だけ残った木造の農家のすがたから導き出されたからである。」 本のなかの説明に詩的なものを感じこころ揺さぶられたそうです フィリップ・ジョンソン先生は莫大な財産を受け継いだ建築家でありながら MoMA(ニューヨーク近代美術館)のキューレーターであり 抽象絵画のコレクターでした 建物だけをみて設計者のことまで気にせずにいた大学二年生の自分と 今の自分をつないでくれた大切な建物が『ガラスの家』 家具で仕切られた空間の作り方は日本のつい立てや床の高さで空間を分ける日本的な部分も感じられ 魅了された煙突の位置や形はモンドリアンなどの抽象絵画の画家の影響を受けていることも今ならわかります さらに言えば、この家は広大な敷地に建つ9個の建物の一つに過ぎないということ 機能は部屋ごとでなく建物ごとに分けてあることにおどろき そのことを気にもしてなかった自分におどろきました ガイドの中村好文先生の文章で案内されるそれぞれの建物 意味があり実験をしている過程のすべてが人生 ガラスの家で息をひきとったフィリップ・ジョンソン 建築家の生涯かたる素敵な作品とともに天国へ なんて詩的な締めくくりだろう 読みごたえのある雑誌です ぜひ一読あれ 私は「ガラスの家」を見にいつかアメリカに行くことに決めました 2024/02/01 1 2 3 4 5 Next › Last » カテゴリー 家づくりのすすめ 伴東のライ麦畑 設計とは 体で感じる 思い出 デザイン 建築探訪 旅から 日々の生活 木について まちについて 空間づくりのヒント やりたいこと 家について 本の紹介 街の風色 ブログ記事一覧 増築 減築 乙島の浜(壱岐) 料亭三宜楼見学 モクヨンビル見学記 玄関の広さ Let,s talk
コ・デザイン 「コ・デザイン」 デザインすることをみんなの手に 上平崇仁著 この本でやっと自分の設計作業にフィットする言葉を見つけたと感じました 20年前からレフトハンズの看板に書いている「家をつくろう」という言葉は 家は住み手と共同でデザインされるべきだという信念から生まれました 設計するすべてのプロセスに住み手が参加するように心がけてきました デザイナーにつくってもらう デザイナー住宅を買うとは違う 家を設計・建設・住まうのプロセスを大切にする設計スタンス 「Co Design」は日本語で協同デザインという意味です デザインのあり方について 本の表紙のゴミ箱を一例として紹介されています デンマークのコペンハーゲンの街中にあるゴミ箱のイラストです デンマークではゴミの分別が行われておらず、すべてのゴミが一緒に捨てられます リサイクルを推進するために「パント」と呼ばれるデポジットの仕組みがあります パントは購入時に1本あたり1クローナの余分な支払いをし、空き缶を返却するとその代金が戻ってくる仕組みです ゴミを集めて換金する生活をする人が腕まくりしてゴミ箱をあさるのは人間としてはいかがなものかと感じたある若者が ゴミ箱にちょっとした仕組みを施す提案をしました ゴミ箱の脇に後後付けのような小さな棚がつけたのです つまり不用意に捨てないための置き場づくりをして誰かへの小さな贈り物をしていることに このデザインにより換金せざるを得ない人々が尊厳を保ちながら、まち全体でリサイクルが促進され、空き缶の廃棄が減少する成功例となったそうです このエピソードは、デザインが形や色だけでなく、社会的な問題を解決する手段であることを示す例として書かれています 本のはじめにの文章に挿入されているエピソードから 「手作りのアップルジュース試飲できます」というキャッチコピーに惹かれ、著者が家族と一緒にそのブースで体験されたお話 リンゴを刻んで絞り、ジュースを作るプロセスが一連の流れで見えるようになっていて、参加者たちは自分でジュースを作り、その過程でコミュニケーションが生まれていたとのこと このイベントは、コペンハーゲンで行われたカルチャーナイトの一環で、デンマークの社会性を反映しています ジュースの生産装置は極めてこの国らしい仕組みに基づいていることがわかります ・貢献すれば誰もが親しく扱われる平等性 ・物事が進んでいく因果関係を見えるようにする透明性 ・見ず知らずの人でも協力し合う信頼性 ・それを遊び心を持って仕組みが一緒に取り組めるようにする共同性 社会的な約束が経験的に学べる場があり、社会の中に溶け込んだデザインが人々の行動を形作ることを示すれいとしてあげられています 