Hotel home

ヘルシンキで泊まった
マンションの一室を借りるHotelhome
暮らすように旅ができます
海外に行って人々の生活空間を体験することは
とても刺激的で
日頃の自分の生活空間を考えることになります
間取りは
玄関を入ってホールを抜けると
この家のメインのLD空間
南側の窓の向こうは
椅子に座ってくつろげるほどのテラス
ソファーでくつろいだり
テーブルにて食事もできます

玄関ホール左手は
シャワー・便器・手洗い・洗濯機のスペース
ビシャビシャになっても
床暖房他で
すぐに乾燥します

玄関ホール右手はキッチン
冷蔵庫・電子レンジから食器まで用意されています
市場で食材を買って料理することが可能です
簡単にここで食事もできます

LD空間の北側は
収納が設けられた寝室です
うれしくなって
鞄の中の少ない衣装を
クローゼットに入れてみました

2016年の旅ですが
今となっては
ネットで予約して
誰にも会わないで
メールで送られてくるコードだけで
旅先の土地でhomeを手に入れる
アフターコロナにも良いホテルかもしれません
2022/01/25
熱のデザイン

空調機・換気扇・扇風機がない時代の建物を見学すると
空気の流れがデザインしてある
写真は2階の洋室につけてあった換気口
あったかい空気は上にあがるので
口を設けて屋根へさらに外部に
洋室の雰囲気を壊さないようにデザインされている
現在は機械のプラスティック性のものが設置される
電気で動いて安価で空気を動かすので性能はアップ
しかし部屋全体でのデザイン性はダウン
空調機・換気扇がデザインされても
部屋との一体感は気にもされてない
2021/07/29
梁

以前改装させていただいたwellcomさこちゃん・ちに
10年近く経って建物に
いろいろ変化が出てきているとのこと
メンテナンスの相談に
お施主さんから家を見たいと飛び込みの来客があり
家を支える大きな梁を身近に見れることに
大変感動されていたと聞きました
* * *
柱は手の届く位置にあるので
名前も存在も知っている人が多いと思いますが
柱と柱をつなぐ梁
存在は知っていても
梁と呼ぶことを知っている人はどれくらいいるのでしょう?
2021/07/28
残るもの

五島列島の北の端
野崎島に行った時のこと
かつて集落があり生活があった場所
木造の家は植物にのみこまれ腐敗し
集落が鹿の栖とかしていました
そのなかで残っているのは
丘につくられた小さなレンガの教会
島の住民・信者が費用を捻出してつくられたもの
長年の宗教弾圧のあとの自由を手に入れた人々の喜びが形に
この建物を見た時から
建物を見る視点がひとつ加わりました
なにが残っていくのか
なにをのこしていくのかが
2021/03/24
シドニーオペラハウス

シドニーのオペラハウスのような建物を設計したい
大きさは置いといて
環境のデザイン
まちのデザイン
土木工事のデザイン
建物のデザインがトータルで作り出す音楽で
そこにくる人々が
そこでくつろぎ
そこで楽しみをみつけることができるような
2021/03/17
旧三井家下鴨別邸

出町柳駅から下鴨神社へ向かって歩く
糺の森の入り口に
この建物はあります
京都に行くと神社仏閣巡りをされるかたも多いですが
木造建築のなかでも
住宅建築を見学されてはいかがでしょう
セットでお庭もついてきますよ
耐震補強もされて保存をされているとのこと
各階からお庭との関係で家がつくられています
三階は望楼がもうけられ
鴨川・東山の眺望がひらけているそうです
お庭からの姿にただただ見とれてました
2021/01/16
和洋折衷

和風か洋風かを決めようとするときの基準はなんですか?
仙厳園にある御殿の部屋
開国にあわせて西洋のものが入ってきて
和の建物の中に洋風の家具・照明をしつらう
あわせるように欄間・床框をデザインする
和洋折衷の表現が見ごたえがありました
洋室・和室のあいまった現在の家は
なんて呼べばよいのでしょうか?
2020/11/07
最古の温泉施設

武雄温泉の元湯の建物は明治9年に建てられ
現在使われている温泉施設で日本最古のものです
実際に入ってみるとお風呂部分の天井は高く
高い部分は壁がもうけられていないので
空気が通りたい放題
ほぼ外のような空気の中で熱いお湯に
空気の流れが長持ちの秘訣かもしれません
まっすぐな木組みを見ながら
熱いお風呂はとても気持ち良い
写真は新館のお風呂です
こちらも換気がとれるようまどがしっかりと設けられていますね
新館は大正4年に建てられたものを改修されています
今は国の重要文化財です
温泉は日本の文化のひとつなのですね
2020/11/06
茅葺屋根

茅葺屋根がふいてある空間は
どっしりとした大きな空間を目にする機会が多いのですが
佐賀県の肥前浜にて
小さな空間にのった茅葺屋根を見てきました
細い路地から帽子のような屋根を見ていると
南イタリアのアルベルベッロを思い出しました
2020/11/05
大正屋

山の中にある温泉郷だと思っていましたが
嬉野温泉の大正屋は盆地の街中にありました
お庭の見える部屋に泊まったのでそこから見える緑は期待していたのですが
温泉・温泉への通路・食堂・ホールなどからも緑がたくさん見えて
増築を重ねられてつくられた旅館ですが
同じ設計者に頼み続けられ
プランが迷路のようですが楽しむことができます
ホールでのくつろぎの時間を持つことができれば
もっと滞在が楽しめるかと思います
2020/11/04