建物足まわり

家の改築工事をしていると
建物の足元について考えることが多々あります
古民家は
石の上に柱が建っていました
戦後の家は
コンクリートの基礎の上に柱が建てた状態
今の家は
家の予算よりオーバースペックの耐震のための基礎が
安全のためにつくられている
足元を靴に例えると
古民家は草履や下駄
戦後の家は小学校の標準靴
今の家は安全靴
とても重いな
そんなことを考えてこの写真を見ると
なんて素敵な足元のデザインだと思う
2022/02/18
おぼえている場所

先週画家ゴッホについての本を読んでいる時
でてきた町アルル
写真はアルル中心部なのですが
郊外の遺跡から歩いて中心部に戻る時
感じたひかりをいまでも思い出します
私でも絵がきれいに書けるかもと思うくらい
ものがよく見えました
湿度の感じか光の感じがたか理由はわかりませんが
写真には残してないけど
思い出す風景です
2022/02/12
エイジング

現場の写真から
50年以上たつ木の外壁
木の白身(やわらかい)部分はなくなり
木の赤身(かたい)部分だけが残ってます
木の外壁はメンテナンスも必要ですが
いつの時代も材料が揃うので取り換え可能です
工業製品は廃盤になってしまうと一部取り換えは難しいです
自然なエイジングは見ていて美しい
店舗のデザインで
最初からエイジングしたようにデザインするものがありますが
私はいまいちピントきません
好みはひとそれぞれですが、何がよいのだろう誰か教えてください
2022/02/09
Hotel home

ヘルシンキで泊まった
マンションの一室を借りるHotelhome
暮らすように旅ができます
海外に行って人々の生活空間を体験することは
とても刺激的で
日頃の自分の生活空間を考えることになります
間取りは
玄関を入ってホールを抜けると
この家のメインのLD空間
南側の窓の向こうは
椅子に座ってくつろげるほどのテラス
ソファーでくつろいだり
テーブルにて食事もできます

玄関ホール左手は
シャワー・便器・手洗い・洗濯機のスペース
ビシャビシャになっても
床暖房他で
すぐに乾燥します

玄関ホール右手はキッチン
冷蔵庫・電子レンジから食器まで用意されています
市場で食材を買って料理することが可能です
簡単にここで食事もできます

LD空間の北側は
収納が設けられた寝室です
うれしくなって
鞄の中の少ない衣装を
クローゼットに入れてみました

2016年の旅ですが
今となっては
ネットで予約して
誰にも会わないで
メールで送られてくるコードだけで
旅先の土地でhomeを手に入れる
アフターコロナにも良いホテルかもしれません
2022/01/25
生きるぼくら

先週紹介した
「むらの原理 都市の原理」をわかりやすく
むらの部分の良いところだけを物語にしている小説でした
作者原田マハさんの言葉をかりたら
「お米をめぐる、とっておきの物語。おれの、ぼくらの、わくわくするような物語」
お米は作ったことはないけれど
ここ伴東で畑をかりて麦をつくっていると体感する良い部分が
言葉になって理解できました
私が小説家だったら
「家をめぐる、とっておきの物語。おれの、ぼくらの、わくわくするような物語」
を書けるのにとおもいますが
できないので
設計士としてひとつの家に対してとっておきの物語を仕上げたいと思います
2022/01/24
やねについて

最近屋根について考えるきっかけとなったこと
・実家の屋根瓦がずれていると業者さんからの忠告
私の実家の屋根瓦
屋根裏に潜って、雨水が漏れがないかの確認
今年は築50年目なので改装工事予定
その時に業者に点検をしてもらうことに
・近所で竹林整備をしている時に見つけた隣屋の瓦の割れ
瓦が縦に割れて穴ができていたのでお声かけしてお知らせしたが
屋根工事はお金がかかるので
家のこれからを考えると改修は考えてしまう
部分補修しながら進めるとのこと
・改築現場での瓦吹き替え工事
はじめて土で瓦が葺いてある家の解体現場を見ました
土で葺かれていたのは50年よりも前のこと
これからの50年
入母屋の形はのこして雨が漏りやすい部分に気を付け
瓦屋根の施工をするか
家の耐用年数を考える時
一番に考えるのは屋根だと思います
瓦の耐用年数は長いといわれて50~60年です
50年で壊してしまう家は補修など考えなかったのでしょう
家が50歳を超えてしまうことを想定すると
どこかのタイミングでメンテナンスは欠かせませんね
三匹の子豚の家の強固なレンガの家の屋根はなんでしたっけ
2022/01/21
むらの原理 都市の原理