私は幼い頃から文字のフォントや包装紙の模様、ファッションに興味を持ってきました デザインという言葉にはあこがれがあります 最近のデザインという言葉へのの安易な扱いには、少々嫌悪感を持ちます 安価なマーケティング手法としてのデザインは、その本来持つべき価値を失わせるものだと感じるからです 私が進んだ建築科で、デザインの本質について学ぶことができました デザインは形や色だけでなく、使い手の生活や環境と深く結びついていることなどです 家を協同で設計し、住み続ける人がその空間を理解することで、社会空間全体のデザインに対する視点も養われていきます 家は単なる建物ではなく、そこで暮らす人々の生活やコミュニティを形作る大切な要素なのだから ぜひ コ・デザイン をいろんな場所で これからの日本の環境をデザインしていきましょう 2024/02/20 建築確認申請 市街地で新築で建物を建てる時等は 建築確認申請が必要です 建築主は役所等に提出しなければいけません 知っていましたか 私たち建築士は代願をしている立場です また申請通りに建物が建っているかどうか 審査を受けて検査済書をうけとらなければ 建ってる建物は違法建築物となります 実家を改装した時も確認済書はありましたが 検査済証はありませんでした 当時の流れなのか太平住宅さんが審査を受けなかったのですが 施主にそのことを知らしていたでしょうか ノーだと思います 私は事務所をかまえたころ25年前から 全ての建物で検査済みをとってきているといいたいとこですが 一軒だけ工務店さんからの依頼で検査済みとらなかった建物あります 建築基準法が昭和25年に制定されてから その時からずっと検査済証は必須でしたが 工務店や建築士がお施主さんからの要望がないのをいいことに そのままにしていた状況 空き家利用の時はどのように対応していくべきか論議がひつようでは 2024/02/09 フィリップ・ジョンソン邸へ行こう 表紙買いした雑誌を 久々に手に取り読んでみました 写真の『ガラスの家』という住宅作品は 好きな住宅として学生の時にあげていたもの ・フィリップ・ジョンソン 先生 ・中村好文 先生 買いますと * * * この住宅は 設計者の週末の隠れ家であり 鉄とガラスでできた小屋である 内部に壁は存在せずガラスで作られた箱の中の空間は感覚的には一つの大きなホールである 私が気に入った1つ目の理由は この大きなホールを家具やオブジェの配置によっていくつかの領域に自然に分かれていることである 無理やり用途によって細々と分けないところである ジョンソンの言葉で言うなら 家具の配置で部屋や通路の役割を果たしている空間の領域やボリュームを自然と浮かび上がらせている点である 2つ目の理由は単純な構造ではあるけれど日本にもある箱物建築などと比べてどこか色気があるところである 装飾もたいして施されていないのにどことなく感じられる設計者の美的センスである 規則的な中に見てとれる何かである ここでは屋根を突き抜けて 垂直に伸びる円形の塔がそう感じさせる一番のものである 日頃は装飾過剰な建物を見ることが多かったのでシンプルながらも内容のある住宅に魅了された * * * 大学2年生の時の課題で私が写真と図面からの家の感想です この雑誌のガイド役は建築家の中村好文先生 1974年に出版されたこの本で「ガラスの家」に出会ったそうです 「床から立ち上がった円筒は、その床に敷いてあるのと同じレンガからできていて、この家の主にモチーフとなっている。これはミースに由来するものではなく、私がかつて見た火事で焼かれて基礎とレンガの煙突だけ残った木造の農家のすがたから導き出されたからである。」 本のなかの説明に詩的なものを感じこころ揺さぶられたそうです フィリップ・ジョンソン先生は莫大な財産を受け継いだ建築家でありながら MoMA(ニューヨーク近代美術館)のキューレーターであり 抽象絵画のコレクターでした 建物だけをみて設計者のことまで気にせずにいた大学二年生の自分と 今の自分をつないでくれた大切な建物が『ガラスの家』 家具で仕切られた空間の作り方は日本のつい立てや床の高さで空間を分ける日本的な部分も感じられ 魅了された煙突の位置や形はモンドリアンなどの抽象絵画の画家の影響を受けていることも今ならわかります さらに言えば、この家は広大な敷地に建つ9個の建物の一つに過ぎないということ 