建具の高さ
![建具の高さ](/wp-content/uploads/sk-29.jpg)
少し前の日本の家は建具の高さは
地方共通で使いまわすことができるものでした
先日事務所に来られた高齢のお客様が
建具の高さは6尺の家が建てたいと
私も民家を改築しながら常々
6尺の建具と天井までの高さの割合の美しさを感じています
最近の日本人が背が高くなったから建具を高くしたのではなく
木の家への美意識が薄まったからではないかと思っています
住空間にも美しさは隠れている
2022/06/01
茅葺
![茅葺](/wp-content/uploads/sk-24-1.jpg)
4月に建築士会のイベントにて
茅葺屋根にあがり
身近に見せていただきました
雨の日に
山口の伊東博文生誕の家の茅葺を見て
物を重ねておこなう防水の工法に感動しました
今はシートとか合板とか大きな面をとれるものがいっぱいありますが
小さな茅を重ねていくと
水がしみこむうちに外へ排出
自然原理をうまくもちいた先人たちの知恵が
特別なものになってしまっているのが
とても残念だと思います
家にある麦の穂でためしぶきをしてみたいと考えています
2022/06/01
ピクチャーウィンドウ
![ピクチャーウィンドウ](/wp-content/uploads/sk-18-1.jpg)
窓で切り取った景色を効果的に見せる技法
ピクチャーウィンドウ
家の設計でも取り入れることがあります
ここ吉島のゴミ処理場は
さらにトンネル空間を歩く効果で
先の景色はさらにきれいに見えることに
映画のロケ地効果で
みなさんがこの空間を体験することになるのかな
2022/04/02
ぬり壁の色
![ぬり壁の色](/wp-content/uploads/P1120336.jpg)
旅先で見る日本建築
和室などの色で
時々ぎょっとするほどの色と出会います
![ぬり壁の色](/wp-content/uploads/IMG_20201028_125802.jpg)
左官の材料に色粉を混ぜて
壁の色をつくりだすのでしょう
![ぬり壁の色](/wp-content/uploads/0304w-1.jpg)
柱や梁で囲まれた壁は
それぞれがキャンパス
好きに色をつけてもよいのではと
ハーフビルドの家で色をつけてみました
色も特注色の赤と青
![ぬり壁の色](/wp-content/uploads/0304w-2.jpg)
青はLDK部分に
赤は縁側だった場所と仏間に
![ぬり壁の色](/wp-content/uploads/0304w-3.jpg)
畳
和紙
ふすま紙
天井板
いろんな素材をひとつにまとめる色の力はすごいです
思い切った色使いもよいものです
塗り替えもできますから
2022/03/08
外壁の色(北欧)
![外壁の色(北欧)](/wp-content/uploads/aka.jpg)
北欧の郊外住宅
木の板張りを見かけますが
色は様々
あか
あお
きいろ
みどりと
![外壁の色(北欧)](/wp-content/uploads/e-684.jpg)
急傾斜な山が多い日本と違って
なだらかなのか
地盤がかたいからなのか
日本の街中を占める
きたない土木構造物はほぼ見当たりません
![外壁の色(北欧)](/wp-content/uploads/ao.jpg)
ノルウェーでホームステイした時
ラガハイドに教えてもらったこと
外壁の塗り替えは自分たちでするということ
色をつけるのは
雪にかこまれる季節も想定して
![外壁の色(北欧)](/wp-content/uploads/midori.jpg)
彼女の務める学校を見学したとき
教室の色もカーテンの色も様々
学年が変わったらみんなで選んで
教室の色を塗り替えるそうです
色を変えて
環境にアクションを起こすって
体験しておいた方が良いことですね
自分たちの環境は自分たちでつくれると
![外壁の色(北欧)](/wp-content/uploads/e-622.jpg)
青い空はどこにでもある
みどりの木はどこにでもある
日本にも豊かな色の文化がある
けどこと街中の外壁の色を見ていると
色の問題だけでなく
庭と家の問題
土木構造物の問題
素材の色を大切にしてきた日本人が作り出す
今の街並みはいかに
2022/03/08
素材感
![素材感](/wp-content/uploads/sk-013.jpg)
イタリアのピエンツァ
素敵な街角に出会って写真をとったら
集合住宅(持ち家か賃貸かわかりませんが)でした
レンガの壁に木製の建具
変換まわりの植栽は
焼き物の植木鉢のなか
日本の集合住宅は
工場で作られたサイディング
(レンガや木の柄がデザインされている)
アルミのサッシに時にはシャッター
プラスチックのプランター
どちらで生活したいかと言えば
素材感があたたかいイタリアの方かな
日本でも日本の素材で建てれますが
無機質な車のような家が
みなさんの世界観とあっているのかな
2022/03/01
開口部
![開口部](/wp-content/uploads/sk-011-1.jpg)
2枚の写真は
現在改築中の現場で
同じ場所でピントをあてる場所を変えてとりました
設計をするときも
ひとつの開口部に対して
いろいろな視点で考えていきます
一枚目は
まずはその開口から見える風景
部屋の中からの高さ
![開口部](/wp-content/uploads/sk-011-2.jpg)
2枚目は
既存壁と屋根との取り合い
補強壁の作り方
壁とサッシのおさまりなど
ものごとをいろんな角度で見れるようになったのは
設計という仕事のおかげかもしれません
2022/02/26
建物足まわり
![建物足まわり](/wp-content/uploads/sk-009.jpg)
家の改築工事をしていると
建物の足元について考えることが多々あります
古民家は
石の上に柱が建っていました
戦後の家は
コンクリートの基礎の上に柱が建てた状態
今の家は
家の予算よりオーバースペックの耐震のための基礎が
安全のためにつくられている
足元を靴に例えると
古民家は草履や下駄
戦後の家は小学校の標準靴
今の家は安全靴
とても重いな
そんなことを考えてこの写真を見ると
なんて素敵な足元のデザインだと思う
2022/02/18
エイジング
![エイジング](/wp-content/uploads/sk-007.jpg)
現場の写真から
50年以上たつ木の外壁
木の白身(やわらかい)部分はなくなり
木の赤身(かたい)部分だけが残ってます
木の外壁はメンテナンスも必要ですが
いつの時代も材料が揃うので取り換え可能です
工業製品は廃盤になってしまうと一部取り換えは難しいです
自然なエイジングは見ていて美しい
店舗のデザインで
最初からエイジングしたようにデザインするものがありますが
私はいまいちピントきません
好みはひとそれぞれですが、何がよいのだろう誰か教えてください
2022/02/09
ガードレール
![ガードレール](/wp-content/uploads/sk21-137-2.jpg)
参道の軸線がきれいな神社に参ってきました
参りながら
振り返りながら
![ガードレール](/wp-content/uploads/sk21-137-1.jpg)
夕日があたる時は
このような光の道になります
当然海まで歩いてみたくなりますよね
![ガードレール](/wp-content/uploads/sk21-137-3.jpg)
歩いた先の海岸線にはガードレール
参道からは見えないけど
なんかおかしな光景
車の侵入を防ぐのであればもう少し方法があるのでは
「光の道」の先端ですよ
もしかしたら夕日の祭りの時だけ外すのかしら
2021/12/14