年末本棚の整理をしている時に久々に手にした本
なんとなく読み始めると
最近、設計の仕事や麦つくりの中で日々考えている
もやもやとした境界線がスッキリとしました
むらの原理と都市の原理を理解することで
今自分が住んでいる環境を
どちらの物差しでも見ることができて
よりよく理解できる気がしてきました
「むらは扶助と義務とで成り立つ自立の社会であり
都市は権利と管理で成り立つ分業の社会」
私は広島市郊外の昭和40年代に造成された住宅団地で育ち
都市で暮らすための教育を受けてきました
社会の一員として分業の一役を担っているのでしょう
戦後むらから人を吸収して都市は広がり
都市のルールでむらについても考える時代が続いて
そのなかで育って生活してきたのでしょう
むらでは
山の木で火を焚き
自然から水を得て
田畑で野菜・米などを作る時
一戸の家は自立できます
都市では
分業をこなし
給料を得て
それを元手にすべてを買うことができます
全てに価格がつけられています
私が最近設計で関わった広島市近郊の農家はむらの原理でできたもの
自立するための設備をいつでも備えることができますが
都市の原理で生活することもできます
私が伴東で耕作している麦畑周辺は
都市化によって地力の持っている土地が
地辺となり売り出されていきます
自立する家をつくることは難しい状況です
TVで見た
農家をシェアハウスにして
都市からちょっと逃げ出したい若者たちが集まっている状態
そこでむらの原理を知ることで
一人の人間の自立に必要なことを知れば
むらでも都市でも生活する場所をみつけ出せるのでしょう
人が自然と共生して
むらと都市を理解し
どちらも成立させていけばよいと思います
最後に
町内会というのは
むら的な扶助の考えを残して都市のなかにあります
もう少し都市になじむように
働きと名前を変更させた方が良いと思いますが
みなさんいかがでしょうか
2022/01/18
ひとつひとつの①

やりたいことをひとつひとつ
その1
地元民家のリノベーション
レフトハンズがある
安佐南区伴地区から
実家のある
安佐南区相田地区までのあいだにある
民家やビルや住宅の改装を手掛けてみたい
自分が散歩している時にみる建物
昔から建っている建物を見ながら
こう変えたらどうなるだろうと想像することが
設計士になる始まり
・古くなってメンテナンスが必要な時期にきている
・建物を相続したけどどのように活用してよいかわからない
・思いはあるけど工事する人にどう伝えてよいかわからない
などなど
相談ください
2022/01/17
スケジュール帳

建物の設計監理は
時間の管理でもあります
仕事柄時間の管理はうまくできる方ですが
プライベートでは自分の手帳が予定で埋まるのは
あまり好きではありません
「朝起きて心の赴くまま過ごしたい」と思っています
今年は少し思考をチェンジするため3種の手帳を買いました
・100Days
100日だけの日記 特別な日の日記(畑作業に使う予定)
・To Do
やりたいことが思いついたら記しておく
・Gantt Chatt
日々繰り返すことをチェックする
一年後の成果が楽しみです
2022/01/15
雪景色

己斐の家の現場監理に行く前に
雪が降っている中通り道なので
己斐の山上にあるお墓を参りに
天気の良い日は眼下に広がる広島市を眺めることができ
大好きな場所
雪の中で見た景色は
太陽の光による川面の炙りだしショーでした
写真奥の川から順次光があたって
広島市の土地の輪郭を見せてくれました
よく見えない雪の中でよく見えるという
面白い体験でした
2022/01/14