機能は部屋ごとでなく建物ごとに分けてあることにおどろき そのことを気にもしてなかった自分におどろきました ガイドの中村好文先生の文章で案内されるそれぞれの建物 意味があり実験をしている過程のすべてが人生 ガラスの家で息をひきとったフィリップ・ジョンソン 建築家の生涯かたる素敵な作品とともに天国へ なんて詩的な締めくくりだろう 読みごたえのある雑誌です ぜひ一読あれ 私は「ガラスの家」を見にいつかアメリカに行くことに決めました 2024/02/01 1 2 3 4 5 Next › Last » カテゴリー 家づくりのすすめ 伴東のライ麦畑 設計とは 体で感じる 思い出 デザイン 建築探訪 旅から 日々の生活 木について まちについて 空間づくりのヒント やりたいこと 家について 本の紹介 街の風色 ブログ記事一覧 増築 減築 乙島の浜(壱岐) 料亭三宜楼見学 モクヨンビル見学記 玄関の広さ Let,s talk
建築確認申請 市街地で新築で建物を建てる時等は 建築確認申請が必要です 建築主は役所等に提出しなければいけません 知っていましたか 私たち建築士は代願をしている立場です また申請通りに建物が建っているかどうか 審査を受けて検査済書をうけとらなければ 建ってる建物は違法建築物となります 実家を改装した時も確認済書はありましたが 検査済証はありませんでした 当時の流れなのか太平住宅さんが審査を受けなかったのですが 施主にそのことを知らしていたでしょうか ノーだと思います 私は事務所をかまえたころ25年前から 全ての建物で検査済みをとってきているといいたいとこですが 一軒だけ工務店さんからの依頼で検査済みとらなかった建物あります 建築基準法が昭和25年に制定されてから その時からずっと検査済証は必須でしたが 工務店や建築士がお施主さんからの要望がないのをいいことに そのままにしていた状況 空き家利用の時はどのように対応していくべきか論議がひつようでは 2024/02/09 フィリップ・ジョンソン邸へ行こう 表紙買いした雑誌を 久々に手に取り読んでみました 写真の『ガラスの家』という住宅作品は 好きな住宅として学生の時にあげていたもの ・フィリップ・ジョンソン 先生 ・中村好文 先生 買いますと * * * この住宅は 設計者の週末の隠れ家であり 鉄とガラスでできた小屋である 内部に壁は存在せずガラスで作られた箱の中の空間は感覚的には一つの大きなホールである 私が気に入った1つ目の理由は この大きなホールを家具やオブジェの配置によっていくつかの領域に自然に分かれていることである 無理やり用途によって細々と分けないところである ジョンソンの言葉で言うなら 家具の配置で部屋や通路の役割を果たしている空間の領域やボリュームを自然と浮かび上がらせている点である 2つ目の理由は単純な構造ではあるけれど日本にもある箱物建築などと比べてどこか色気があるところである 装飾もたいして施されていないのにどことなく感じられる設計者の美的センスである 規則的な中に見てとれる何かである ここでは屋根を突き抜けて 垂直に伸びる円形の塔がそう感じさせる一番のものである 日頃は装飾過剰な建物を見ることが多かったのでシンプルながらも内容のある住宅に魅了された * * * 大学2年生の時の課題で私が写真と図面からの家の感想です この雑誌のガイド役は建築家の中村好文先生 1974年に出版されたこの本で「ガラスの家」に出会ったそうです 「床から立ち上がった円筒は、その床に敷いてあるのと同じレンガからできていて、この家の主にモチーフとなっている。これはミースに由来するものではなく、私がかつて見た火事で焼かれて基礎とレンガの煙突だけ残った木造の農家のすがたから導き出されたからである。」 本のなかの説明に詩的なものを感じこころ揺さぶられたそうです フィリップ・ジョンソン先生は莫大な財産を受け継いだ建築家でありながら MoMA(ニューヨーク近代美術館)のキューレーターであり 抽象絵画のコレクターでした 建物だけをみて設計者のことまで気にせずにいた大学二年生の自分と 今の自分をつないでくれた大切な建物が『ガラスの家』 家具で仕切られた空間の作り方は日本のつい立てや床の高さで空間を分ける日本的な部分も感じられ 魅了された煙突の位置や形はモンドリアンなどの抽象絵画の画家の影響を受けていることも今ならわかります さらに言えば、この家は広大な敷地に建つ9個の建物の一つに過ぎないということ 機能は部屋ごとでなく建物ごとに分けてあることにおどろき そのことを気にもしてなかった自分におどろきました ガイドの中村好文先生の文章で案内されるそれぞれの建物 意味があり実験をしている過程のすべてが人生 ガラスの家で息をひきとったフィリップ・ジョンソン 建築家の生涯かたる素敵な作品とともに天国へ なんて詩的な締めくくりだろう 読みごたえのある雑誌です ぜひ一読あれ 私は「ガラスの家」を見にいつかアメリカに行くことに決めました 2024/02/01 1 2 3 4 5 Next › Last » カテゴリー 家づくりのすすめ 伴東のライ麦畑 設計とは 体で感じる 思い出 デザイン 建築探訪 旅から 日々の生活 木について まちについて 空間づくりのヒント やりたいこと 家について 本の紹介 街の風色 ブログ記事一覧 増築 減築 乙島の浜(壱岐) 料亭三宜楼見学 モクヨンビル見学記 玄関の広さ Let,s talk
フィリップ・ジョンソン邸へ行こう 表紙買いした雑誌を 久々に手に取り読んでみました 写真の『ガラスの家』という住宅作品は 好きな住宅として学生の時にあげていたもの ・フィリップ・ジョンソン 先生 ・中村好文 先生 買いますと * * * この住宅は 設計者の週末の隠れ家であり 鉄とガラスでできた小屋である 内部に壁は存在せずガラスで作られた箱の中の空間は感覚的には一つの大きなホールである 私が気に入った1つ目の理由は この大きなホールを家具やオブジェの配置によっていくつかの領域に自然に分かれていることである 無理やり用途によって細々と分けないところである ジョンソンの言葉で言うなら 家具の配置で部屋や通路の役割を果たしている空間の領域やボリュームを自然と浮かび上がらせている点である 2つ目の理由は単純な構造ではあるけれど日本にもある箱物建築などと比べてどこか色気があるところである 装飾もたいして施されていないのにどことなく感じられる設計者の美的センスである 規則的な中に見てとれる何かである ここでは屋根を突き抜けて 垂直に伸びる円形の塔がそう感じさせる一番のものである 日頃は装飾過剰な建物を見ることが多かったのでシンプルながらも内容のある住宅に魅了された * * * 大学2年生の時の課題で私が写真と図面からの家の感想です この雑誌のガイド役は建築家の中村好文先生 1974年に出版されたこの本で「ガラスの家」に出会ったそうです 「床から立ち上がった円筒は、その床に敷いてあるのと同じレンガからできていて、この家の主にモチーフとなっている。これはミースに由来するものではなく、私がかつて見た火事で焼かれて基礎とレンガの煙突だけ残った木造の農家のすがたから導き出されたからである。」 本のなかの説明に詩的なものを感じこころ揺さぶられたそうです フィリップ・ジョンソン先生は莫大な財産を受け継いだ建築家でありながら MoMA(ニューヨーク近代美術館)のキューレーターであり 抽象絵画のコレクターでした 建物だけをみて設計者のことまで気にせずにいた大学二年生の自分と 今の自分をつないでくれた大切な建物が『ガラスの家』 家具で仕切られた空間の作り方は日本のつい立てや床の高さで空間を分ける日本的な部分も感じられ 魅了された煙突の位置や形はモンドリアンなどの抽象絵画の画家の影響を受けていることも今ならわかります さらに言えば、この家は広大な敷地に建つ9個の建物の一つに過ぎないということ 機能は部屋ごとでなく建物ごとに分けてあることにおどろき そのことを気にもしてなかった自分におどろきました ガイドの中村好文先生の文章で案内されるそれぞれの建物 意味があり実験をしている過程のすべてが人生 ガラスの家で息をひきとったフィリップ・ジョンソン 建築家の生涯かたる素敵な作品とともに天国へ なんて詩的な締めくくりだろう 読みごたえのある雑誌です ぜひ一読あれ 私は「ガラスの家」を見にいつかアメリカに行くことに決めました 2024/02/01 1 2 3 4 5 Next › Last » カテゴリー 家づくりのすすめ 伴東のライ麦畑 設計とは 体で感じる 思い出 デザイン 建築探訪 旅から 日々の生活 木について まちについて 空間づくりのヒント やりたいこと 家について 本の紹介 街の風色 ブログ記事一覧 増築 減築 乙島の浜(壱岐) 料亭三宜楼見学 モクヨンビル見学記 玄関の広さ Let,s talk